「嫌な仕事はしない」じゃなくて「嫌な人間とは仕事しない」
"現代においては「嫌な仕事はしない」は圧倒的に正しい"という記事があってバズっているのだが、この人、いつもこういう煽りタイトルでPVを稼ぐマネをしているのであえてリンクは貼らない。
検索していってもいいですけど読む価値はありません。
要するに、
結局、終身雇用ではなく、仕事にクリエイティビティが求められる現代においては「嫌な仕事はしない」は圧倒的に正しいという結論に至る。
らしいです。
多分、
や、昨今の「嫌な仕事はやらなくていい」みたいな風潮に乗っかりたいだけなんでしょう。
まず、前提として昔の丁稚奉公のような仕事の仕方や徒弟制度みたいに「3年は見て覚えろ」みたいなことは全く意味ないし、否定します。
その上で、「嫌な仕事は本当にしなくていいか?」について考えます。
人間だから、嫌だと思う仕事もあるでしょう。でも、そういう仕事に対して、なんで嫌だと思うのか、とか、なんで価値がないと思うのか、とまず、考えることが大事なんじゃないかと思うわけです。
嫌なら嫌にならないようにするにはどうすべきか、というようにそこからアイデアが生まれてくるもんだと思うけどね。
今までのイノベーションなんて、みんな「面倒くさい」とか「やりたくない」ということから生まれてきた。
たとえば単純作業とかをやらないようにするために、オートメーションの機械が発明されたわけでしょう?長時間歩きくないから自動車が生まれてきたわけでしょう?いちいちそろばんで計算しなくてもいいようにコンピューターが生まれりてきたわけでしょう?
別に発明家になる必要はないけど、そういった「面倒くせえ」とかの感情がエネルギーになって何かが革新されていったと思うんです。
そして、実は本質はそこじゃなくて、
「嫌な仕事」よりも「嫌な人間と仕事」する方を避けた方がいいんです。
そっちの方がよっぽどストレスになるし、自身の成長の妨げになる。
さっきの「面倒な仕事ほど工夫が生まれる」っていうのも、周りの人間関係に左右されます。例えば「面倒くせえな」とか「つまんねえな」というネガティブなことばかりいう先輩社員だらけだとモチベーションあがるわけがない。パワハラしたり職場いじめするような奴は論外です。
そこまでいかなくても、人間なんで「馬が合わない」奴っているじゃないですか。
最悪なのは、「自分は仕事ができると思い込んでいる奴」ですよ。
事実、できるかもしれないけど、やたら人の仕事に対して「それはかくかくしかじかでこうだから違わないか?」とロジカルに責め立ててくるやつとかもう…
めんどくせー!
あと、自分の経験の中だけでの正しいとか正しくないとかで追及してくる奴ね。いや、本当に正しいならいいんだけど、よくよく論理的に考えると、そいつのただの思い込みにすぎない場合が多い。ロジカルにやってるつもりで、感情論なんだよ。そういう自己矛盾に気付いてない奴。
そういう奴って、言葉で言わないでやたら長文のメールで指示や駄目だししてきたりする。自分の文才があるとでも思ってんのかね?
「俺じゃなくて上が…」とか人のせいにする奴もいる。同じ会社じゃなくて、会社同士の元請け下請けの方がよくありがちだけど、「会社の方の方針で…」とかすぐ言う奴ね。
いやいや、会社じゃなくてお前(だけ)の意見だろ!
さらには、感謝や謝罪ができない奴。これ致命的。どんだけ自分が正義なんだろって思う。失敗しない人間なんていない。だったら「自分はパーフェクトだ」とかの態度はとらない方がいい。可愛げがない。
そういう奴って自分のせいじゃないところだけは「申し訳ない」とか言えるけど、自分のミスとかでは絶対言わないんだ。
思うに、人間なんて優秀か優秀じゃないかとかどうでもよくて、馬が合うかどうかの方が重要。
例えば修正依頼とかでも、嫌いな奴に言われると「誰が直すか!」って思うけど、同じことを馬が合う人から言われると「まあ、修正するか」ってなったりする。
僕たちは人間と仕事をしているんです。嫌な仕事云々よりも、嫌な人間との仕事はしない方がいいです。嫌な仕事の中に好きを見つけられることは自分自身の努力で可能ですが、嫌な人間を変えられることはないです。人の意見で変わる人ならそもそも嫌な人間ではないから。
イチローも土井監督のままだったら二軍のまま野球をやめていたかもしれない。能力が開花するかどうかって実は本人の問題ではないんだよね。それくらい付き合う周囲の人間って重要。
LINEり田端氏のツイッターに、彼の過去の上司の語録がのっていて、それ自体もすごく素晴らしいんだけど、田端氏にとってこの上司との出会いこそが最高の財産だと思うんですよね。
私は新卒でNTTデータで2年ほどお世話になり、厳しく鍛えて頂いたのですが、その時の課長の大谷さんがこの度、早期リタイアされて世界一周PTになると聞いて当時の皆で集まり壮行会をしました。大谷語録の鬼十則がこちら。今見ても面白いし結構、影響受けてるかも。ホント自分は上司運には恵まれた。 pic.twitter.com/hct0N0zqgy
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2017年11月23日
それにしても、この語録はためになる。保存版。
嫌な人とは一緒に仕事しちゃダメ。これは間違いない。