「老人と若者」や「家族とソロ」を部族のように二項対立論で語っても何の意味もない。
が公開されました。
・ソロも高齢者も、社会的役割を感じながら自己肯定できる社会に
・ソロ社会における人の関係性、コミュニティの在り方とは?
について語っています。
安田 高齢化社会ってネガティブなイメージでしかあまり語られませんが、ある意味で人類の成熟度が試されるというか、自分たちのやりたいことをどこまでできるかだと思うんです。過去の人類史にはない、新しい充実した生き方ができるかどうかというのは、チャレンジングな課題だという気がします。
安田 豊かなソロ社会っていうのは、ソロでありながら、年齢を超えたいろんな人との出会いがあって、コミュニティの一員だと実感できる社会だと思うんです。でも、それって結局は、ソロであるかどうかと関係なく、すべての人々が豊かさを感じられる社会のような気がします。豊かなソロ社会の実現を目指すことによって、社会がみんなにとって豊かなものに変わっていくと良いですよね。
さすが、いいことを言います、安田先生。
そして、語り口が僕と違ってソフトです。
テレビでコメンテーターしている人たちでも、安田先生のような柔軟な考え方ばかりの人ではなくて、「何時代の人だよ?」みたいな古い固定観念に縛られている人が多い。かつての職場や地域という共同体が安定していた時代はそれでねよかったかもしれません。でも、もうそんな共同体は消えてなくなりつつあります。「老人と若者」や「家族とソロ」を部族のように二項対立論で語っても何の意味もない。
大体において「若者」とか「世代」という言葉を使うやつに限ってジジイ・ババアだったりするんです。年齢とか世代論とか関係ないから。そんなものが関係あったのは、皆が同じ歳に結婚して子どもを産んだ「右ならえ」時代までのこと。社会は個人化しているんです。
「個人化する社会」が不可避なものであることをひとりひとりが認識すべきです。家族がいようがいまいが、私たちはまずひとりひとりが自分の足で立つということを覚悟しなければならない。家族だけが唯一頼れる最後のセーフティーネットだと思っているから、老老介護や認認介護のような問題に対処できなくなるんです。
「家族の絆なんてどうでもいい」とかいうことを言っているのではない。だが、家族の絆に縛られているとかえって共倒れになりますよ。
誰にも頼るな、なんて言ってない。頼れる先を家族だけに求めるなってこと。
それこそが未来の人との関係性であり、希望なんです。
是非ご覧ください。
前編はこちら↓
東スポにインタビューされたら、対抗紙面が「尻」だったwww
本日発売の東京スポーツ4/5号に、「超ソロ社会」著者としてインタビューを受けた記事が掲載されました。
「これから日本が迎える超ソロ社会 結婚しても孤独リスク」
結構デカデカと掲載されました!
「こんな時代をどう生きる?」を前向きに考える新企画とのことで、"○○社会の歩き方 "というコーナー名です。
東スポですが、記事は至って真面目です。
ぜひご覧ください。
しかし!
対抗紙面がグラビアアイドル尻職人倉持由香の尻です!
見てね!じゃないっつーんだよwww
結婚なんかしなくてもグラビアがあるってことでしょうかwww
まあ、一理ある。
ところで、この記事のイラストの顔が僕に似てるといろんな人に言われるんですが、似てますかね?
うーむ…
似ているというより、僕の写真をトレースして描いたとしか思えないw
いろいろと、さすが東スポ!
経済学者安田洋祐先生が教えてくれる婚活理論。「自己最適」を目指すと陥る罠
今月から、博報堂のサイトで新たに連載企画始まりました。
タイトルは、
僕が、各界の専門家や有識者の方々と対談していくものです。第1回目は、テレビなどでもお馴染みの大阪大学大学院経済学研究科准教授の安田洋祐先生。
日本が世界に先駆けて直面する「独身5割の社会」とはどんな社会なのか?そのとき社会には何が生まれ、いまとはどう変わるのか?本企画は、ソロ活動系男子研究プロジェクトリーダーである荒川和久が専門家を訪ね、20年後のソロ社会で起こりうる課題に対し、解決のヒントを探っていく対談連載です。第1回のゲストは「ゲーム理論」を専門に研究されている経済学者の安田洋祐先生。独身者が増え続ける現代をどうとらえるか、また20年後のソロ社会に備えて何ができるのかなどについて語りました。
ぜひご覧ください!
男女のマッチングにおける「ゲーム理論」の話が、個人的にはとてもおもしろかったです!
安田 結婚市場でも、個々人が広いプールを見て最適な人を探していくと、自分にとってベストな相手が見つかるかもしれないけど、情報量が増えることによって社会全体でカップルの数は減ってしまう。
安田 結局のところ当事者である男女が相思相愛にならない限りカップルは生まれないじゃないですか。これは、ゲーム理論とも関係するんですが、現実的には、男女間の戦略的な読み合いも発生するし、ライバルも出てくるかもしれない。人と人との相互作用が必ずあるわけです。世の中の多くの分析手法は、そういった相互関係を捨象して単純化しちゃう議論が多いんですよね。社会という人と人との関係性の中ではじめて生じる、こうした相互作用の問題というのが、ゲーム理論がまさに扱っている問題なんです。
世の中の多くの分析手法は、そういった相互関係を捨象して単純化しちゃう
まさにその通りです。恋愛にしても友人関係にしても、それこそ就職活動にしても、すべて相手があっての話なのに、「自分がこう努力すればいい」とか「これだけ頑張ればいい」みたいに、相手不在の議論になることがとても多い。自分の最適化しか眼中にないわけで、むしろそんな男や女、相手の側に立ったら嫌でしょう。
実はそんなこと経験則としてみんな知っているはずなんです。だけど、理屈で考える時、こうした相互作用を忘れがち。
逆の見方をすれば、本人の努力の方向性とは違うところで、人と人との関係性の作用で予期せぬマッチングが偶発的に生まれる可能性もあるわけです。具体的に言えば、何度も婚活パーティー行ってもカップルになれなくても、そういう目的じゃない単なる友達とのバーベキューに行くことで、カップルになってしまうこともあるということ。
男女関係だけじゃなく、人と人とのつながりって、だからこそ重要だし、そういう化学反応が起きるからおもしろいわけです。
後半もお楽しみに。
スナック「ぼっち」。おもしろい人たち同士の縁がつながってめでたしめでたし。
昨日開催の1dayスナック「ぼっち」、おかげさまで大盛況でした。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
楽しかったです。
まあ当然です。僕、まったく仕事しないで飲んでばかりいましたから…。お手伝い、サポートいただき、本当に感謝です。後半は安定の酔っ払いモードで記憶があまりありません。
とにかく、ユニークな人たちが大集合でした。そして、「はじめまして」の方もたくさんぼっち参戦いただいてよかったです。なによりうれしいのは、「おもしろい人たちとつながってよかった」という感想でした。
昨日ご参加いただいたみなさんは、年齢も職業も育ってきた環境もバラバラだし、それこそもしかしたら一生出会うことのない間柄だったかもしれません。そうした人たちがこういう場所で出会い、縁がつながるということは、これからのソロ社会においてとっても重要なことだと思います。
つながる場…大事ですよね。職場や地域という今までの強固なコミュニティが溶けて行く中、こうした場がある人とない人では、心理的な孤立感が大きく違います。
また、ぜひ何かの形でやりたいと思います!
それにしても、女子にタロット占い大人気でしたね~。そして、「めちゃ当たってる!」という声続出。ご興味ある方は、絶対彼女に占ってもらった方がいいかもしれません。傍から見ていましたが、占いだけというよりももはや人生相談にも近い感じでした。
今回、ゲストとして占いをしていただいた「恋愛タロットセラピストの蓮水(はすみ)」さん、当日「はじめまして」でしたが、本当に盛り上げていただいてありがとうございました。
蓮水さんのブログは
です。一夜限りの1Dayスナック「ぼっち」、いよいよ明日です!
以前もご案内しました通り、明日、新宿歌舞伎町で1夜限りの1dayスナック「ぼっち」やります!
お待ちしています!
【開催場所】
Bar Ulu Shanti(ウルシャンティ)/新宿区歌舞伎町1-15-8 ウィングスビル7階/03-3205-4251
【開催時間】
☆19時くらいスタート 24時あたり閉店予定。深い時間帯から盛り上がってきた場合は、1hくらいは延長の可能性アリ。
【料金】
チャージ1,500円(軽食付)、ドリンク500円〜(アルコール類は800円~)、食べ物持ち込みOK。差し入れも大歓迎♡
※もし来店される方は、こちらのFBのイベントページから「参加予定」ボタンを押して頂けると助かります!
※万が一、混み合った場合は、立ち飲みや時間入れ替え制にさせていただく場合もあります。ご了承ください。
※出会い系イベントでもねるとんイベントでもありません。ご注意ください。あくまで、ソロで生きる力のある自立したオトナの男女の交流会です。出会い目的やナンパ目的はご遠慮いただきます。よろしくお願いします。
こちらの記事にも書いたように、人は人と出会い、対話することでしか、新しい自分を生み出せないものです。人と出会うということは、その人を好きになることではなく、生み出した新しい自分自身を好きになるということです。部屋にこもって、自分自身とどんなに向き合ったって何も生まれないし、唯一無二のアイデンティティなんて存在しません。
そんな話を今日、とあるメディアからインタビュー取材受けて、熱く語らせていただきました。明日は、酔っ払うまでなら、まともなことしゃべります。
そして、ソロ男諸君に朗報!
新たな特別ゲストが来ます!もちろん女子です。お楽しみに!
日本人が日本人らしかった江戸時代を日本人が知らないという事実
東洋経済オンライン連載-ソロモンの時代#10が公開されました。
今回のタイトルは…
「夫婦は一生添うべし」が当然ではない理由 江戸時代の日本は「離婚」「再婚」大国だった!
おかげさまで、前回の記事ツイッター上でも「おもしろい」というおホメの言葉たくさん頂きました。ありがとうございます。
に続いて、今回の記事もたくさんの方に読んで頂いているようです。
今回は、日本人が知らない江戸期の結婚意識について書きました。
今の未婚化や離婚上昇を嘆く人に限って、実は日本人の結婚観や結婚生活がそもそもどうだったか、を知りません。明治以降の制度化された結婚制度が、さも古来から続いていたという勘違いをしています。
離婚率の長期推移グラフを見てください。
明治初期の日本の離婚率は、なんと3.38もあったんです。これは、現在の1.8の倍近いし、アメリカの2.8より上です。資料によれば、江戸時代は4.8もあったらしい。現在離婚率世界一位のロシアの4.5よりも多かった。
日本は、世界トップクラスの離婚大国だったわけです。
離婚が多かったからといって、決して不幸だったわけじゃありません。同時に再婚も多かった。
一部、本文から引用
江戸時代の日本は、離婚大国であると同時に、再婚大国でもありました。享保15年(1730年)の史料に「世上に再縁は多く御座候」と記述がありますし、土佐藩には「7回以上離婚することは許さない」という規則がわざわざ設けられていたくらいです。
こんなトリビアなネタが満載の記事なので、ぜひご覧ください。
江戸時代は男尊女卑だったと思っていませんか?
とんでもない誤解です。むしろ、江戸期の方が男女平等意識が強かった。
日本人は、もともとおおらかな性や柔軟な結婚観を持ち、多様な価値観を受容する民族でした。日本だけ一神教ではなく、八百万の神による宗教が生まれているのも、まさに多様性を認められるからです。特に江戸期の日本の庶民は、自由で自立していた人たちだったわけです。
別に、「江戸に回帰しろ」なんてことを言うつもりは毛頭ありませんが、「結婚こそがゴールだ」とか重く考えすぎているより、よっぽど幸せだと思いませんか?