ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

人口の半分が独身になる。新刊「超ソロ社会」amazon予約開始しました!

来年1月14日にいよいよ新刊『超ソロ社会-「独身大国・日本」の衝撃』が発売されます。発売に先駆けて、amazonでの予約販売ページが本日立ち上がりました。

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新書でありながら278ページのボリュームで840円。なんと1ページ当たりたったの3円でご覧いただけます。オトクです!

 

まあ、冗談はさておき…

こちらのブログでも繰り返し書いてきましたが、20年後の2035年、日本の人口の半分が独身者という時代が来ます。もちろん、未婚だけではなく、離別や死別した高齢者も含めての数字です。独身生活者がマジョリティの時代が来るのです。

少子高齢化や未婚化ばかりが注目されていますが、深刻なのはこのソロ社会化なんです。今既婚者だからといって安心はできません。むしろ、配偶者に過度に依存しすぎる日本の夫婦の構造自体が危険です。女性はともかく、妻に先立たれた夫の自殺率が異常に高いことをご存知でしょうか?

死別に限らず、結婚20年以降の熟年離婚も増えています。9割が妻からの申し立てです。結婚すれば「めでたしめでたし」なんてことは幻想なのに、旦那の脳内はいつしかメルヘン脳になっています。結婚しようがしまいが、ソロに戻るリスクは誰にでもあるし、それは今後増えていくのです。

平均寿命が男女とも80年を超えた現代。誕生から結婚までの第一次ソロ期、結婚して子育てが終わるまでの時期を経て、高齢者になった時に誰にも訪れる第二次ソロ期。生涯未婚者だけじゃなく、既婚者も人生において2回のソロ生活期間があるんです。

だからこそ、人生三分の計が必要なのです。

 

この本は、ソロ社会における消費のマーケティング視点と社会学的アプローチを加え、さらに「自立とは何か?」「本当の自分とは何か?」「幸せとは何か?」を問う内容となっています。

夫婦(特に旦那)に読んでいただきたい。定年を間近に控えたシニア男性にもぜひ読んでいただきたい。そして、「本当の自分」を探している若者にも読んでいただきたい一冊です。結婚したいけどできないという独身女性の方には、第3章「結婚しない男の見分け方」がおすすめです。

ぜひよろしくお願いします!

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第1章 増えるソロで生きる人たち

過去最高記録を更新、生涯未婚率/未婚が増えた原因/未婚者は社会悪なのか?/生涯未婚率より深刻な生涯無子率/根強い日本の結婚規範/結婚のメリットもデメリットも金

第2章 ソロで生きる人々を許さない社会

9割が結婚したいというデータの噓/働く女性が増える社会は非婚化へ進む/バリバリ働く女性ほど未婚率が高い/女性の上方婚狙い/未婚者に厳しい社会「ソロハラ」という精神的虐待/結婚しない奴は昇進させない/協調性や共感性のない奴を許さない日本社会

第3章 男たちは嫌婚になったのか

男たちは恋愛できなくなったのか?/男たちはセックスできなくなったのか?/男たちは告白ができなくなったのか?/付き合うための告白という文化のルーツとは何か?/日本男児はそもそも受け身/男たちは金がないから結婚できないのか?/男たちが女性の若さにこだわる理由/結婚しない男の見分け方

第4章 結婚してもソロに戻る人たち

取り残される高齢ソロ女性たち/3組に1組は離婚する現代/増える熟年離婚/離婚の主導権は妻/夫たちに必要な「人生三分の計」/初婚同士の婚姻は減って、再婚が増えている/江戸時代の離婚率は世界トップクラス/江戸時代の離婚も経済的理由/江戸時代のほうが男女とも自立していた/離婚されると自殺してしまう現代の夫たち/配偶者に依存しすぎる日本の夫婦/単身世帯4割の時代へ/家族という自己責任論の悲劇

第5章 ソロたちの消費

消費を牽引するソロ生活者たち/ひとりで一家族分消費するソロ男たち/ソロ生活時間が増えている/消費の単位が「群」から「個」へ/時代とともに移り変わる消費意識/モノ消費からコト消費へ、そして次なる段階へ/未完成こそが達成感の連鎖を生む/消費の形が「個と個」の向きあいへ

第6章 ソロ社会の未来

ソロ生活者は幸福ではない?/家族とソロでは幸せの貯蔵庫が違う/ソロ社会は孤立社会ではない/ソロ充という言葉が生まれた訳/ソロで生きる力が必要になる/ソロで生きるには人とのつながりが前提/ソロで生きるには自分を愛すること/「本当の自分」はどこにいるのか?/シンギュラリティとソロ社会/恋愛と性欲の分離が生まれる/家族とソロ社会とは対立しない