ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

年をとることが老いではない。失敗や恥を恐れて前に動かない奴のことを老人というんだ。

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とある転職コンサルの人が書いた記事

転職か否か「仕事余命」で決断、40歳からの働き方

style.nikkei.com

 

読んでいただければわかりますが、要するに65歳までしか働けないんだから、逆算して仕事余命という考え方で

●限られた仕事人生で、自分がなすべきことは何か?
●どうせ働くならやり遂げておきたいことは何か?
●仕事の上で、どんな足跡を残しておきたいのか?

を考えろ、ということらしいのですが…

 

まったく共感できないし、何言ってんだ?こいつって感じ(怒)

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ああ…こういう御託をありがたく聞いちゃう40代の転職希望者がいるから、転職コンサルなんて仕事が成り立つのだな、とつくづく思った。もちろん、需要があるから成立しているんでしょうし、転職コンサルという仕事も立派な職業だと思うので非難はしないけど(しとるけど…)。

 

要は、古いんですよ!

65歳までしか働かないなんて決めつけること自体古すぎて…甘えんな、と。

年齢なんか関係ないし、働けるうちは働くんだよって思います。65歳までしか働かないという、なんというか、この企業に依存しきっている態度も気にくわない。

大体「仕事余命」という言葉自体嫌い。そんな気持ちで仕事されたら顧客に迷惑だと思いませんか?

それから10年後の未来なんて誰も予想つかないことを求めても仕方ないと思います。そんなこと言う人に限って「今何が起きているのか」さえ把握していない場合多い。

インスタやってんのか?Valuやってんのか?ビットコインやってんのか?クラウドファンディングやったことあんのか?日本は高齢者より独身者の人口の方が多いって知ってんのか?安心安定の共同体が融解して、液状化している社会のことを把握しているのか?

何も知らないし、何も体験していないんですよ。

今ここで起きていることすら知らない奴が未来のこと語るんなって思う。

まず「今ここ」を知れと思いますよ。

 

年齢があがれば自然に給料が増えて、定年まで会社が給料を保証してくれた昭和の安定社会はもう終わったんです。こうした意識は年代の問題ではないんですよね。50-60代でもちゃんとわかっている人はわかっているし、20代でも「就職するなら安定した大企業かな」なんてい昭和みたいな奴もいる。

年関係ない!

 

そんな中、是非読んでほしいブログがあります。

いつの時代も人の記憶に残るのは評論家ではなくプレイヤーだ!

isoppmen.com

 

とっても素敵!

何歳だろうが、何かにチャレンジしようとする人は尊いチャレンジしない人の共通する特徴は、言いわけが先に来るってことです。「年だから」とか「どうせ今からやっても…」とかね。

それから変なプライド。失敗したくないとかね。

チャレンジするってことは新しい世界に足を踏み入れることなんだから、失敗があって当然なんです。だけど、ある程度経験を積んだ人は、その失敗を恐れる。かつて自分だって失敗をしたから今あることを忘れて、失敗をすることでの恥を恐れる。

 

でもね…それこそが老いなんです!

 

この記事の印象的な部分引用します。

新しいチャレンジをしなくなる事ほど怖い事はありません
新しい経験をまるっと全部捨てるようなものです
ある程度の地位になってくると安定したリズムに慣れてしまい
失敗することを避けようとします
いい大人になって人から怒鳴られる事に耐えられないのです
こうなるともう成長はありません。果てしなく下る一方です。
子供は失敗して転んでも立ち上がり
また前に進もうとします、だから伸びます

その通りです。

だけど、言いわけを考えて行動しない人は、それを正当化しようとしてしまいます。

自分は挑戦せず
まるで評論家のように口だけでモノを言います
だけどいつの時代も
記録を生み出したり人の記憶に残るのは
プレイヤーであり、評論家ではありません

 

「今ここ」でやるべきことにチャレンジする。したり顔で、やったこともないことを批判的に論じることの方がよっぽど恥ずかしいこと。

これからの時代、男だって80年以上生きるわけです。65歳で引退とかって何を考えているんですか?もうね60代なんて高齢者でもないし、扶養される立場でもないんです。

いいですか?

高齢者が高齢者面して、現役の労働人口に扶養されようと思うと、2人に1人が高齢者を支えなきゃいけなくなるんです。そんなの無理ゲーなんですよ。

でも、視点を変えて、20歳未満の子どもたちを20歳以上の大人たちが支えるという視点で考えるならば、子ども1人を6-7人の大人で支えられるんです。

両親プラス4-5人の大人が一人の子どもをサポートできる。

そっちの方がよっぽど前向きな未来だと思いませんか?

少子化だからとただ産めというアホはよく考えてほしい。現在の状態でさえ、生まれてきた子どもたちの貧困率は高い。虐待されている子どもの数は右肩あがりだ。今生きている子どもたちを幸せにできもしないで、何産めとか言ってんだ!って話です。

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今生きている子どもたちをまず大人たちが支えて幸せにすることが先でしょう?

このあたりの意識は、家族が家族だけしか頼れない唯一依存の危機に冒されていることに気付いていない人が多いからなんですよね。ぜひ拙著「超ソロ社会」を読んで勉強してください。

www.amazon.co.jp

 

大人たちよ。65歳で引退とか寝ぼけたこと言ってんじゃないよ。

働ける大人は何歳になろうが働くんです。仕事に余命なんて存在しない。生涯現役プレーヤーなんです。

そう考えた時、40歳だろうが50歳だろうが、今何をすべきなのか、自ずとわかるはず。企業の雇用によりかかって依存してもいいけど、それで本当に75歳や80歳まで仕事ができますか?

よーく考えてほしい。

できないのだったら、もしかしたら今のうちにもう一度大学に通って勉強し直すという道もある。遅いなんてことはないんです。勉強するために会社辞める必要もない。働きながら勉強している人なんたたくさんいる。

何も大学じゃなくても、堀江さんやキングコング西野さんのオンラインサロンとか入れば、いくらでも刺激的な勉強になる。

今起きていることを把握して、前に動けばなんだってできるんです。

 

もう一度言います。

 

年齢は関係ない。失敗や恥を恐れて前に動かない奴のことを老人というんだ。