ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

少子高齢化、人口減少で国が滅ぶとかいう昭和脳の人たちはとっとと退場してください。

2053年、1億人割れ=65年に高齢者4割弱-出生率は小幅改善・厚労省推計という今日のニュースから。

厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は10日、2065年までの日本の将来推計人口を公表した。15年に1億2709万人だった総人口は、53年に1億人を割る見通し。65年には8808万人に減り、65歳以上の高齢者が占める割合は、15年の26.6%から38.4%に上昇する。出生率の上昇で1億人割れの時期が前回推計より5年遅くなったものの、厳しい人口減と少子高齢化に歯止めがかかっていない現状が、改めて浮き彫りとなった。

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2065年までは到底生きていないので、どうでもいいと言う気もしますが、ポイントは以下。

・50年後人口は8800万人と今より4000万人減る。

・65歳以上の高齢者人口比率が4割近くになる。

 

どう感じますか?これ見て「日本、終わった」と思いますか?

人口ピラミッド見ると、もっとわかりやすい。

 

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男性の一番の山が60-80歳、女性に至っては80-90歳という高齢化社会になります。まさに「ジジババ・ジャパン」になるんです。

 

案の定、この記事にギャーギャーとヒステリックに騒ぎ立てる輩が多いこと。

少子化は国難です。放置すれば、国が滅びます!財源など気にせずに、徹底的に少子化対策を行なうべきです!

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困った人だ…。

人口=国力という定義から脱しきれない昭和な人は置いて行きましょう。

 

まず、前提から言えば、こうした人口予測は大体ハズレない。多少の誤差はあったとしても、50年後の人口が8000万人くらいになり、人口構成も高齢者4割というのはそのまま推移します。

さて、国が滅びますか?

滅びません。財政的な破綻は愚かな政治家が出てきたらあり得ますが…。

 

大事な視点を忘れているんですよ。高齢化社会とか超高齢化とかいいますけど、何をもって高齢化なのか?今から50年後に果たして65歳は高齢者なのか?むしろ、現役バリバリの生産年齢対象者かもしれない。

今から50年前の1965年、男性の平均寿命は67.74歳でした。当時は55歳定年で、60歳以上を高齢者と呼んでいた。高齢者になって7年で死んでいたわけですね。逆に言えば、死ぬ12年前までは現役で働いていた。

2065年男性の寿命は、84.95歳になります。仮に、その12年前と言えば、72歳です。つまり、65歳なんて全然高齢者じゃなくて、現役で働く年なんですよ、50年後は。

だったら、生産人口は減らない。

よ~く考えてほしい。1965年の70歳の爺さんなんて今でいう90歳に匹敵するんですよ。まさに人生100年時代が来るといっているのに、いつまで昭和の感覚で年齢をとらえているんだ?という話です。

高齢化社会になるんじゃない。

むしろ働く人口が増える社会。テクノロジーの進歩で、単純肉体労働はなくなります。だから、かえって70歳になっても働ける余地がある。

よ~く考えてほしい。50年後の70歳は今20歳の若者たち。彼らの働き方はきっと違った形になっていると思いますよ。例えば週休4日制の複業が認められている社会。すごく働きたい人は働くことに生き甲斐を見出し、趣味に生きる人はたっぷりある時間を仕事以外に使う。…というより、多分50年後は遊び=仕事になっていると思うんですよね。

 

それでも昭和脳の爺さんは言い続ける。

いずれにしても少子化人口減少は進む。国力が落ちる。

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何を言ってるんだ?

日本だけを見て、少子化人口減少は国が滅ぶという人がいるが、地球規模で見たら、これ以上の人口増加は地球自体の滅亡につながりますよ

むしろ6000万人くらいが適正人口なんですよ。それでやっていける。

 

拙著「超ソロ社会」でも引用した、小泉進次郎氏の言葉を紹介します。

「人口減少は不可避です。日本の人口減は当面止まりません。だとしたら、今我々が持つべき発想はなんでしょうか。皆さんは将来に悲観的な1億2千万人の国と、未来に楽観的で自信を持つ6千万人の国だったら、どちらの方が未来があると思いますか?私は悲観的な1億2千万人の国より楽観と自信を持った6千万人の国の方がよっぽど強いと思う。毎年減り続けることを悔やむ発想から早く飛び出して、減る中でもやっていけるという成功例を生み、人口減少でも大丈夫だという楽観と自信を生むこと。それが結果として将来、新たな日本の発展への道を描く。私はそういう考えでいます」

根拠のない楽観論もいらないし、なんでもかんでも難癖付ける悲観論もいらない。必要なのは、冷静な解釈と判断力だと思います。

 

 

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