ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

ソロ市場が間もなく100兆円市場へと成長する理由

前回の記事で、ソロ度による4象限についてご説明しました。

 

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

今回は、今後ソロ社会化が進行する中で、消費市場がどう影響を受けるのか、についてお話します。

かつて、消費市場の鍵を握っていたのは主婦でした。1980年代までは皆婚社会でしたし、専業主婦率も高かった。彼女たちの消費の主戦場はスーパーでした。

しかし、90年代以降、未婚化・単身化が進むとともに、コンビニの隆盛が起きます。下記のグラフでも歴然なように、コンビニの売上は、単身世帯の増加と完全に比例していることがわかります。一方で、夫婦と子世帯の伸び悩みに連動して、90年代以降スーパーの売上も伸びなくなりました。

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これこそ、「社会の個人化」に伴う「消費の個人化」への流れです。

大量生産・大量消費時代は、一家に一台の消費体系でした。車、テレビ、エアコン、電話、掃除機など。しかし、今や家族同居であっても、エアコンやテレビは一部屋一台、電話は一人に一台の時代になりつつあります。単身世帯化が進めば、炊飯器や電子レンジ、掃除機、洗濯機、冷蔵庫といった家電領域も一人一台の時代となります。

人口減少によって消費が伸び悩むという考えは浅いのです。実は、単身化が進めば進むほど、消費の個人化によって、需要が拡大すると考えられるわけです。

既に、消費の個人化が大きく進んでいる「食市場」で見られるのは、単身世帯男女の外食費の拡大です。今や、実額で、単身者は一家族分以上外食費をかけています。食費全体で見ても、平均世帯数3.4人の家族より、単身者の単価は高い。それもそのはずで、家族でシェアした内食の方が節約できるからです。出来合いの総菜やコンビニでの加工食品をメインとする単身者の食費が割高になってしまうのは当然です。

消費の個人化によって、主にふたつの市場が生まれます。

 

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