ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

ひとりひとりが考え方や行動でつながってくことの大切さ。

北海道に来てます。

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えんとつ町のプペル展in札幌の最終日。

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えんとつ町のプペルというのは、キングコングの西野さんが4年半かけて作った絵本で、制作費をクラウドファンディングで集め、そればかりかクリエイターまでも集めて、映画のように一冊の絵本を分業制で仕上げたと話題になりました。

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映画のような絵本と書きましたが、ついにこの絵本は本当に映画化が決定しました。楽しみです。

そんな絵本の展示会が「えんとつ町のプペル展」なんですが、今までも西野さんは手がけた絵本の原画展をやっていましたが、今回のは趣向が違う。60cm×60cmという大きなサイズに引き伸ばして、裏からライトをあてて「光る絵」として展示しています。細部まで緻密に描かれた絵ならではの世界観を堪能できるイベントです。

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そして、この展示会ですが、これ、別に製作者である西野さんが主催しているわけではありません。主催者は、「わたし、やりたい」と手をあげた人達なんです。今回の札幌だけではなく、今までも全国のいろんなところでプペル展が実施されてきました。東京、名古屋、神戸、熊本、沖縄、佐賀、鳥取ミラノ、幕張、札幌、大阪、青森…などですが、西野さんが運営に携わったのは、東京とミラノと佐賀だけ。あとの会場は、一般の人が手を上げ、一般の人が運営し、集客しているんです。すでに10万人以上延べ来場者数がいるとか。何もこれ、西野さんは、イベント開催権販売業をしているわけじゃありません。それどころか、これを絵の配送費実費分だけで提供しているくらいなので、儲けなんか出てないでしょう。その上で、各開催地に自ら乗り込んでトークショーやサイン会など各主催者たちのために協力を惜しまない。

今後もたくさんのプペル展開催の予定があると思います。ぜひ検索してみてください。

今回の札幌のプペル展ですが、実はかつて、これまた西野さんのおとき町のバーベキューや独演会でつながった女の子がいまして、彼女がスタッフとしてがんばっているということを聞いたんですね。当初はクラファンの支援だけするつもりだったんですが、GW期間中ということもあり、北海道まで飛びました。

札幌のプペル展自体は5000人もの来場者で大成功だったようです。主催者およびスタッフのみなさま、おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。

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ともあれ、何がすごいかというと、前述したような絵本の作り方をしたこととか、それだけじゃなくて、「お客さん自身を共犯者にする」という西野さん流の仕組みづくりがすごいんです。彼のブログにもそんなことが書かれています。

えんとつ町のプペル』(ソフト)を拡散させる為に何をすべきか?その答えはとてもシンプルで、「『えんとつ町のプペル』に関わる仕事(職業)をいかに作るか」。

単に見るだけ、金を払うだけという従来のお客さん概念を超えて、どんな形でもそこに「関わる」ことで、そこには今までなかった圧倒的な精神価値が生まれます。古い言葉で言えば「自分ゴト化」されるわけです。絵本というモノを買うだけでしゃなく、イベントに行ったというコトを買うだけじゃなく、それぞれの心の中に「達成感」というエモを獲得できる点がすごいんです。

行動させることが大事とか上っ面の言葉を言うしたり顔の評論家もいますが、人間には感情があります。行動するためには、まずそれが動かないと話にならないんです。

その点については、以前、「最強の西野流マーケティングは達成感の連鎖を生み出す」という記事にも書きました。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

今回、札幌では、打ち上げにも参加して、西野さんとも久しぶりにお話ししました。いつも刺激を頂けるのでありがたいです。今回も飲みながら彼もコミュニティの話をしてましたが、まさにこれからはコミュニティの時代。

家族や職場といった従来のコミュニティだけではなく、ひとりひとりが考え方や行動でつながってくことが大事。

きっと、それは性別も年齢も住んでる場所も、さらには今まで育ってきた環境も超えて繋がれる、そんな新しい関係性の創出なんです。

最初は、それぞれがぼっち参加でもいい。むしろ、ぼっちで参加するからこそ、その場がつながりの場として機能する。事実、この札幌の打ち上げでも、「はじめまして」の挨拶からみんながつながる。そのつながりの連鎖がとっても重要なんです。おとぎ町もプペル展もまさにそう!

そうした新しいコミュニティをどれだけ生み出せるか、それがこれからの商売にとっても、いや、それ以上に僕たちみんなの幸せにとって重要な視点になるはずです。拙著「超ソロ社会」を書いたテーマは、実はそんなところにあります。独身も既婚者も老いも若きも関係ないんです。

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