ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

安室奈美恵が生み出してくれたものは歌だけじゃない

明日、9/16に平成の歌姫こと安室奈美恵さんが、平成最後の秋に引退します。

歌に疎い人でも「アムラー」という社会現象が起きたことはご存じでしょう。全身を安室奈美恵ファッションにした女性が街にあふれていた現象です。1996年をピークに大流行しました。ミニスカート・厚底ブーツ・ロングヘアに茶髪・極端な細眉が特徴で、日焼けサロンなどで焼いた浅黒い肌も好まれました。

それから20年以上、14歳で沖縄から出てきた少女が、明日、その沖縄へ最後のライブのために帰っていきます。

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安室奈美恵さんのファンの方達の言葉をいろいろ聞くにつけ、これから日本が直面する「超ソロ社会」における「人のつながり」の重要性を再確認しました。「人のつながり」というものを誤解している人が多いのですが、友達になることだけが「つながり」ではないんです。近頃「孤独=悪」とか「孤独は死に至る病」とか、未婚や一人ぼっちであることがやり玉にあげられていますが、今回は安室さんとファンとのつながりを通して「人とのつながり」とは何か?を書きたいと思います。

※以前書いた"NHK「つながり孤独」は「つながってもいない」し「孤独」でもない"という記事と多少ダブる部分もありますが、再整理して書き直しました。

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 7/29、日本テレビ系番組『世界の果てまでイッテQ!』の中で、イモトアヤコさんが、長年ファンだった安室奈美恵さんと初対面した模様が放送されました。

アーティストとファンとの間には、AKBグループは別にして、原則直接の交流(直接話し合ったり、どこかに出かけたり)はありません。友達ではないのですから。ファンクラブという場に所属したって、安室さんとは直接はつながらない。そもそも、自分がファンでいること自体、本人には知られていないだろうし、自分の顔も認識してもらえてはいません。にも関わらず、ファンの心の中にはアーティスト自身が、さも一番仲のいい親友のように存在していることがあります。

それは、安室さんが心の中にいるのではなく、彼女の歌やステージを見ることで「安室奈美恵とつながったことで別の新しいあなたが生まれた」のです。

人には自分の外側にあるアウトサイドコミュニティとは別に、自分の内面にインサイドコミュニティがあります。アウトサイドコミュニティとは、文字通り外の世界にいる他人とのつながりです。インサイドコミュニティとは、自分の内面にある、多数の自分自身が存在しているコミュニティを指します。人は誰かとつながることで、無意識に「その人によって生まれた新しい自分」を生み出しています。たくさんの人とつながれば、それだけ多くの新しい自分が自分の中に芽生えるんです。それを僕は「自分の中の多様性」といっています(拙著「超ソロ社会」に詳しく書きました)。

安室奈美恵というアーティストに出会い、その曲を聴き、そのパフォーマンスに酔いしれ、そのファッションを真似すること。それもまた、人とのつながりのひとつの形態です。例えば、「安室ちゃんを好きだって気持ちの自分」が新しく生まれると、その自分が自分本体をものすごく楽しくさせてしまうんですね。誰かを好きになった時、毎日が楽しくワクワクするのはそういうことです。

特に、音楽アーティストの場合は、歌によって元気づけられたという経験をした人は多いんじゃないでしょうか?人それぞれ、好きなポイントは違うかもしれませんが、僕自身は、『必ず誰かはやさしい』(a walk in the park)という言葉や『誰も見たことのない顔 誰かに見せるかもしれない』(SWEET 19 BLUES)などが好きです。今でも結婚式では(CAN YOU CELEBRATE?)は定番ですからね。 

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この続きは、拙著「ソロエコノミーの襲来」に書きました。ぜひよろしくお願いします。

 

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