ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

西野亮廣を科学する④「ネタバレ」から始まる巻き込み型マーケティング。

小学館がミステリー小説を発売前全文公開に踏み切ったというこのニュース! 

 

this.kiji.is

 

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小学館は17日、ミステリー作家、蘇部健一さんの書き下ろし小説のタイトルを一般公募すると発表した。集まった案の中から編集部が選んだ5タイトルを最終候補としてネット上の投票で決めるという異例の試みだ。17日から12月7日までの3週間、小学館のサイトで全文を無料公開した上でタイトルを募集する。

 

この人が著者の蘇部健一さん。

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「小説X」タイトル募集!
「小説X」タイトル募集! 蘇部健一

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とてもおもしろい!

 

キンコン西野さんもびっくりの思い切ったやり方でしょう。絵本やビジネス書と「ネタバレ厳禁」のミステリー小説とはやや違いますからね。

かつてミステリー小説でベストセラーになったものは数多くありますが、その中でも最後の一行で大どんでん返しになるようなものは、マナーとしてたとえネットでもネタバレは避けられるものでした。

例えば、ダウンタウン松本人志が絶賛していた乾くるみの「イニシエーションラブ」とか叙述トリックの古典ともいうべき歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」などはネタバレしたらつまらないと言われてきました。

※ちなみにこのふたつの小説、おもしろいです。

 

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イニシエーション・ラブ (文春文庫) 乾 くるみ

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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 歌野 晶午

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でも、時代は変わります。ネタバレから始まる巻き込み型マーケティング、どんどん広まっていくと思います。

 

西野さんの「革命のファンファーレ」に、"人は確認作業でしか動かない"という言葉がある。これはまさにその通りで、これだけ情報過多の時代に、得体のしれないものやわけのわからないものに生活者はお金や時間を割かない。だって失敗したくないもの。

人々がどんなに宿泊費が高くても京都の紅葉を見に行くのは(普段6000円のアパホテルが25000円になる)、京都が日本一素敵な紅葉を見せてくれるという事前情報や写真がたくさんあるからだ。紅葉の素晴らしさは実は全員知っている。自分の目で確認するために行くのだ。また、「君の名は」「シンゴジラを何回も見に行くのも自分の感動の確認作業です。

それと同じと考えれば、事前にネタバレは避けるべきことどころか、やらないといけない必須事項になる。しかし、これが当たり前になるためには、西野さんだけではなく、いろんな人や企業がやり始める必要があることも確かです。

実は、今回小学館が小説の全文公開する前に既にそれを実施した老舗出版社があります。それが新潮社です。

しかも、新潮社が今回のニュースに際して、小学館ツイッター上でエールを送るというおもしろい流れに。

 

新潮社は、今年の7月に「ルビンの壺が割れた」という小説で発売前全文公開というのを実施しています。

ルビンの壺が割れた
ルビンの壺が割れた 宿野 かほる

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その狙いと戦略についてはこちらの番組で話題にされています。  

 

発売前の「すごい小説」を全文公開…異例の試みは成功!?

www.houdoukyoku.jp

 

MCの佐々木俊尚さんが的確な解説をしてくれているので引用紹介します。

「無料段階で読ませたら本売れなくなる」ってみんな言いたがるんだけど全然そんなことなくて、これ読んで話題になればその方がいい。「この本面白かった」ってSNSで拡散してくれるわけでしょ。ずっと無料でもいいと思うよ。下手するとそれで拡散して「面白かった」って声がでてくるとやっぱり紙で読みたいという人が出てくる。紙の本買うわけです。そこがマーケティングなんだよね。みんなマーケティングの発想がないから「読んだら買ってくれない」って言いたがる。そこの誤解が蔓延してるところはあるかな。

まさにその通りで、事実この小説は売れました!重版もされているようです。多分全文公開をしていなかったらこれほど売れていなかったでしょう。無名作家の作品だから尚更です。

ネタバレしたら買ってくれない、読んでくれない、見てくれない…。

確かにそういうのもあると思います。かつて映画の仕事をしていた時に、映画会社の人が言っていました。

「つまらない映画は試写会をやらない」

 

なぜなら、つまらないという情報が拡散してしまうからです。試食だってそうです。まずい物は試食したら売れないでしょう。

裏を返せば、おもしろいコンテンツなら、無料だろうがなんだろうがどんどん見せてあげた方が効果的ということです。

但し、人間は自分一人の判断だと確信が持てないものです。しかし「みんなが言っている」と言われるとどうでしょう。「みんなが言っているなら安心だ」となってしまうものです。ここでいうみんなとは3人のことです。人間は3人以上が同意見だとそれを信じてしまうものなんです。

つまり、周囲の3人以上におもしろいと言わせてしまえば勝ちということです。これをマーケティング的にはバンドワゴン効果と言います。

バンドワゴン効果とは、アメリカの経済学者、ハーヴェイ・ライベンシュタインが創作した用語。多数がある選択肢を選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。「バンドワゴン」とは行列先頭に居る楽隊車であり「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗るという意味。

飲料や食品、映画では当たり前にやられていたこの無料サンプリング。むしろマーケティングの基礎です。逆に言えば、今までなぜ小説ではやらなかったのか?という話です。

 

ところで、この蘇部健一さんという作家さん。実におもしろいです。

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1961年生まれというからもう56歳です。今回の企画の小学館サイトに彼の自己紹介があるのですが、

 

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小説家といってもほとんど本にもならず、貯金はゼロで、「吉野屋でバイト」とか「30歳年下の20代女性店長に使えないと言われてたり」とかダメダメ感満載なのに、やけに根拠のない自信があって、嫌味が無い感じ。

 

このキャラクター、大事です。

 

これが金持ちでイケメンで鼻もちならない男なら助けてやりたいとは思わないものです。

 

助けてあげなきゃ!男でも母性をくすぐられるこの感じ。

 

誰かに似てる( ˙ө˙)

 

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※ 写真はイメージです。

 

好きですわ。応援したいwww

 

皆さんも、蘇部健一さん、応援してあげてください。

政府の少子化政策の失敗を可視化する「生涯無子率」男4割、女3割の衝撃!

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書きました。東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」。第25回目。

今回のテーマは「生涯無子率」について。toyokeizai.net

生涯無子率?

 

聞き慣れない言葉だと思います。実は、この「生涯で子を持たない率」という公式な指標が国には存在しません。厚生労働省にも総務省の統計局にもないんです。


なので私が自分で試算しました。

拙著『超ソロ社会』には2010年のデータを基にした「生涯無子率」を掲載しています。おかげさまで各方面から「新しい指標」として注目されました。
今年話題となった経産省の若手ペーパー「不安な個人、立ちすくむ国家」においても「結婚して、出産して、添い遂げる」という昭和的な生き方をする人は58%まで低下しているという記載があります。結婚しても子どもを生まない夫婦はこれからますます増えていくのかもしれません。

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今回、2015年の最新の国勢調査データを基に、生涯無子率を再計算しています。ぜひご一読ください。

toyokeizai.net

 

結論からいうと、2010年時点の試算と同様、生涯無子率は2035年には男4割、女3割になるというのは変わりませんでした。うち男3割、女2割は生涯未婚者ですので、男女とも結婚しても子のない夫婦は1割ということです。

僕が講演なんかで使用するスライドがこちら。

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きれいに階段状になってる!

 

でもまあ、前日のブログでも書きましたが、この状態は日本政府が1974年に打ちだした「少子化推進政策」が成功したからであって、我々のせいじゃないですよね。だって「子どもを2人以上産むな」と言ってたんですからね。今更「子ども産め!」とか何を言ってるんだという話ですよ。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

政府は少子化対策やってます感を出していますが、一向に効果が出てないことは明らかで、それを可視化するのに生涯無子率は使える指標だと思います。

 

 

だからって別に「夫婦は子を産むべきだ」とか「みんな結婚すべきだ」なんて言うつもりはさらさらありません。他人が決めたり、他人が強要することじゃねえから、そんなもん。

 

今回もいつものようにたくさんコメントいただいています。ありがとうございます。しかし、いつものように香ばしいコメントもたくさん付きました。

例えば…

少子化は『未婚者の増加』だけが原因」だと主張している論説など見たことがありませんし、一体何に対して反論しているのでしょうか。国勢調査をひっくり返して新たな指標を作らなくとも、出生動向調査を見れば「夫婦の出生子ども数分布の推移(結婚持続期間15~19年)」が示されていますし、その結果から子を持たない夫婦が増加傾向にあることはあきらかです。

なんでしょう、この「私の方が知ってる」マウンティングコメントはwww

「子を持たない夫婦が増加傾向にあることはあきらかです」っていうけど、どれくらいの割合かあなたは計算すらしていなんですよね?裏付けもなく感覚で物を言える匿名のあなたはそれでいいでしょうけど、僕の場合は違うんです。

少子化は未婚化が原因である」ということに関しては、2015年策定された少子化社会対策大綱」の中に明記されていますよ。それまでは夫婦に対する子育て支援のみでしたが、ここではじめて従来の少子化対策の枠組みを越えて、新たに結婚の支援を加えたわけです。

つまり、結婚を促進しないと少子化は解決できないと政府が判断したってこと。

 

この判断は間違いじゃありません。結婚した女性は大体2人産んでますし、指標として使われる合計特殊出生率というのは未婚の女性も含みますから、未婚の女性が減れば出生率も上がるという計算です。

しかし、「そうは簡単にいかないよ」っていうのが本記事の主旨だしそう書いてあるのに、このコメントされた方は、今までの事実も誤認しているし、記事の中身もろくに読んでいない、と。残念ですよ。

 

また、こんなコメントも…。

ソロ男プロジェクトリーダーさんは、持続可能な社会のために、独身の立場からどのように支援していくつもり?まさか少子化問題は既婚者にお任せで、我関せずのつもり?感情論ではなく数字の上から、歪んだ年齢構成では若い世代は将来の高齢者を支え切れない。
子供が増える方が独身にも良い未来に決まってる。どうも、この連載記事は独身正当化のための既婚者叩きが根本にあるように思えてならない。

歪んだ年齢構成では若い世代は将来の高齢者を支え切れない?

もうね、そこからして視点が違うんですよ。

逆なんですよ!

 

僕は高齢者が支えられる側だなんて思っていないし、むしろすべての大人が15才未満の子どもたちを支える社会になるべきだって提言しているんです。

65歳から高齢者だ?甘えんな、と。少なくとも75歳まではみんな働かなきゃいけないんです。そうすれば、大人6~7人で1人の子どもをちゃんと育てられるんです。そういう社会を目指すべきだし、それが「超ソロ社会」にも書いた「拡張家族」という概念なんです。

「拡張家族」の概念については、こちらの記事参照www.houdoukyoku.jp

独身正当化のための既婚者叩き?興味ないわ、そんなもの。

そんな小さいことなんかどーだっていい!独身とか既婚とか、いつまでそんな不毛な二項対立論でいるんですか?

 

とはいえ、僕の記事は問いかけですから、こうして異論反論が沸き起こるのはいいことだと思います。記事に接することで自分なりにどう感じ、どう考え、アクションとしてコメントするまでいければ筆者としてはこの上ない喜びです。コメントいただきありがとうございます!

なお、コメントの中に「夫婦でも経済的理由で子が持てない」という意見も多く、こちらについては別途また記事化したいと思います。

公開後8時間で24時間ランキング1位になりました!ありがとうございます。

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生涯無子率について一番最初に書いたのがこのブログです。1年以上前に書いたものですが、今でもこの記事は月間上位で読まれています。note.mu

日本政府は「少子化を推奨」していたという事実、知ってます?

いつも皆さんが知らない事実をご提供している独身研究家・荒川です。

少子化だ!」「超高齢化だ!」「人口減少だ!」そして「国が滅ぶ!」といわれている日本ですが、そもそも日本政府は少子化を推奨していたという事実をご存知ですか?

1974年6月に人口白書『日本人口の動向』が刊行されました。そこには「静止人口をめざして」という副題が付けられています。当時は、人口増加の方が課題だったわけです。

さらに、1974年7月に実施された「第1回日本人口会議」というのがありまして、そこでは増えすぎる人口を問題視し「子どもは二人まで」という宣言を出しています。

事実、そこから凄い勢いで少子化が進行していったわけです。

 

 

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第1回日本人口会議の概要資料はこちら!

http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/14213805.pdf

 

この会議に関する新聞報道は、大新聞・北海道から沖縄までの地方新聞、社説・コラム・漫画を含め、150編以上にのぼったらしいですよ。まさに日本をあげての大キャンペーンだった。そしてこれに国民が洗脳された。

奇しくも、1974年の数年後に20歳を迎えたソロ男女が、2010年及び2015年の国勢調査において生涯未婚率最高記録更新の立役者(45-54歳)になっているわけです。

政府の「子どもを生むんじゃない」という声に忠実に従ったようなものじゃないですか。決して、個人の草食化とかそういう問題ではないんです。

ちなみに、生涯未婚率が急上昇したのは1990年代からです。そこで政府は当時経済企画庁が出した「国民生活白書」の中で、「少子社会の到来,その影響と対応」というものを出しています。とはいえ、そこから何が変わったわけでもなく、むしろ少子化も未婚化もより加速していったというのが実情です。

 

政府は実は少子化対策なんてする気がないんですよ。

 

…わかんないけど、多分。

 

明治以降の婚姻・離婚・人口の長期推移を見てほしいんですが…

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よくよく見ると気付きますが、明治維新時点3300万人だった人口が1億2000万人と4倍に増えていること自体が異常なんです。

これを体内における菌だと考えると相当やばい状況が続いて高熱(人口増加)にうなされ続けた150年だったとも言える。

こう書くと「人間を菌扱いするな!」的な批判が来るかもしれませんが、いやいや地球目線で言ったら人間なんてクソ菌以外の何者でもないでしょう。ある意味、地球そのものを壊す癌細胞かもしれない。

世界の人口予測では2050年97億人に達します。そっちの方が問題でしょう。

 

産めや増やせや、なんて号令かけたって少子化は止まらないし、人口は減少していくんです。大事なのは、それを事実として認めた上で、その前提でどうすべきかを考えることです。

こぼしてしまった盆の水をいつまでぐちぐち言ってるんですかって話ですよ。そんなことしている暇あるなら、もう一度水を汲みに行け!

 

拙著「超ソロ社会」では、常識だと思っていたことが事実とは違う事例をたくさん紹介しています。よろしくお願いします。

  

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西野亮廣を科学する③「手伝って」その魔法の言葉が動かす力を大きくする。

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キングコング西野亮廣さんのやり方をマーケティング及び様々な学問的視点から科学してみたいと思います。

 

今回は、心理学で言われるところの認知的不協和から科学します。

 

恋愛に例えてお話します。

 

 

 

 

かつてこちらの記事で「男も女も受け身だから、恋愛なんてうまくいくはずがない」なんてことを言いましたが…では、どう能動的なアクションをすればよいのでしょうか?

 

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

 

認知的不協和(cognitive dissonance)とは、1957年にアメリカの社会心理学レオン・フェスティンガー氏によって提唱されました。

人は、自分の中で矛盾する2つの事柄(認知)を同時に抱えると、不快になります。すると、その不快感を解消するために、以下のどちらかの行動を選択します。

 

①「今までの事柄を肯定するために、新しい事柄を否定する」

②「新しい事柄を受け入れるために、今までの事柄を否定する」

 

たとえば、ダイエットしている最中に友達が、なかなか手に入らないと噂の美味しいケーキを差し入れてくれたとしましょう。今まで順調にきているダイエットは続けたい、しかし、目の前の希少価値の高いこのケーキも食べたい。これが矛盾による不快感です。

①の場合は、ダイエットしている自分を肯定するために、「このケーキはまずいから食べない」と考えることです。よく「すっぱいブドウ」といわれるものです。

すっぱいブドウとは、イソップ寓話の一つです。

キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つける。食べようとして跳び上がるが、ぶどうはみな高い所にあり、届かない。何度跳んでも届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去る。(Wikiより引用)

 

②の場合は、今ここでこのケーキを食べないと一生食べられないと考え、ダイエットは今日だけ中止して、このケーキを食べてしまうという行動です。「今日だけ。明日からちゃんとやるわ」という言いわけ、よく使うと思います。

このように、人間とは、2つの矛盾を認知した時には、矛盾差のギャップを埋めるために、事実が変えられない場合は自分の思考を変えることで解消しようとします。つまり、行動に合わせて無意識に自分のそもそもの考え方を書き変えてしまうわけです。

これは、恋愛においても活用できます。

 

あなたが誰かを好きになったとしましょう。好きだから、なんとかしてその人の役に立ちたいと考えて、その人のことを手伝ったりしたくなったりしませんか?もしくは、手伝うことで自分をアピールして振り向かせようとしたりしてないでしょうか?

 

これではなんの効果も得られません。

 

なぜなら、その相手の心の中に何の矛盾も生じないからです。むしろ逆で、手伝うのではなく「手伝って」と依頼する方がいいんです。しかも割と手間暇かかるようなことを頼むんです。

そうすると、相手の心の中にこんな変化が生まれます。

「こんなに大変なことを手伝っている」→「嫌いな人を手伝うわけがない」→「あれ?この人のこと好きなのかもしれない」

そんなバカな!と思いますか?

 

でもそれが人間の心理だし、脳の働きなんです。

 

能動的にアプローチするということは、決して自分が相手のために何か行動するということではないんです。むしろ、相手に能動的に行動を起こさせるように仕向けることこそが「最大の能動的アクション」なんです。

こんなこと、実は、心理学も何も勉強していなくても、もともとモテる女子は古来より使っていたんですよね。気になる男子にわざと無理難題をふっかけて手伝わせるってこと。学校でも仕事でも。

 

この認知的不協和を実に上手に西野さんはマーケティングに取り入れているんです。

こちらのブログ"お金を払って働く『おもしろい経済』"をお読みいただければわかりますが、彼は自身のオンラインサロンのメンバーにお金を払ってもらった上で働いてもらっています。本来労働には対価を支払うべきなのに、逆です。

 

lineblog.me

 

これこそが究極の認知的不協和なんですが、だからこそ、参加者は「お金を払っているんだから楽しくないわけが無い」→「楽しいに決まっている」という内面の感情を書き変えてしまいます。無意識に!

しかし、これは誰でもマネしてうまくいく方法とは限りません。西野さんはあえて「働かせる」という言葉を使っていますが、実はお客さんの能動的アクションをすべてエンタテインメントに昇華しているわけです。だからこそ成功しているし、だからこそお客さんは進んで参加し、楽しんでいるんです。

 

以前、僕は西野さんというのは、お客さん自身の行動を喚起して、なおかつ「達成感の連鎖」というエモ消費(幸せ感)を提供していると書きました。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

消費と言ってますが、何も「金を払ってモノ・コトを買う」ことだけが消費ではありません。「時間を使うこと」も消費ですし、言ってしまえば、人生とは、時間と金を使って幸せな感情を得る「大いなる消費行動」なんだと思います。それこそが僕の定義する「エモ消費」です。

 

 

ちなみに、この認知的不協和は通常のマーケティングにおいても活用されています。例えば、書籍のタイトルに「偏差値40でも東大に受かった」とか「ブサイクでも結婚できた」とか、そういう矛盾する内容を併存させるものがあると思います。これも不協和によって興味を喚起する手法です。

ですが、そういった表層的なことではなく、小手先のテクニック論でもなく、本質的に「どうすればお互いが能動的に楽しくなれるのか」を実現している点で、西野さんの手法の方が数倍上でしょう。まさに彼自身が言っている「おもしろい経済」です。

 

企業のマーケティング担当者は、「何を売る」「どう売る」以前に「なんのために売る」のかという部分、そこをもう一度見つめ直すきっかけとされるといいと思います。

「本当に太ってから痩せろ」を実現できる「ソロモン丼」、どこか商品化しませんか?

広島駅前にあるスーパー「フードグランニチエーEKICITY広島店」で販売されているかつ丼が最高におもしろい!

いえ、かつ丼がおもしろいのではなく、商品に貼られたキャッチコピーがおもしろいんです。

 

「太ってから痩せろ」

 

おもしろいwww

 

「豚肉をころも着けて揚げて、玉子と玉ねぎとだしでとじたやつ」

 

そのまんまwww

 

実はこの帯たくさんのバリエーションがあるらしく…

 

ツイッターで話題になってました。

ただ、話題作りだけのためではなく、こちらの記事によると味の方も良いそうです。

群馬県産のブランド豚「やまと豚」、味付けには同社オリジナルの秘伝タレを用いたこだわりの品で、同店のそうざいでは一番売れているとのことです。

 

何が良いって、ネタ消費としてかつ丼を一回買わせるだけじゃなく「おもしろい」という感情を喚起させて、ニチエーのファンになる可能性も作っているってこと。

買わせようじゃなくて、ちゃんとお客さんと向き合おうとしている所。

 

そこが素敵なんです!

そして、これこそが「エモ消費」なんです。

 

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

今回の件でたくさんのリプライや引用ツイートが出ているかと思いますが、ニチエーさんには是非全員にRTやふぁぼをつけていただきたいと思います。それをやらないのなら、結局「お客さんと向き合った」ことにはならない。

どんなに時間がかかっても全員と面と向き合うことが大切なんですよね。

 

クソリプに対しても「ありがとうございます!」って返すぐらい。

 

ダメな販促ってなんだと思います?

「今なら○円引き!」ってやつね。その瞬間、買ってくれるかもしれないけど、お客さんは何の感情もなく、むしろ勘定だけで商品ほ手に取っています。そういう関係を何回も続けても、ちっともエンゲージメントにはならない。

 

ニチエーさんには是非ともこの「かつ丼」シリーズと並行して「本当に太ってから痩せろ」を実現できる「ソロモン丼」を出していいただきたいと思います。がっつり食べてもみるみる痩せるメニューです。

ちなみに、自分自身を実験台にして、ソロモン飯を食い続けたところ半年間で17キロ痩せました!

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ライザップになんか行かなくてもソロモン飯でダイエットできます!

 

ソロ男たちは、調理食品を一家族分以上実額で消費していますからね。しかも、健康意識めちゃくちゃ高い。そりゃそうです。奥さんいないから、自分自身でケアしないといけない。

受けると思いますよ!なんてったって彼らは、食事に幸せを見いだしていますから。

 

消費意欲旺盛な独身の男女を逃す流通には未来はありません。

 

ソロモン丼またはソロモン飯にご興味ある方は、ぜひFacebookからメッセンジャーで荒川宛ご連絡ください。

ご相談及びコンサルします。よろしくお願いします!

日本は高齢社会じゃなくて、独身社会に向かっている!

先日出演させていただいたフジテレビ・ホウドウキョク「LivePicks」の記事が、ホウドウキョクのサイトで公開されています。

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テキストベースでは、だいぶはしょられているので誤解されるかもしれませんが、少なくとも「日本は高齢社会じゃなくて、独身社会に向かっている」という事実をみなさんには認識してほしいです。

 

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未婚だけの問題ではありません。結婚しても離婚もあるし、ほとんどは死別によってどちらかがソロに戻るわけです。人生100年時代といわれますが、寿命が延びれば延びるほど、独身でいる時間も長くなります。
だからこそ私たち一人一人はソロで生きる力が必要で、そのためには逆説的ですが「誰かとつながる」ことが求められるのです。結婚に限らず、友達や趣味や興味のコミュニティという形で。

とにかくこれはずーっといい続けていますが、未だに知らない人が多い。

だからこうして、今回の記事も11/3ヤフーニュースのトップトピックスに取り上げられてるわけです!

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こんな僕ですが、過去に何回もヤフーニュースになっています。今をときめくスター西野亮廣さんのように毎日は無理ですが…そこそこ頑張っているんです。

以前、ヤフーニュースで最高コメント数を記録したのは以下の話題でした。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

そのときのコメント数は2276でした。今回は、それを大きく超える3452件を記録しました。ありがとうございます。あわせて、ツイッターでも#独身社会がトレンド入りしました。

 

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しかし、今回もトンチンカンなコメントは見られます。どこをどう読むとそういう理解になるのかわからないようなものも。AIでマッチングしましょうと言っているからといって、別に僕は結婚を推奨しているわけじゃないし、逆に未婚や非婚でいいということも言ってない。

好きにすればいい、なんですよ。

そもそもこのマッチングは婚活のためだけのものではない。ソロで生きるために必要なつながりであって、同性でもいい。

結婚なんて所詮「人とのつながりの一形態」に過ぎないのです。

そんなものを大層なものとして崇め奉る必要なんかない。あ、だから、「国のために」とかいって少子化を怒っているおっさんたちとは価値観はまったく合いませんので、あしからず。

ただ、そうは言っても中には「結婚したくてもできない」という方もいるでしょうから、そういう人のためには「かつての見合いや職場結婚のような」社会的お膳立てシステムが必要ではないですか?という提案です。必要なら使えばいいし、不要なら使わなければいいだけの話じゃないですか。

実は、これと同じ話を2017年の1月に同じNEWSPICKS上でインタビュー記事化されているんです。その時、この「AIマッチング」もお話しているんですが、その時は嫌悪感満載の否定コメントが多く寄せられました。今回はかなりそれが極端に少なくなった気がします。また、2014年からソロのプロジェクトやっていますが、3年前より確実に「ソロでもいいんじゃね?」という気運が高まっているように肌で感じます。

人口減少の話と結婚の問題は別です。社会保障の話とも別です。

 

動画でもご覧いただけます。アーカイブはこちら

www.houdoukyoku.jp

 

 

 

 

 

www.houdoukyoku.jp

渋谷のハロウィンは、180年前から続く日本人のDNAイベントなのです!

2017年10月31日。ハロウィン当日。

世界的に有名な渋谷のハロウィンは今年も凄いことになっていた!

下の写真はスクランブル交差点↓

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なんだ、これ?革命でも起きんのか?

 

年々、海外の方の参加者も増えてきて、国際色豊かになってはいますが、行った人の声とか見ると「もう行きたくない」というのも多い。芸能人も藤田ニコルとかロンブー田村淳とかもいたらしいけど…。

 

 

今年のハロウィンの中身については他の方がいろいろ書いていると思うのでそこは割愛します。実は言いたいのは、この渋谷でのクレイジーなパリピぶりやクレイジーなコスプレについて、みなさんがご存知ない事実をお知らせしましょう。

ハロウィンに見られるコスプレして町を練り歩くなんて行動は江戸時代からありました。

今から180年前、天保十年-1840年、京都で大流行した仮装踊りを表した『蝶々踊図屏風』にも、タコやすっぽん、なまずのコスプレをして踊る人達が描かれています。

今の渋谷のスクランブル交差点と変わらんがな。

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拡大すると…

 

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京都だけではなく、天保12年頃、歌川広重による「東都名所 高輪二十六夜待遊興之図」によれば、品川辺りの祭りでタコのコスプレしている人がいます。二十六夜待とは旧暦1月と7月の26日に行われたお月見のこと。

ここでもタコ?なんで江戸時代はタコが人気なんですかね?

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吉原でも「吉原俄(よしわらにわか)」という仮装踊りイベントが毎年8月にあって、いつも主役の花魁ではなく、普段郭(くるわ)の裏方をしていたかむろや若い衆などが主役となった即興寸劇もありました。明和(1764~1772)~天明(1781~1789)頃に盛んだったとか。

 

コスプレは日本人のDNAイベントかもしれない。

※細かくいうと、日本人における祭りの位置づけ、ハレとケの意識の問題、仮装をするという意味にも関係する話でおもしろいのですが、それをここで説明すると長くなのでカット。

 

それをツイートしたところ…

なんと4000以上のRT、5000以上のいいねを頂いた!

 

 

なんと!あの古市憲寿さんからもいいね!いただきました。

 

 

え?ビミョーですか?

 

 

…まあ、はい。そうですね。

あえて書くほどもなかったかもしれません…。

 

 

とにかく、この反応数すごくないですか?藤田ニコルや田村淳のRT数より上ですよ、だって!

かつて、東京23区の40代未婚の男女差をツイートして炎上したことがありましたが、あのときのRT3500を抜いて、自分史上最高記録です。

 

 

なぜ独身研究家が江戸に詳しいか?

それは、江戸時代も今と同様、男余りで、男の未婚率が異常に高かったんです。江戸の文化が花開いたのは、江戸のソロ男たちのおかげといっても過言ではないんです。

なんだかんだ研究するうちに、僕はそのあたりの学者さんより江戸の町人生活や経済に詳しくなりました。

いや、ホント、マジで。

僕、多分、大学で真面目に「江戸時代」について講師できますわ。

 

大学関係者の皆さま、ぜひゲスト講師としてお声がけください。

「ソロ社会」「恋愛・結婚」をテーマとした講義はいろんな大学でやらせて頂いています。

また、

テレビ番組制作の関係者の皆さま、各種雑誌やWEBメディアでネタをお探しのリサーチャーの皆さま、どうぞ僕にオファーしてみてください。とっても面白い話をたくさんして差し上げます!

メディア出演履歴はウィキでご確認ください。

オファーは、フェイスブックから「荒川和久」を検索いただき、メッセンジャーでご依頼ください。よろしくお願いします。

…って、営業ブログか!

 

知られざる江戸と現代の共通点について以下の対談記事で語っています。おもしろいのでこちらもどうぞ。

toyokeizai.net