ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

旅する言葉、巡り巡って「感謝でつながるあたたかいコミュニティ」へ-レターポット生まれる

キンコン西野さんが手掛けた「レターポット」がローンチしました。

 

レターポット?

 

ご存じない方もおられるでしょうけど、簡単にいえば「感謝でつながるあたたかいコミュニティ」だと思います。

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え?よくわかんない?

 

レターポットというのは、要するにレター(言葉)を誰かに送るためのプラットホームです。

 

そんなのラインとかメッセンジャーでよくない?

 

その通りです。要件を伝えるだけならそれで十分です。これは、要件を伝えるものではなく「感謝の気持ち」だったりという「気持ち」を贈る装置です。

 

プレゼントに物を贈ったりしますね。それにも感謝の気持ちはこめられています。けれど、贈られた方にとって正直ありがた迷惑なものもあります。

西野さんはそれを病気見舞いや震災見舞いの千羽鶴にたとえています。もちろん千羽鶴を贈った人たちに悪意などあるはずもなく、そこには気持ちが込められているのですが、結局その気持ちをモノにして贈ったとしても、ゴミになったり、捨てられてしまうわけです。気持ちなんだからそれでいいじゃないか、という意見もあるでしょう。

しかし、自らも阪神大震災の被災者だったという西野さんは、その善意の千羽鶴に苦しめられたとも言います。そりゃそうかもしれません。生きることに必死な被災地に大量に運び込まれた紙の山は邪魔でしょう。

でもそれって切ないですよね…

 

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気持ちだからこそ大切にしたいじゃありませんか。

 

贈る側がお金を払って文字を買い、その買った文字数で相手に手紙を贈る。「ありがとう」という一言にも贈った相手は時間と金をかけていることがわかる。気持ちが込められていることがわかる。それがレターポットです。

 

当初このサービスは、贈られた側の文字数が換金できる仕様だったはずです。つまり、たくさんのレターをもらう人=たくさんの人から感謝される人には結果的にたくさんのお金が集まる仕組み。これはこれで彼の言う「信用経済」のひとつの形であり、通貨の新しい形だなあ、と僕は正直すげえびっくりしたとともに感心していました。

「でもさあ、これ、あの女子とのメールに金がかかるやつと一緒ね」と一部ネット出会い系とかやっている人なら思うかもしれません。確かに金を払ってメッセージを送るという行動だけ取り出したら同じです。

ところが、これローンチ時点で換金不能としています。

すごくいい判断だと思います。換金可能にしてしまうと、とにかく「金に関しては悪知恵の働く天才たち」がこのサービスそのものを崩壊させるリスクがあるからです。

前述した「いつまでたっても本当の女子に会えない出会い系サービス(だってメール打ってるのは女子じゃなくおっさんだからね)」同様、換金可能のレターポットならいくらでも大勢から金をせしめる工作は考えられます。

そうなってしまうとそもそもの「気持ちを贈る」というコンセプトそのものが崩れてしまいますから。

 

え?じゃあ、換金もできないのに、何が楽しくてメールで済む内容をわざわざ金払ってまでやる必要があるんだよ。

 

そう思う方もいるでしょう。でもちょっと考えてみてほしいんです。

 

「情けは人のためならず」という言葉にある通り、自分の行動や思いというものは、結局巡り巡って自分のところに舞い戻ってくるものです。

それは別に他人のために自分を犠牲にするということではありません。自分のためにやる。

感謝を伝えるってそもそもそうでしょ?相手のために「ありがとう」を伝えたいのではなく、自分の感謝の思いを伝えたいから言うんでしょう?

感謝の気持ちをあなたが誰かに伝える。伝わった相手があなたに返してくれることもあるし、なしのつぶての場合もあるかもしれない。でも、それは見返りを求めてやるものではない。そうした思いをたくさん振りまくことで、あなたの気持ちが世の中に広まります。その気持ちは誰かの気持ちを動かして、ゆるいつながりの中であなたに舞い戻ってくるものなんです。

 

気持ちを伝える。巡り巡って感謝の気持ちが成長していつか返ってくる。レターポットは、まさに感謝の循環経済だと思います。

 

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「感謝でつながるあたたかいコミュニティ」と言ったのはそういうことです。コミュニティというと、いつも顔を突き合わせている強い絆と考えがちですが、これから機能するコミュニティは、むしろ弱いつながりの方です。弱いといっても意味がないということではありません。ゆるいつながりであっても、言葉ひとつやりとりできる関係性でも「ほっこり」したりすることがあります。むしろ親密じゃないからこそ救われる場合だってあります。

メルアドも知らなくても、実際に会ったことがなくても、どんな職業とかどんな学歴かとかされこそ年齢すら知らなくても、つながって言葉をやりとりする関係。レターポットはそれが実現できる。

それこそが個人化する未来を救うコミュニティの形だと僕は考えています。

 

レターポット、とにかく一度やってみてください。想像以上に、思いのほか「感謝」が言葉としてやってくるとうれしいものです。

僕のレターポットはこちらです。この記事の感想でもなんでも送ってくれたら喜びます!

letterpot.otogimachi.jp

 

贈りたいけどレターがないよ~って方は、僕のツイッターに感想をください。レターポットのIDを貼り付けてくれたらお礼の言葉贈ります。

 

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それでも、レターポットってなんやねん?とお思いの方、詳しい説明についてはこちらのブログを参照ください。 

 

keitah.com