ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

「結婚」とか「独身」とか状態に支配されて悩むのはやめましょう。

 

ダ・ヴィンチニュースよりインタビューを受けまして、その記事が今日公開されました。

タイトルは…

2035年日本人口の5割が独身! 「結婚って何?」「夫婦とは?」結婚、出産の呪縛に苦しむ女たちを「ソロ社会」の未来図から考えてみた。

 

ddnavi.com

 

毎度しゃべっている内容は同じですが、通常のインタビュー記事と違って今回はおもしろい試みがされています。

講談社から発売された小説『黒い結婚 白い結婚』と、第52回メフィスト賞を受賞した宮西真冬さんの『誰かが見ている』というふたつの小説のシーンや台詞と、僕のインタビューとが連動しています。

こういう編集の仕方もあるんですね。

斬新!

ぜひご覧ください!

 

あわせて、紹介された以下の小説もよろしければ。

 

黒い結婚 白い結婚
黒い結婚 白い結婚 中島 京子 窪 美澄 木原 音瀬 深沢 潮 成田 名璃子 瀧羽 麻子 森 美樹

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誰かが見ている
誰かが見ている 宮西 真冬

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ところで、今回のインタビューで言いたかったこと【記事の自分の発言から引用】

未婚でも非婚でも、男女の生き方や家族の形が多様化することの想像力や適応力に欠けた社会の在り方が、一番大きい問題だと思います。
これからは家族の形も多様化して、同性婚事実婚、同性間や異性間観の経済協力婚(友達婚)という形が求められる可能性もあります。複数の家族が経済的シェアをすることで共同生活をするケースも出てくるかもしれない。血縁関係だけが家族ではないと思うんですよ。家族が家族だけに依存し、自己責任論の下に共倒れになる方が不幸です。自分で子どもを産まなくても、働いて税金を納めたり、子どものために活動したりすることで、広い意味でみんなが子どもを育てる社会になるべきだと思います。家族とソロは対立しないんです。結婚や独身という状態に関係なく、個々人が人とのつながりを持ち、関係性の多様化を実現してほしいと思います。それこそが未来の新しい「しなやかなコミュニティ」を作ることにつながると信じています。

 

「結婚しなきゃいけない」「出産しなきゃいけない」

そうした呪縛は、個々人が潜在的に支配されている古い規範によるものです。それが決して悪いとは言いません。結婚して子どもを産んで幸せな人もたくさんいます。それはそれでいいんです。しかし、そうじゃない人がいたっていいじゃないですか。

「結婚」や「夫婦」だけが唯一のパートナーの形ではないんです。子どもを産まないからといって、その人が無価値なわけじゃないんです。

 

こういうこと言うと、少子化と人口減少を恐怖するジジイたちに非難されますが、ホント関係ねー。あの人たちは、一体何に恐れおののいているのか?いまだかつて人類は人口減少したことがない、という爺さんもいるんですが、「だから人口減少はいかん」ってなぜ結論づけられるのか?ちなみに、今までの歴史上でね人口減少したことはありますからね。

少子化については、二言目には「フランスを見習え」っていう人多いんだけど、本当に意味ない。

 

人口を増やすこと、子どもを産むことだけが絶対的な正義なんですか?

前回の国勢調査では、東京に次ぎ2番目に人口が増えているのは沖縄でした。では、その沖縄はどんな状況でしょうか?子どもの相対的貧困率1位だし、シングルマザー率も断トツ1位です。全体的に言っても、39都道府県で子育て世帯の10%以上が貧困状態にあるわけです。

生むことよりも育てることの方が大切ではないのですか?

今生きている子どもたちをまともに育てられないことの方こそ重く受け止めるべきです。

 

「生めばいいんだ」なんて論法は、かつてどこかのバカな政治家が言った「女は産む機械」と言う言葉と同じじゃないか!

 

ところで、この記事の写真は北野ブルーっぽくて気に入っています。鼻の穴でかいですがwww

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