ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

令和祝婚する地方、平成締め離婚する地方、それぞれのお国柄

令和元年初の人口動態速報が発表されましたが、 改元特需で婚姻数が今までの4月の3倍(前年5月比でも2倍)に増大しています。

 

f:id:wildriverpeace:20190817220542j:plain

 

天皇崩御に伴う改元ではなかった点が大きかったのでしょう。平成元年の時も前年と婚姻数はほぼ一緒でしたし、昭和改元や大正改元の際は、むしろ婚姻数は減少していました。しかし、今後もこの調子で婚姻数が伸びるというわけではなく、残念ながら5月だけの特需だとは思います。

同時に、いつもなら3月の年度末に離婚が多い状況にも関わらず、改元前の平成のうちに離婚を片づけてしまおうとする人たちが多かったようで、4月の離婚件数もいつもより多かったようです。

とはいえ、婚姻数が増えることは目出度いことです。それによって、来年の出生率も多少はあがるかもしれません。

 

ところで、このお祭り的な令和婚に影響を受けた地区はどこでしょうか。

2019年1-4月の婚姻数県別構成比と5月の構成比を比較したものを地図にしてみました。

 

なぜか、日本海エリアに集中しています。

ランキングで言えば、1位は三重県で構成比8.9%増、2位は新潟で8.7%増、3位は秋田県で8.0%増でした。東京は、1.2%増で27位でした。

逆に、全く影響を受けないどころか、逆に5%以上も婚姻が減少してしまった地域がふたつあります。

ワースト2は、▲5.7%減の静岡、最下位は▲8.2%減の沖縄でした。

図表はこちらから→日経COMEMOへ。無料です。

https://comemo.nikkei.com/n/n7bce1a6cf017