ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

「エモ消費」とは自らの幸せに直結する行動で、幸せのマイレージを貯める行動だ。

毎度、東洋経済オンラインの連載「ソロモンの時代」の新記事が公開されました。今回のテーマは、「エモ消費」についでです。

toyokeizai.net

「エモい」という言葉の意味、及び「エモ消費」というものが今までの「モノ・コト消費」とどう違うのか、なぜこれからはそれが鍵になるのか?

その辺についてわかりやすく解説しています。企業のマーケティング担当やモノづくりをされている方は必見だと思います。

 

エモ消費については、過去ブログでも何回か取り上げています。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

ブログやツイッターに書いた記事を元に、ラジオ出演もしました。

 

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

「エモい」という言葉が認知流布されたことで、いろんな人がこの言葉を使い始めています。別にそれはいいのですが、「エモ消費」という言葉と概念の発明者は僕なのでお間違いのないように。

「エモい」と消費とを結びつける論説も最近見かけるのですが、大体において、「エモ」を単なる「エモーション」の略として見てない風潮にややいらだちます。

浅い!浅すぎます!

学生やド素人ならいざ知らず、流通コンサルタントとか肩書きをもつてテレビとか出演しているようなプロがそんな浅はかな考えでは困ります。

エモって「感動したい」とか「思い出作りたい」とかそんな表層的なものではありません。詳細は、記事を読んでください。

ひとつだけあえて言わせていただくならば、大量生産・大量消費の時代はとっくに終了しているのに、頭の中はまったく変わっていない人が多すぎるということです。

 

いいモノを作れば売れる、そんな時代は終わった。

広告で認知させれば売れる、そんな時代は終わった。

割引やオトクを提示すれば売れる、そんな時代は終わってるんです。

 

にも関わらず、理屈では「そうだよね~」なんて言っているにも関わらず、やっていることは「終わった時代」の行動の人が多すぎる。そのあげく、うまくいかないもんだから、「若者の○○離れ」とか言いだして、消費者側の問題にしてしまったりしている。

「若者が○○しない」とかいう言説のほぼ全部は嘘です。そんなものはない。草食男子なんていつの時代もいたし、モノを買わない奴もいつもいた。クルマが売れないのとか、アパレルが売れないのは、決してモノ作りの問題ではない。モノ消費の時代は終わったと言ってるくせに、なんで矛盾したことを言っているのか理解に苦しむわけです。

なんでモノ消費をしていたか?それは所有価値があったからです。でも、もう音楽CDにお金を使う人は少なくなったけど、音楽フェスにはみんな行くわけです。それは、そうした刹那の体験に価値があると思うから。所有価値から体験価値へというのが「モノ消費からコト消費へ」という流れです。

ですが、そう言われだしたのは、結構古くて、かれこれ20年近く前の2000年のことです。

そして今、社会の個人化が進行するとともに、消費の世界においても個人化が進行しています。所有や体験はもはや手段と化して、そうした行動の大本にある精神的な安定や充足が目的化されるようになってきているのです。所有価値でもなければ、体験価値でもない、それらはパーツにすぎず、それを通じて得られる「精神価値」に重心が移行していくのです。それが拙著『超ソロ社会』で私が名付けた「エモ消費」であり、群から個の消費の比重が高まるソロ社会化において重要な視点となります。

本文に書いてないけど(講演ではお話しているけど)、モノ消費からコト消費への移行により、モノ消費の所有価値は使用価値に変わりました。どうそのモノを使えるかが価値化した。コト消費からエモ消費に移行すると、コト消費の体験価値は時間価値へと変わります。その体験によってどうあなたの時間が価値を持ったのかが問われる。エモ消費がすべての消費(誤解があるのですが、金だけが消費ではなく、時間もまた消費のひとつ)において精神価値を発揮するということは、簡単に言えば「幸福感を得る」ということになるんです。

その幸福感はどうやって得られるかというと承認・達成・帰属意識の充足です。この最後の帰属意識が大事で、個人化する社会において、コミュニティは社会が用意してくれなくなります。安定安心の家族や地域や職場はなくなります。そうした時に、個人は個人の力によって「ゆるくつながるコミュニティ」をその都度構築する必要があるんです。

エモ消費は、いうならばラノベッターの言う「弱い紐帯を生みだすきっかけとなるわけです。この話は詳しくいうと長くなる(本当の自分なんていないという話と関連するので)ので割愛しますが、要は、エモ消費というのは「感動したい」とかの浅い話ではなく、それを通じて「生きる意味」や「社会の中の自分の役割」を実感するための動機なんです。だからこそ既婚の家族の人たちより独身者が響きやすい。そうした欠落感による不幸感を抱えているから。

だから、本文の中にこう書きました。

「エモ消費」とは彼らの幸せに直結する行動でもあり、幸せのマイレージを貯める行動でもあるのです。

 

「エモとは、もののあはれである」と定義したのは落合陽一さんですが、まさにその境地の話であり、深いんです。自分の中の多様性とエモ消費との関係性についてはまた後日書きます。

ちなみに下の写真、僕が屋久島行った時に撮った写真です。野生のサルです。どこを見ているんでしょう?この写真には、「もののあはれ」感じませんか?

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年をとることが老いではない。失敗や恥を恐れて前に動かない奴のことを老人というんだ。

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とある転職コンサルの人が書いた記事

転職か否か「仕事余命」で決断、40歳からの働き方

style.nikkei.com

 

読んでいただければわかりますが、要するに65歳までしか働けないんだから、逆算して仕事余命という考え方で

●限られた仕事人生で、自分がなすべきことは何か?
●どうせ働くならやり遂げておきたいことは何か?
●仕事の上で、どんな足跡を残しておきたいのか?

を考えろ、ということらしいのですが…

 

まったく共感できないし、何言ってんだ?こいつって感じ(怒)

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ああ…こういう御託をありがたく聞いちゃう40代の転職希望者がいるから、転職コンサルなんて仕事が成り立つのだな、とつくづく思った。もちろん、需要があるから成立しているんでしょうし、転職コンサルという仕事も立派な職業だと思うので非難はしないけど(しとるけど…)。

 

要は、古いんですよ!

65歳までしか働かないなんて決めつけること自体古すぎて…甘えんな、と。

年齢なんか関係ないし、働けるうちは働くんだよって思います。65歳までしか働かないという、なんというか、この企業に依存しきっている態度も気にくわない。

大体「仕事余命」という言葉自体嫌い。そんな気持ちで仕事されたら顧客に迷惑だと思いませんか?

それから10年後の未来なんて誰も予想つかないことを求めても仕方ないと思います。そんなこと言う人に限って「今何が起きているのか」さえ把握していない場合多い。

インスタやってんのか?Valuやってんのか?ビットコインやってんのか?クラウドファンディングやったことあんのか?日本は高齢者より独身者の人口の方が多いって知ってんのか?安心安定の共同体が融解して、液状化している社会のことを把握しているのか?

何も知らないし、何も体験していないんですよ。

今ここで起きていることすら知らない奴が未来のこと語るんなって思う。

まず「今ここ」を知れと思いますよ。

 

年齢があがれば自然に給料が増えて、定年まで会社が給料を保証してくれた昭和の安定社会はもう終わったんです。こうした意識は年代の問題ではないんですよね。50-60代でもちゃんとわかっている人はわかっているし、20代でも「就職するなら安定した大企業かな」なんてい昭和みたいな奴もいる。

年関係ない!

 

そんな中、是非読んでほしいブログがあります。

いつの時代も人の記憶に残るのは評論家ではなくプレイヤーだ!

isoppmen.com

 

とっても素敵!

何歳だろうが、何かにチャレンジしようとする人は尊いチャレンジしない人の共通する特徴は、言いわけが先に来るってことです。「年だから」とか「どうせ今からやっても…」とかね。

それから変なプライド。失敗したくないとかね。

チャレンジするってことは新しい世界に足を踏み入れることなんだから、失敗があって当然なんです。だけど、ある程度経験を積んだ人は、その失敗を恐れる。かつて自分だって失敗をしたから今あることを忘れて、失敗をすることでの恥を恐れる。

 

でもね…それこそが老いなんです!

 

この記事の印象的な部分引用します。

新しいチャレンジをしなくなる事ほど怖い事はありません
新しい経験をまるっと全部捨てるようなものです
ある程度の地位になってくると安定したリズムに慣れてしまい
失敗することを避けようとします
いい大人になって人から怒鳴られる事に耐えられないのです
こうなるともう成長はありません。果てしなく下る一方です。
子供は失敗して転んでも立ち上がり
また前に進もうとします、だから伸びます

その通りです。

だけど、言いわけを考えて行動しない人は、それを正当化しようとしてしまいます。

自分は挑戦せず
まるで評論家のように口だけでモノを言います
だけどいつの時代も
記録を生み出したり人の記憶に残るのは
プレイヤーであり、評論家ではありません

 

「今ここ」でやるべきことにチャレンジする。したり顔で、やったこともないことを批判的に論じることの方がよっぽど恥ずかしいこと。

これからの時代、男だって80年以上生きるわけです。65歳で引退とかって何を考えているんですか?もうね60代なんて高齢者でもないし、扶養される立場でもないんです。

いいですか?

高齢者が高齢者面して、現役の労働人口に扶養されようと思うと、2人に1人が高齢者を支えなきゃいけなくなるんです。そんなの無理ゲーなんですよ。

でも、視点を変えて、20歳未満の子どもたちを20歳以上の大人たちが支えるという視点で考えるならば、子ども1人を6-7人の大人で支えられるんです。

両親プラス4-5人の大人が一人の子どもをサポートできる。

そっちの方がよっぽど前向きな未来だと思いませんか?

少子化だからとただ産めというアホはよく考えてほしい。現在の状態でさえ、生まれてきた子どもたちの貧困率は高い。虐待されている子どもの数は右肩あがりだ。今生きている子どもたちを幸せにできもしないで、何産めとか言ってんだ!って話です。

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今生きている子どもたちをまず大人たちが支えて幸せにすることが先でしょう?

このあたりの意識は、家族が家族だけしか頼れない唯一依存の危機に冒されていることに気付いていない人が多いからなんですよね。ぜひ拙著「超ソロ社会」を読んで勉強してください。

www.amazon.co.jp

 

大人たちよ。65歳で引退とか寝ぼけたこと言ってんじゃないよ。

働ける大人は何歳になろうが働くんです。仕事に余命なんて存在しない。生涯現役プレーヤーなんです。

そう考えた時、40歳だろうが50歳だろうが、今何をすべきなのか、自ずとわかるはず。企業の雇用によりかかって依存してもいいけど、それで本当に75歳や80歳まで仕事ができますか?

よーく考えてほしい。

できないのだったら、もしかしたら今のうちにもう一度大学に通って勉強し直すという道もある。遅いなんてことはないんです。勉強するために会社辞める必要もない。働きながら勉強している人なんたたくさんいる。

何も大学じゃなくても、堀江さんやキングコング西野さんのオンラインサロンとか入れば、いくらでも刺激的な勉強になる。

今起きていることを把握して、前に動けばなんだってできるんです。

 

もう一度言います。

 

年齢は関係ない。失敗や恥を恐れて前に動かない奴のことを老人というんだ。

一週間で3回もヤフーニュースに取り上げられました!

発売中の週刊朝日9/29号(西野七瀬が表紙)のやつ。

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その中の「未婚・独身男が増えている裏事情」という記事で取材を受けてコメントしています。

 

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孤独は能動的な選択ですが孤立は受動的なもの。「一人が好き」というのと「心理的に孤立」するのは別物という意識が大事だという話をしています。

 

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…と思ったら、この記事もヤフーニュースになってました。

「結婚しない男」急増は「やせ我慢」が理由?〈週刊朝日headlines.yahoo.co.jp

コメント数なんと921件!

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なんだかんだ今週3件もヤフーニュースになりました!

 

headlines.yahoo.co.jp

headlines.yahoo.co.jp

 

しかもこの記事、mixiニュースでは、投稿数が2781件!

すごいことです!

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news.mixi.jp

 

 

「つながるぼっち」! AIマッチングへの助走をスタートさせました!

9/26ニュースリリースされました。

独身研究家の荒川と慶應大学SDM教授の前野隆司先生とエムグラム診断の松村有祐さんと共にコラボプロジェクト始動します。

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その名も「つながるぼっち」。

www.hakuhodo.co.jp

 

人口の半分が独身になるソロ社会。

だからこそ、従来の家族や職場以外での人とのつながりが重要で、それが個人の幸せにも影響します。そのためにも、意識や価値観などの「考え方でつながる」仕組みづくり、場づくりが大切で、たとえ「ぼっち」であっても社会的に孤立しない関係性のあり方を考えたいと思いました。

本プロジェクトは、そうした課題をテクノロジーによって解決する施策のひとつとして、約400万人の性格診断データを保有するエムグラムラボと共同。個人の内面意識による相性マッチング分析研究などを行い、独身生活者の幸福につながる研究、検証も行ってまいります。

ところで、エムグラムって知ってますか?

今年5月くらいにインスタやフェイスブックで見たことがある人多いと思います。9マスのデザインで性格診断をしてくれるやつ。

これは5/10にやった僕の性格診断結果です。

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これを診断するには105問の質問に答える必要があり、まあまあ大変なんですが、だからこそ精度の高い診断が可能になります。そして、性格というのは時期によって変わります。それは当然で、一度確定した性格がずっと変わらないわけがないんです。

つまり、人は環境やその時付き合う人によって性格も変わっていくもの。裏返せば、付き合う人によって人間は変わってしまうもの。同様に、自分もまた付き合う相手を変えてしまう影響力があるんです。

「人とのつながり」とはそれくらい重要。 wildriverpeace.hatenablog.jp

 

今回はこのエムグラム診断の解析システムとも協業しながら、「人間の内面において何がマッチングの大事な要素となるのか?」について研究していきたいということです。

具体的には、

・「独身生活者同士のヒトのマッチング(主に友人関係・職場人間関係)

・「独身生活者と仕事とのマッチング(就活・適職選び)

・「独身生活者とモノとのマッチング(書籍や映画コンテンツ・趣味やレジャー)。

将来的にAIの活用含めた「人のつながりと幸せ」の可能性を模索できればと考えます。

そう、実は本当に重要なのは、後の「AIによるマッチング」なんです。

 

そもそもこのコラボのきっかけとなったのは、僕と幸福学の前野先生との対談からでした。対談の内容は以下から。

www.hakuhodo.co.jp

 

www.hakuhodo.co.jp

 

後編の最後の部分で、こんなことを僕がお話したんです。

僕は将来的に、一人一人に自分の事を全部わかっているパーソナルAIがいて、これらが絶えずネットにつながって、個人のAI同士が互いに代理コミュニケーションを取れるようになって欲しいと思ってるんです。そうして「あなたに合う人がいたよ」って言って、AIが本人に教えてくれるのが理想だなと思っているんです。「話してみたら良いんじゃない?」って提案してくれるんですよね。話してダメならそれで構わないんですけど、最初のきっかけを作ってくれるAI。マッチングをしてくれる自分の分身ロボットですね。恋愛だけじゃなくても、ビジネスで合う人もいるだろうし、ただ単に「話したら面白いんじゃない?」っていう人でもいいだろうし。

実はこの話、以前にも1/30公開の NewsPicksのインタビューでも未来構想としてお話したことがありました。

↓これです。

AIがさらに発展してくると、本人が行動しなくても、世界中から最適な相手をコンピュータが見つけてくれる時代になるでしょう。おそらくそう遠くない未来には。
今のお見合いシステムや結婚相談所の問題は、自分をよく見せようと「盛る」ことが可能なことです。優しくないのに優しいと自分のプロフィールに書いても、いずれはばれてしまいます。
今後、AIが、SNSツイッター、ブログだけでなく、日常の会話まで拾うようになると、AIはある意味、本人よりも本人らしくなります。
「こういう人とは合わない」とか「こういう考え方の人とは相性が良い」といったことまでわかってきます。今まで付き合った彼氏や彼女のデータを分析すれば、顔の好みもデジタル化できるでしょう。
本人同士は一回もリアルに会ったことがなくても、AIによるマッチングは“運命の出会い”になることも可能です。
AIの世界では、お互いのAIという分身がいて、その分身同士が前もって2年くらい付き合うことも可能でしょう。そうして、バーチャル上でうまくいったカップルだけが、リアルに会えばいいのです。その場合、本人同士もうまくいく確率が高まるはずです。マッチング精度は格段に向上するでしょう。

これ公開した時、一部の知識層からは叩かれましたね~。あと、女性からは男目線だとかなんだとかぐちゃぐちゃ言われて…。

否定的な人というのは、多分AIという機械にマッチングされるのが、プライド的に我慢ならないんだろうな、と思います。結婚とは愛情の延長線上にあると考える人もこれは受け入れられないでしょう。

でもよく考えてほしいのは、結婚って愛情なんですか?って話。じゃあ、かつてお見合い結婚が8割の時代の結婚は嘘偽りだったんですか?って話。愛情の先に結婚がある、という考え方そのものが今の未婚化を生んでいるんですよ。それに気付けていないガラパゴスな人が多すぎる。

言い方変えれば、マッチングを主観でやっているからいろいろ齟齬が発生するんです。マッチングなんてものは客観性が必要なんです。結婚や恋愛に限らず、友人関係も就職もそうです。

まあ、そんなこんなでいろいろ批判されていたわけですが、前野先生にこのお話をしたら、こうでした。

それ、いいですね! 僕がやりたいことにドンピシャですよ!

いやいや、かなり学者さんからも批判されたんですよ。AIなんかに操られたくないとかなんとか…と言うと、

それは、未来が見えてないかもしれないですねぇ。今だって相当テクノロジーに操られているじゃないですかね。でも、それ絶対できますよ。だって、あると絶対に良いじゃないですか。実現しましょう。

 

こういう感覚のマッチングというのは非常に大事なんです。

論理的に何がいいと思ったかどうかというよりも、その時点の感覚でいいと思うこと。まさに「エモい」という感情です。

これからいろいろと詰めていくことにはなりますが、同じことを面白がってくれる人とのつながりこそが、ここでいう「つながり」であり、コミュニティに発展します。AIを作ることが目的なのではなく、それをツールとして活用した未来にどんな「つながり」と「コミュニティ」が生まれるか、そっちが本当の狙いです。

 

みなさんもまずはエムグラム診断してみてくださいm-gram.com

 

早速、日経新聞にも取り上げられました!

www.nikkei.com

日本の一人暮らし世帯数は世界3位だって知ってた?

キングコング西野さんの足元にも及びませんが、ごくごくたまにヤフーニュースになる男・荒川です。

TOKYO FM「TIME LINE」に出た時の記事がヤフーニュースになりました!

headlines.yahoo.co.jp

なんとコメント数793件!


しかし内容見ると、まだまだソロ社会への認知が低いようです。人口の半分が独身者になるという事実すら知らない人がまだまだたくさんいるんだなあ。日本の大手新聞とかがなぜか取り扱わないからね。特に朝日と産経ね。

 

それにしても相変わらず意味不明なコメントも多くて閉口する。たまには、意味不明なコメントに対して反論してみましょう。むかつくから!

日本の単身世帯の絶対数が世界3位だと僕が言ったことに対して、こんなアホなコメントが…。

絶対数で言うと3位というくだりで読む価値がないと思ってしまった。人口100人で独身率100%の国(絶対数100人)と人口100万人で独身率1%の国(絶対数1万人)を比べて100万人の国の方が問題なのかな?売上的に結婚を強く望んでいるはずのゼクシィのCMでも見てもう少し考えてほしい。

なんでしょう、この「俺、ちゃんと計算できるよ」アピール。

100万人の絶対数の方が問題あるに決まってんじゃん。国の中だけで完結する話じゃないんだから。単身率とかだけで見ると、いかにもスウェーデンとかの方が多いから(40%)そういうふうに考えがちだけど、今後これ以上独身数が増えると当然男余り現象になるわけで、そうした時にグローバルでのマッチングが起きると考えると率じゃなくて問題は数でしょうがよ。

知らない人多いけど、日本は300万人の男余りで、中国は3600万~3800万人の男が余っています。中国の余っている男だけでスウェーデン+ベルギー+ハンガリー+ポルトガルの全人口に匹敵します。もっといえば、中国の余っている男だけでイギリスとスペインの全女性とイコールですよ。率だけで見ちゃうとわからないでしょう?

ゼクシィ云々の話とか脈絡ないし本当にわけがわかりません。

もうひとつ。日本は1億以上の人口があるんだから単身世帯の絶対数が多いのは当たり前だ!というアホコメントもありました。

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世界で日本の人口は何位だか知ってますか?10位です。

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日本の10倍以上のインドや2倍のインドネシアより多いこと自体が大変なことですし、単身世帯上位4カ国(中国・米国・日本・ロシア)だけで世界の一人暮らしの43%を占めるんです。

これって一人暮らしビジネスを図るんだとしたらこの4カ国だけを狙った方がいいという話なんですよ。それくらい絶対数は重要なんです。

 

もうひとつ、後編のこちらの記事も取り上げられました。

headlines.yahoo.co.jp

 

現段階でコメント数451件!

こちらもくだらないコメントもありますが、まともなのもたくさん。

例えば…

一人でも生きれる人が結婚すべきだと思う。相互依存の結婚生活ほど息苦しいものはない。

これは本当にそうです。この人「相互依存」って書いてますが、多分言いたかったのは「共依存」のことだと思います。さびしいから結婚したいという人は実は結婚に向いていない人だと僕は思います。

 

…で、まさに自立されている主婦からこんなコメント。

全く同意、主婦だけど。夫はベストフレンドで大事な家族、パートナーだけど、別人というか、気持ち的にいっしょくたになるべきではない。介護問題や子育て問題で家族内で依存し合う結果行き場がなくなるようなことが日本では多い。それは助けてるって思う自己満に近いです、ほんとはお互い溺れてる。ひとりで暮らす老人が可哀想で嫁や子供の世話になる老人が幸せとも限らないし。家族サイドの犠牲や我慢の上での同居なら全員の幸せレベルの低い家族でしょう

おっしゃる通り。家族が家族しか頼れないことで全員が破壊されるリスクがある。家族というものはリスクなんです。そういう危機感を持たない人たちが多すぎなんですよ。

 

こういう意見…

損得だけで考えたら、結婚なんてしない方が圧倒的に得ですよ。ただ、嬉しいことがあっても悲しいことがあっても、真に共有できる人が誰もいない、自分がどんなに立派に生きようがだらだら生きようが、誰も困りもしなきゃ喜びもしない、そういう生活は張りがないし寂しいな、どんなに得なことを抱え込んでても意味ないな、と三十半ばの独身おじさんはだんだん思えてきたのです。損得のためなんかじゃなく、そういうもののためなら、結婚もまあ意味があるのかなと思う。

男性なんですが、男性の方が結婚に対してこういうメルヘン脳になってしまうものです。女性はなんだかんだ現実的です。そして、そっちが正しい。

決して損得だけじゃないですが、結婚も家族も人生も「愛」だとかだけではやっていけないし、家族で助け合うのも大事だけど、「助けあう」というのは家族だけに限定されるべきものじゃない。

じゃなければ、なんのためのコミュニティなのか、なんのための国家なのか、という話です。

 

ただ、ソロ社会問題について2015年頃から比べるとかなり意識が変わってきているのはひしひし感じます。前は、「結婚しないこと、子ども産まないことは完全に悪」という風潮だった。

別に非婚を推奨しないし、子どもを育てることは大切ですよ。

でも、こうした現象は個人の意識のレベルの問題でなく、社会の進むべき「見えざる手」によって導かれている不可避な現実なんです。だからって未来は決して暗黒じゃないから。

詳しいことは拙著「超ソロ社会」を読んでね!

市役所及び大学関係者の皆さま、ぜひ講演会に呼んでください!

国立市公民館での講演、無事終了しました!

集客が心配だったのですが、ふたをあけたら満員御礼!

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ありがとうございます!

 

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wildriverpeace.hatenablog.jp

 

しかも、当初は30-40代中心と言われていたのですが、なぜか60代以上の方多め、しかも会場のお客様のうち独身者はたったの2名だけ。急遽、高齢者向けの話も盛り込みました…。

でも、みなさん、「いつかはソロに戻る」という危機感をお持ちなのか、真剣にメモ取りながら聞いて頂きました!あと。リアクションもよくて、終始笑いありの講演会になりました♪

アンケートでも「おもしろかった」という回答をたくさんいただきまして、ほっと胸をなでおろしています。

江戸のお話はやはり鉄板でした!

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こうした市主催の講演とか、もっといろんなところでやるべきだよな~。聞いてほしいよな~。おじいちゃん、おばあちゃんの方がちゃんと未来を見据えている気がした。

いろんな地区の行政の方、ぜひご検討ください。

あ、あと大学関係者の方もよろしくお願いします!学生さんにもたくさん聞いてほしい。

自分で言うのもなんですが、話は相当おもしろいですよ。

 

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インスタ映え女子とアイドルオタクとは本質的に同じ

TOKYO FM「Time Line」に生出演してきました。お相手は佐々木俊尚さん。

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お世話になりました。ありがとうございます!

 

こちらのradikoから一週間だけお聴きになれます。19:23以降に登場です。

radiko.jp

 

 

インスタ映えを読み解くカギとなる「エモ消費」とは何か?についてお話しました。

もともと産経新聞に掲載されて以下のニュース、「インスタ映え」になぜ奔走 共通する「情報共有」、「承認」欲求を読んで感想をツイートしたのですが…。

 

新聞記事では、インスタ映えはいつの時代も人が持つ「承認欲求」だとかでまとめているんですが、全然違うと思うんだよね。もちろん承認欲求は人間の根源的な欲求のひとつだからそれはアリなんだけど、それだけでやっているわけじゃない。

 

インスタ映えについての考察を消費行動の変遷から論考したものです。

「モノ消費」から「コト消費」へと言われたのは2000年のことで、かれこれ20年前ですが、これからは「所有価値」でもなく「体験価値」でもない「精神価値」としての「エモ消費」が鍵になってきます。

「エモい」とは落合陽一さんがよく使う言葉ですが、ロジカルの対極にあるものでもののあはれ「いとをかし」に近い感情です。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

インスタに写真をあげるのは単純な承認欲求だけではなく、達成感であり、幸せ感の確認でもあり、自己肯定感のためです。これは、堀江貴文さんの言う「感情のシェア」が幸せにつながるというのとも通じます。

ですから、情報共有欲求というより、感情共有によるコミュニティ帰属意識の確認に近いと思います。だからこそ文字でくどくど説明しない、1枚の写真でわかる人にはわかるという体裁が都合がいい。自分たちの周りのごく身近なコミュニティの中だけで承認されればいいということです。

まとめると、承認と達成とコミュニティ意識の満足、それがインスタというツールを活用したエモ消費を生みだしています。いうならばグラノヴェッターの弱い紐帯のあらわれに近い。

ラジオではこんな話をしようと思っていたら、いつの間にかアイドルオタクの話や「この世界の片隅に」の話やらいろいろなお話になってました。「インスタ映え」でパンケーキの写真を撮る女子と、AKBを応援したり、コミケに没頭するオタクとは本質的な部分で同じなんです。