ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

新成人の皆さま。今日はあなた達がおめでとうを言われる日ではありません!

明日の成人式を前に、すでに今日成人式を行っている行政もあるようで…。

毎年話題になる北九州市も今日やったみたいです。

 

rocketnews24.com

 

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楽しそうで何よりwww

 

そもそも成人式ってなんのためにやるのか?という話なんだけど、大多数の人は「自分のためのお祝い」だと思っていませんか?

 

違います!

 

成人式は、自分のためではなく親のためにあるものです。

 

 

成人式とは、親が20年間育ててきた子どもの晴れ姿を見る日なんですよ。だってある意味、子を育てた親として平等に来る最後の晴れ舞台だと思うから。

大学の卒業とか、結婚とかは、ほら、しない人もいるから…。

20歳になるまで育ててくれた親への感謝の気持ちを伝える日なんだと考えてほしいと思います。

 

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北九州の男子は別だけど、特に親元離れて暮らしている男子とか、面倒くさがって成人式出ない人もいるでしょ?女子は、晴れ着を着るというイベントがあるから割と参加率高いと思うけど。

僕もね…成人式なんて「面倒くさい」「出るものかっ!」って思ってました。

 

ですが…

 

うちの両親は、僕に内緒で成人式を迎える僕のために、スーツを買ってたみたいなんですよ。2人で一緒に百貨店行って。勿論、スーツなんて持ってなかったから。

「スーツ、買ったから」って電話きて…

しょうがないから見に行きました。

 

そしたらもーなんていうか…とってもダサい!

 

どこで売っているんだよって突っ込みたくなるほどダサい。

俺の実家は田舎でしたから、それこそしゃれたショップなんぞなく、今でこそ地方のメッカ、イオンなんかも当時はなく、地元だけでがんばってるマイナーな百貨店しかなかったわけです。

そこで多分ブランド名忘れちゃったけど、ダーバンかなんかの細かい縦じまの入ったスーツを買ってきてくれた。いかにもヤクザが着てそうな感じのでした。※写真はイメージです。

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思わず口に出てしまいました。

「だせぇ!絶対着ねぇよ、こんなの」

 

言ったあとで(言い過ぎた。怒られるかな…)と思ったんです。それでなくてもうちの父親はカミナリ親父系統で、小さい頃からいつも鉄拳制裁当たり前で育てられてきたから。

でも…

おふくろは「そうかい・・・」と残念そうにスーツを箱にしまい、親父は無言でタバコふかしているだけだった。

その姿に申し訳ないことしたな、と思いました。

 

よくよく考えたらファッションなんてまるで無頓着な両親です。多分2人してあれこれ悩んで選んだスーツなんでしょう。サイズがわからないからと、黙って僕の高校の時の学生服をカバンに入れて、店の人にこれと同じくらいとか言って買ってた両親。

成人式というのは、親として子どもに何かをしてあげられる最後の機会なのかもしれません。

 

そう思うと、その日は自分のわがままを言っている場合ではないのだと、そう考えました。

 

成人式当日…

なんだかんだ言いながらそのスーツを着て成人式行きました。

 

寒い日だったけど
そのダサいスーツが
そのダサさが
とてもあったかく感じられた。

 

とてもあったかかった。

 

 

成人式を迎えた新成人の皆さま、おめでとうございます!

そして、ぜひ自分のご両親にその姿を見せて、自分の口から面と向かって「ありがとう」を伝えてあげてください。

成人の日は、あなた以上にご両親にとって特別な日なんです。