ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

「夫婦と子」…かつての標準だった"家族"が消えていく

4/19に国立社会保障・人口問題研究所による「都道府県別世帯数の将来推計」が発表され、ニュースになりました。

2040年の世帯総数は5075万世帯となり、15年と比べて4.8%減少しますが、注目すべきは、一人暮らし世帯の増加です。特に、東京・大阪などは45%以上が一人暮らしとなります。

www.nikkei.com

 

 

このニュースに際し、NHK「ニュースウォッチ9」から、独身研究家として取材を受け、インタビュー出演させていただきました。

 

こうした予測は、何も急に出てきたことではなく、既に何年も前から予見されていたことです。

一人暮らし4割というと、若年未婚者が増えると思われる方が多いかと思いますが決してそうではありません。実はもっとも増えるのは60歳以上の高齢一人暮らしです。そして、一方で、今まで家族の中心だった40代の「夫婦と子」世帯が激減していきます。2010年の国勢調査の段階で、既に、単身世帯>夫婦と子世帯となっており、単身世帯が世帯類型でナンバーワンです。2040年までに、一人暮らし世帯は153万世帯増加するのに対し、夫婦と子世帯は252万世帯も減るのです。

かつて標準と言われた「家族」が消えつつあります。

これは、未婚化というだけではなく、結婚しても離別・死別によってソロに戻る人たちが激増している影響もあります。

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結婚したからといって、未来永劫その状態が続くわけではありません。よくよく考えれば、当たり前のことですが、その当たり前を自分事化できない人が多いのも確かです。

都道府県別に1990年→2015年→2040年推計の50年推移を見てみましょう。2015年までは、それでもまだ滋賀県などをはじめ「夫婦と子」世帯は増えているエリアがありましたが、2040年には全ての都道府県がマイナスとなり、マップは真っ赤です。なにより、20%以上も減るエリアが半分以上を占めてしまうのです。

この続きは日経COMEMOにて。

 

https://comemo.nikkei.com/n/nc9e4ee912ccb