ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

未婚化を進めるソロ男女たちの分断「金をよこせという女vs金は渡さんという男」

東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」#7 書きました。

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今回のタイトルは…

独身男が「結婚コスパ悪い説」を信奉する理由

女は「カネをよこせ」、男は「カネは渡さん」

toyokeizai.net

 

煽りッぽいですが、中身はいたって真面目です。

結婚すること、独身でいることのメリットについては、国が継続的に調査しているのですが、誰も着目しなかった男女の意識の差分についてまとめました。

それによれば、結婚をするうえで女性は相手の収入や経済的安定は絶対に譲れないし、男性もまた結婚による自分への経済的圧迫を極度に嫌います。

つまり、結婚に対する意識では、男も女もしょせん「おカネ」なんですが、その意識は相反するわけです。

身も蓋もない言い方をしてしまうと、女は「カネをよこせ」、男は「カネは渡さん」と思っているわけで、こんな人たち同士がマッチングされるわけがありません。

タイトルに惑わされず、どうか最後の行まで読んでください。

toyokeizai.net

 

さてさて…

今回の記事も、またいろいろと物議をかもし出しているようで、東洋経済オンラインのコメントも90、NewsPicksも154、Yahoo!記事のコメントも276に達しました。( 2/7 22時時点)

いろいろ異論があるのは大変結構なことですが、ちゃんと最後まで記事を読んでなくて、タイトルだけでディスってくる人が多くて辟易します。あと相変わらず重箱の隅つつきみたいな人。

こういう輩は、絶対にいなくならないのだな~。

 

 

今回、「結婚をコスパ視」していることが独身男女の分断を招き、非婚化が進んでいる一因となっている点について言及したわけですが、タイトルでは独身男だけがコスパ視しているように誤解されたようですね。むしろ独身女性のソロ女の方のコスパ意識の方が実は高いのです。ソロ女が結婚に経済概念を持ち出してきたら結婚対象となる男はおのずと限定されますからね。

それに対して、

コスパとは費用対効果であって、結婚というものに当てはめるのは言葉の誤用だ!

とか言う人いるんですが、

 

 

いいですか?

 

 

ここでいう費用とは、金だけではなく、時間や労力、精神的負担も含みます。金だけがコストではないんですよ。また、効果とは、結婚という状態から得られる幸福も含みます

非難するのは結構ですが、だったらコスパという言葉に本当の意味をちゃんと調べてから言ってくださいね。

つまり、結婚という人生の選択をすることにおいて、金・時間・労力・精神的負担と得られる幸福とを天秤にかけて、割にあわないと判断しているわけです。

 

 

いやそれは違う!とか既婚者たちはすぐ顔真っ赤にして言うんですが、

その前にまず人の話を聞けって!

 

まず、今の独身男女の意識がそうなってしまっているのだという事実を認識してほしいです。話はそこからだ!

 

ところで、コメント見ていて看過できない内容がたくさんあって、それについては拙著「超ソロ社会」の第二章「ソロで生きる人々を許さない社会」にも関係する話なので、明日詳しく書きます!

 

 

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