この地球上には「結婚相手のいない男たち」が余りまくっている
未婚男性と未婚女性の人口差は340万人(20-50代に限定しても300万人)いるという話は過去にもしました。日本全国の未婚女性がすべて結婚したとしても300万人の未婚男性には相手がいないということです。
これが、「男余り現象」というものです。
再掲しますが、各年代別の 男余り数は以下の通りです。
75歳以上で男女逆転しますが、それは悲しいかな、未婚男性が未婚のまま寿命が尽きてしまったからです。
こちらの記事で、この「男余り現象」都道府県別ランキングも発表しました(→茨城県が第一位)。
尚、このデータは独身研究家の荒川が独自に算出したものですが、日本テレビ「月曜から夜ふかし」でも紹介されました。
ところで、この「男余り現象」は日本だけの問題ではありません。もともと男児の方が出生率が高く、乳幼児死亡率も高かったため、結果として男女比はほぼ同数になっていたわけです。医療の発達によって乳幼児死亡率が下がれば、当然「男余り」という状態に陥るわけです。
アメリカでも…
この続きは日経COMEMOにて。
https://comemo.nikkei.com/n/n2d46cb08728e
日本の未婚男女人口を比較すると340万人も男余りであることは何度も申し上げました。20-50代に限定しても300万人男が余っています。未婚女性が全員結婚しても300万人には相手がいません。外国人と結婚しようとしても無駄です。これは世界的な現象なので。日経COMEMO更新! https://t.co/ARN1ApkHyj
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) May 27, 2019
既婚者の恋愛強者率を調べてわかった「結婚の冷たい現実」
恋愛強者3割の法則。
恋愛ができるのは男女とも3割程度しかいません。わかりやすく言うと、モテ男・モテ女は3割です。いつの時代もです。
これは、僕が本の中でも講演などでも、データを提示し、繰り返し主張していることです。
しかし、「仮に未婚者の中では3割しか恋愛強者がいなかったとしても、既婚者を合わせれば3割とはならないのではないか?」とういう意見も頂きます。
確かに、有配偶率6割。昔と違い、今はお見合い結婚が廃れて9割が恋愛結婚の時代です。とすれば既婚者の5割以上は恋愛強者と言えるのではないか、と。
なので、今回全国の夫婦1000組を調査し、恋愛弱者は一体誰と結婚しているのか?その組み合わせを調べました。
結論から言うと、既婚者が全員恋愛強者ではありませんでした。さらに言えば、既婚者も恋愛強者は未婚者同様ほぼ3割でした。
ぜひご一読ください!
記事内に書きましたが、夫婦の組み合わせに関しては、僕自身も発見がありました。
恋愛強者同士の結婚はたったの15%しかなく、残りの半分の強者は男女ともそれぞれ弱者と結婚しているのです。そして、恋愛強者男と弱者女の組み合わせは7%、反対に恋愛弱者男と強者女との組み合わせも同じく7%でした。
これだけを見ると、男女ともうまい具合にマッチングされているという話ですが、ここに年収指標が加わると興味深い結果となるわけです。それは本記事内にも書いた通りです。
「恋愛弱者の男性×恋愛強者の女性」による組み合わせの夫婦の世帯年収がいちばん高いということです。これは言い換えれば、あまりモテない男性でも高年収によって、モテる恋愛強者の女性と結婚することができた、と見ることもできます。結婚においては、経済力が恋愛力を凌駕するのです。
さて、ここから先は記事には書いていませんが、もうひとつ興味深いデータの一致がありました。
恋愛強者女(モテ女)が恋愛弱者男(中間含む)と結婚している率は約17%でした。かつて、結婚生活は愛と金どっちが大事か?という設問をしたことがありましたが「金の方が大事」と回答した既婚女の割合も奇しくも17%でした。
もちろん、今回の夫婦調査とこれとでは調査時期も異なりますし、調査対象者も違いますが、だからこそ、なるほど夫婦というものはこういうものなのか、と思ったりします。断定はできませんが、愛より金という既婚女性は、恋愛強者女子だったのかもしれませんね。
既婚者の恋愛強者率を調査してわかったのは、既婚者も恋愛強者は3割程度だったという事実だけではなく、結婚というものの現実でした。
独身研究家荒川和久&脳科学者中野信子トークイベントを開催します!
「ソロエコノミーの襲来」刊行記念イベントとして、脳科学者の中野信子さんとのトークイベントを開催します。
6月17日(月)の19時~ビジョンセンター永田町にて行います。
おもしろいお話ができると思います。お時間ある方は是非!
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人口の5割が独身となる未来。
独身研究家・荒川和久と脳科学者・中野信子が語る「ソロの生き方」。
孤独との向き合い方や本当の自分とは何か?
論理と感情、今後のコミュニティのあり方まで語り合います。
「既婚と未婚とで、なぜ未婚の不幸度が高いのか?」
「どうすれば未婚者は自己肯定できるようになるのか?」
「友達やネットのつながりがあるのにどうして寂しさを感じてしまうのか?(つながり孤独)」
などについて、中野さんとともに深堀りしていきたいと思います。
前回記事化した感情主義(エモクラシー)のことについても中野さんにいろいろと質問をぶつけていきたいと考えています。
何度も申し上げていますが、ソロ社会は独身だけの問題ではありません。既婚者であっても今後誰もがソロに戻る可能性があります。家族や職場、そんな従来の「所属するコミュニティ」だけでは安心は得られない時代になるでしょう。独身者だけではなく、既婚者にとっても有意義なお話ができるのではないかと思っています。
ぜひお越しください!
また、遠方でイベントにいらっしゃれない方でも、後日何らかの形でレポートしますので、そちらもお楽しみにしていてください。
よろしくお願いします!
デモクラシー(民主政治)からエモクラシー(感情政治)の時代へ?
デモクラシーから、エモクラシーへ。
「もはやデモクラシー(民主政治)の時代ではない。多数派よりも感
情が、理性よりも感覚が重視されるエモクラシー(感情政治)の時代を生きている」
これは、英国出身の歴史学者ニーアル・ファーガソン氏が、1 月 27 日に The Times 紙に寄稿した記事("Feeling beats truth in our indignant ‘emocracy’)にあった言葉です。
非常に正鵠を得ている表現だと思います。
移民排斥などの動きが広がる欧州諸国の動きも、選挙戦から就任後のトランプ大統領など一連の政策も、こうしてエモクラシーの流れと言っていいかもしれません。ここでの感情とは、主に「怒り・憤慨」であることもポイントです。
しかし、そもそも政治とはいつの時代も「怒りを中心としたエモクラシー」だったのではないかとも思うわけです。
日本においては、2009年民主党政権が誕生した時もそうだったでしょう。ベルリンの壁崩壊もソ連崩壊も、チャウシェスク大統領の最期も、怒りという感情のうねりによって引き起こされたのではないでしょうか?
そして、こうした感情重視のエモクラシー的な流れは、商いの領域でも見られます。「広告表現が気に食わない」という声によって広告が取り下げられて謝罪をすることになったり、「違法行為をした俳優を使うのは許されない」という指摘によって、公開直前の映画やドラマが延期または中止になったりという例があります。当然、たくさんある事例のうち、その指摘自体正当性の高いものであるものもありますが、中には「そこまで問題視するべきものなのかどうか」というものも含まれている場合もあります。
こうした現象の是非はともかく、怒りや嫌いなどのネガティブな感情は好きというポジティブな感情を凌駕してしまう力があるということがポイントです。
この続きは日経COMEMOにて。無料です。
https://comemo.nikkei.com/n/n1b84e05cfd1e
「デモクラシー(民主政治)からエモクラシー(感情政治)の時代へ」と言ったのは、歴史学者ニーアル・ファーガソンです。しかし、果たしてエモクラシーというのは最近始まった傾向なんでしょうか?人間の感情と理屈と行動の関連について書いています。日経COMEMO更新! https://t.co/y35HxX1IW6
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) May 19, 2019
「ソロエコノミーの襲来」が「ファクトフルネス」に迫り、池上彰を抜いたってよ
なんと! 拙著「ソロエコノミーの襲来」があの世界的名著「ファクトフルネス」に次いで社会一般書籍部門の2位になりました! (5/15時点の話ですが…)
amazonの総合ランキングでも247位! うれしいです。ありがとうございます!
そして、さらに、amazonの欲しいものランキングでも3位になってました!
あの池上彰さんの上になったことが何より嬉しいです😃ありがとうございます!※残念ながら今は抜かれましたが…
でも、欲しいものランキングってことはまだ買われていないってことだよね~。買ってね~。決して損はさせません!お願いします!
amazonの書評でもこんなうれしいのが寄せられています。
少子化より孤立化が進む。これは時々他の本にも書かれている。たいがい悲観的w。一生独身でいいの?孤独死どうする?みたいな・・。自分の実感としても独身の増加、家族の崩壊がみえて、要は「ソロ社会」は確実。こちらの本の秀逸なのは、ソロ社会をポジティブにとらえて、「個人の真の自立」を提唱されていること。江戸時代の楽しそうなソロ生活描写は、読んでいて楽しくなります。おススメ。
友達の結婚ラッシュで焦っていたところ、こちらの書籍と偶然出会い購入させていただきました(笑)
ソロであることを様々な視点、客観的データで肯定しており、これからの時代ソロでも良いや、と前向きな気持ちになります(笑)
江戸の面白雑学も学べます!
『ソロエコノミーの襲来』は、ソロの価値観を知り、ソロをお客さんにするためのビジネス書です。
これから人口の半分はソロ、独身になります。未婚の男女が増え、既婚者も相手が先に亡くなり一人になるからです。家族からソロに価値観が変容していくために、今までの戦略では誰も買わなくなります。ソロの価値観を知らない既婚のサラリーマンは、ソロの価値観を学ぶべきです。「没頭が幸福度を決める」「有能と自己肯定感の関係」「欲求ピラミッドの変容」など、今までの価値観とは真逆です。特に「ソロがなぜ自己肯定感が低いのか?」の問いに答えてくれたのが、一番有益でした。
なにせ自己肯定感が低くすぎて、いつも「自分は不幸」だと悩んでいたからです。
ソロの悩みに答えてくれるので、ソロの方にも読んで欲しいです。
こちらのツイートも随分と反響がありました。アイドルオタクが一番お金を使っているのはアイドルではないんです。
アイドルオタクのソロ男の消費実態追跡調査をすると、彼らがもっともお金を使っているのはCD代やライブ代などではなく、全国各地のライブに行くための交通費と宿泊費だった。つまり、彼らはむしろホテルや交通機関の上顧客だった(第2章)。https://t.co/kTRxAKUNy7 pic.twitter.com/XXxA4T4ogT
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) May 16, 2019
是非よろしくお願いします!
45歳まで未婚の男女が結婚できる確率は?
45歳まで未婚なら、かなりの確率で生涯未婚です。
すっかり言葉として知り渡ってきた感のある「生涯未婚率」ですが、あれは50歳時点で未婚の人は今後も結婚する可能性がゼロであるという意味です。50歳時点ですが、厳密に言えば、45-49歳の未婚率と50-54歳の未婚率の平均値を指します。要するにアラフィフ未婚率=生涯未婚率ということです。
このグラフを目にした方は大勢いらっしゃると思います。生涯未婚率の長期推移グラフです。
1990年代以降、垂直に上昇していることがわかります。2035年には男3割、女2割にまで達します。
とはいえ、45歳まで未婚だと本当に結婚は無理なんでしょうか?
実際に45歳以上で初婚に至った男女はどれくらいいるのでしょうか?
長期推移をグラフ化しました。
一目瞭然。男女ともすごい勢いで45歳以上の初婚が増えています! 戦後間もなくの1947年と比較すれば、男性は10倍増、女性も7倍増です。45歳まで未婚だからといって、絶対に結婚できないというわけではないのです。
では、45歳で初婚の男女は、一体どんなマッチングをしているのでしょう?
この続きは日経COMEMOにて。
https://comemo.nikkei.com/n/neb1570dd8d38
言葉として認知されてきた生涯未婚率ですが、あれは45-49歳の未婚率と50-54歳の未婚率の平均値です。要するにアラフィフで未婚なら今後結婚する可能性がゼロであるという意味です。では、45歳まで未婚の人が結婚できる確率ってどれくらいでしょうか?日経COMEMO更新! https://t.co/2pnL7MxdyK
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) May 15, 2019
ロンブー田村淳さんの番組に出たら、本の売上が1位になった!
昨日ご報告した通り、本日、文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」生放送に出演しました!
田村淳さんが大変興味持っていただいたらしく、しかも、リアクションや話の広げ方が上手なので、ついついしゃべりすぎました。予定の時間をかなりオーバーしておしゃべりしてしまいました。でも、とにかく楽しかったです。
本日メール質問していただいた磯野ギリ子さん、ありがとうございました! 江戸時代にも婚活ビジネスがあったんです。
江戸時代の婚活ビジネス、それを生業とする仲人は持参金の1割が報酬だった。持参金とは、結婚した妻が夫の元に嫁入りする際に持参するお金。仲人はあくまでビジネスなので、結婚しても離婚して再婚してくれた方が儲かる。まさに「結婚を売り買いする」時代だった(第4章)。https://t.co/kTRxAKUNy7 pic.twitter.com/UR8b9VoEpG
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) May 11, 2019
「ソロエコノミーの襲来」には、江戸のお話も満載です。婚活ビジネスだけではなく、アイドル商法やコスプレ文化、シェアリングエコノミーの話まで、現代とそっくりな状況だったことを書いてます。
江戸時代のソロビジネスの話だけでもひとつの番組になります。「へえ~そうなんだ」というお話たくさんありますからね。そういう企画あったらまたぜひお願いします!
そして、なんとなんとラジオ効果か、拙著「ソロエコノミーの襲来」がamazonランキング1位ベストセラーになりました! ありがとうございます!
ラジオは、映像がない分、お話を真剣に聞いていただけるというメリットがあります。
今日の内容は、radikoタイムフリー でも一週間以内はお聴きになれます!
それにしても、いろいろ芸能人の方とお仕事しますが、今日の田村淳さんにしても、テレ朝「駆け込み結婚相談所」の麒麟川島さんにしても、とにかく人の話を聞き出すというか、引き出す能力がハンパなく高い。MCのできる芸人さんってやっぱすごい!