ハロウィンの渋谷に生まれた「接続するコミュニティ」
昨夜のハロウィン、渋谷はまたしても大変なことになっていました。先週の土日に僕は渋谷に行ったんですが、その時はコスプレしている人の姿もまばらで「あ~、遂に渋谷ハロウィンも終わりがきたのかなあ」などと思ったものでした。
しかし、やはり10/31の当日は違った!
これは20時48分の渋谷ライブカメラの映像です。
右奥が渋谷109ですが、もう道玄坂の方は全面通行止めになっていて、車道にもあふれる人並み。
動き出すとこうです。
キレイな写真はこちらをご覧ください。
ウォーキング・デッド🧟♀️🧟♂️#渋谷ハロウィン pic.twitter.com/AOoPH4VCWe
— ぽてと (@conpotate11) November 1, 2019
まさに、人、人、人…。そして、このほぼ全員がコスプレをしているという…。人がこれだけ集まる様をどこかで見たような気がすると思ったらこれでした。
これは隅田川花火大会における両国橋の状況を「三都涼之図 東都両国ばし夏景色」(1859年五雲亭貞秀)です。
江戸時代にもコスプレがあったという話は拙著「ソロエコノミーの襲来」にも詳しく書きましたが、天保十年-1840年、京都での仮装踊りを表した小澤華嶽の『蝶々踊図』にそれが描写されています。タコやすっぽん、なまず等クオリティの高いコスプレで踊る人達が描かれています。
毎年風物詩のようにあげていますが、江戸時代からコスプレ好きは変わらない。天保十年-1840年、京都での仮装踊りを表した小澤華嶽の『蝶々踊図』。タコやすっぽん、なまず等クオリティの高いコスプレで踊る人達が描かれています。ハレの日にコスプレしたいのは昔も今も同じ。#ハロウィン渋谷 pic.twitter.com/xRnJzd2N9f
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) October 31, 2019
時代が変わっても、人の行動なんてそんな変わるものではないのだな、とつくづく思います。
渋谷のハロウィンに関しては、その騒ぎっぷりに対して冷ややかな視線を送る大人たちも大勢います。確かに、今年も逮捕者が何名か出たらしいですし、毎年ゴミも多く捨てられたりします。が、こうしたハレの場でバカ騒ぎをすること自体は否定しちゃいけないと思うんですよね。「ハロウィンは日本伝統的な祭りじゃない」とか言い出すのは、それこそ無粋というものです。
何の面識もない人がこれだけ大勢(100万人くらい?)同じ場に仮装して集まり、互いに写真を撮りあったりして、刹那のつながりを作ることができるって、まさに僕の提唱する「接続するコミュニティ」そのものだと思います。
そんな中、こんな衝撃的なツイートを見かけました。ツマミ具依さんという方の企画です。
続きは日経COMEMOにて。