ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

専業主婦世帯は都市部に集中している

専業主婦世帯は田舎に多い。

そんな勘違いをしている人が案外多いのですが、専業主婦は圧倒的に都市部集中です。ここでいう専業主婦世帯とは、夫が就業者で妻が非就業者である世帯を指します。

そんな内容のグラフをツイートしたところ2000件以上のRTを頂きました。関心の高さがうかがえますので、今回はそれを詳しく記事化します。

 

グラフを見てお分かりの通り、地方は共働きの方が多い。

 

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バブルの大きさは専業主婦世帯数を表します。なお、母数は夫婦のいる一般世帯なので単身世帯や片親世帯は含みません。

足して100%にならないのは、夫非就業+妻就業夫婦と夫婦ともに非就業及び就業形態不詳があるからです。夫婦ともに非就業世帯とは、主に高齢年金夫婦ですが、これを除いてしまっては、夫婦における共働きと専業主婦率を示すデータにはなりません。

高知だけが他と違うところにいますが…。

 

地方に共働きが多いというのは、よくよく考えれば当たり前で、明治民法以降「男は外で、女は家事」という夫婦規範は、主にその当時発達した雇用者属性にあてはまるもので、江戸時代から続く農家は、明治以降も共働きが当然でした。

現在、農業世帯は大幅に減少していますが、地方には農業の他、自営業夫婦も多く、東北地方に関しては三世代同居世帯によって、子育てを祖父母に任せられるという事情もあるでしょう。また、最大の要因は、地方はそもそも世帯所得の低く、旦那の稼ぎだけではやっていけないために共働きが多いという収入との相関も見られます。

 

では、夫婦の就業形態と出生率との関係はどうなっているでしょうか?

専業主婦の方が出生率が高いと漠然に思っていませんか?

それが逆なのです。

 

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