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ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

生涯未婚率の上昇率に着目したら、雪国の人たちの苦労が明らかになった。

4月上旬に、新聞紙上を「生涯未婚率」という言葉が席巻しました。これは、国立社会保障・人口問題研究所が2015年の国勢調査をもとに、全国の都道府県別の生涯未婚率などを正式発表したからです。

生涯未婚率の確定値はすでに去年の10月には確定していましたし、僕自身もこちらで記事を書いています。

toyokeizai.net

 

新聞を読む方々にとっては、そもそも「生涯未婚率とはなんぞや?」という方も多いらしく、話題になっていました(先日、NHKに出たときも同じようなこと言われ、世間の人はまだまだ生涯未婚とかなじみがないということだった)。

生涯未婚率、男性23%・女性14% 過去最高(朝日新聞)

生涯未婚率 男性23%・女性14% 最高を更新「資金」が壁(産経新聞)

生涯未婚率上昇 孤立リスク高まる(毎日新聞)

 

さて、都道府県別のデータなんですが、簡単に言うと、

男性では沖縄の26・20%がトップで、岩手26・16%、東京26・06%が続いた。女性は東京の19・20%が最も高く、次いで北海道17・22%、大阪16・50%だった。低いのは男性では奈良18・24%、滋賀18・25%、福井の19・19%で、女性は福井の8・66%、滋賀の9・21%、岐阜の10・00%だった。

男女とも東京高いよね~って感じです。東京の女性が19・20%っていうのは実はすごくて、女性全体が14%であるのを大きく上回っているだけではなく、男性の平均24%に肉薄している。ほぼ並んでいるといってもいいことです。20%ですから、東京の女性の5人に1人は生涯未婚なんです、すでに。

その他、新聞では、なぜか男女とも福井をはじめとした北陸3県の率が低いことが注目されたりしていまして、こんな記事も出た。

超独身時代にナゼ 「福井と滋賀」の生涯未婚率が低いワケ

 

まあ、確かに2015年の結果だけを見れば、そういうこともあるかもしれませんが、でもそれって所詮「点」の話ですよね?

しかし、かつて日本はほぼ100%が結婚する「皆婚時代」だした。それは、1980年代まで続いていたわけです。当時は、男女とも生涯未婚率は5%以下でした。今現在20%以上にまではねあがったのはここ30年の急激な変動があったからです。だとすると、1980年と2015年とを比較し、その上昇率がもっとも高い県はどこだろう?と興味を持ったわけです。

未婚とか少子化とか、あと統計学とか人口学とか、いろんな専門家や大学の教授とかいるんですけど、ここに着目した人は誰もいません。だってそんなデータなかったし。

さて、データをとり、比較してみると、実に興味深い傾向が見られました。

 

その内容については、僕の「東洋経済オンライン連載-ソロモンの時代#12」

青森で16倍!北日本で密かに進む未婚化の怪

都道府県別「未婚率上昇率」ランキング大発表

でご覧ください。

toyokeizai.net

 

タイトルで「青森!」って書いてあるので、思い切りネタバレですが、ネタバレついでにおもしろい図をひとつ。

こちらです。

f:id:wildriverpeace:20170428213243p:plain

 

生涯未婚率の上昇率の高いのを赤、低いのを青として分布を塗り分けたものです。一目瞭然です。

男女とも東日本が真っ赤っかです。

要するに、ここ30年全体の生涯未婚率が急上昇していますが、それは東京や大阪、愛知といった都市型だけではなく、ローカル地域、それも特に北日本(北海道・東北・北陸)に集中していたってことなんです。

 

生涯未婚率というと、いつも東京をはじめとする都市部の数値が高いというイメージがあると思います。それは決して間違いではありません。しかし、未婚率の上昇率で見ると、男女ともに「雪国」県が上位を独占しているのです。生涯未婚率単体のデータだけを見ていると見落としてしまう真実がここにあります。

ぜひ、ご覧ください。

 

さて、毎度この東洋経済オンラインの連載には、(多分同じ人間なんですが)くだらないコメントを書いて、いちゃもん付けてくるアンチがいます。

思うんだけど、あの人たち、絶対僕のこと好きだよねって思う。

だって嫌いなら見なきゃいいのに、わざわざ全文読んで、コメントまで書いて…。ホントご苦労さまです。そして、ありがとうございます。あなた方のおかけで今日もアクセス伸びてます!

決して皮肉じゃなく、心からそう思います。

キングコング西野さんも言ってたけど、こういう頼んでもいないのに、いちいちコメントやら反論やら批判を書いて、ネット上を盛り上げてくれる人たちがいるから、書いた記事がより多くの人たちの目に触れるんです。彼らは、相手を落とし込もうとしているのかもしれないけど、彼らが叩けば叩くほど、僕らは恩恵をこうむるという構造になっているんです。

いや~本当にありがたいことです!

批判ついでに拙著「超ソロ社会」も買ってくださいな。

 

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マーケティング視点からソロ社会を見ると、また違った景色が見えてくる。

2/20に実施されたトークイベント「生活者研究講座 超ソロ社会のマーケティング~人のつながりの新しいカタチ@博報堂マーケティングスクール」のレポートが公開されました。

www.hakuhodo.co.jp

 

僕と、キッズライン経沢香保子さん、IT起業家関口舞さんとのトークセッションの模様も含め、読み応えのある内容となっています。

f:id:wildriverpeace:20170220233932j:plain

 

いつも、テレビやラジオでお話するような社会問題としてのソロではなく、マーケティングや消費行動に特化したお話となっています。人口の半分が独身者になるわけですから、当然消費も大きく構造が変わるのは間違いありません。マーケティング視点からソロ社会を見ると、また違った景色が見えてきます。日経MJに寄稿した「エモ消費」についても触れています。

ぜひご覧ください。

 

■ソロ社会の未来とマーケティングの視点

日本の人口の半分が「ソロ」になる

マーケティングの対象は常に女性だった

なぜソロ男たちは結婚しないのか

ソロ男を対象にしたマーケティングは可能か

女性でも進行するソロ化

■「つながり」のマーケットが拡大していく

AIを活用した「自然な」マッチング

家族とソロの「つながり」を生み出す仕組みを

「コト消費」から「エモ消費」へ

 

バブルの武勇伝やエピソードは大抵ウソですから。

「バブル時代は良かった」とか「バブル期はこんなだった」と自らの武勇伝を語るジジイがいるじゃないですか。

 

大体、大ウソです。

盛っているとかのレベルを超えて、もはや虚構の作り話だと思った方がいいです。テレビも雑誌も新聞でさえも、そうしたおもしろいエピソードを真偽確かめずに取り上げるから、いつのまにかそれが伝承真実になってしまっているんです。このあたりは、最近の若者が草食男子という説と同じようなもんです。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

ホイチョイの映画バブルへGOっていう映画で、深夜タクシーをみんなが一万円札をふりあげて止めていたというシーンがあります。

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これ、本気で信じている人いるんですよね~

ないから!

つーか、「俺はやってた」と反論する人もいるかもしれないけど、だったらあなた相当のバカだと思います。大体そもそも乗車希望者に対して圧倒的にタクシー台数が足りていないので、そんなことくらいで止められるわけがないでしょう。賢い人はみんな配車していました。

でもこの「バブルへGO」という映画はフィクションとしては面白いので、ぜひご覧ください。

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 バブル期ってみんなが金持ちだった時代じゃないからね。景気がよかったことで、会社の経費が今よりも潤沢に使えた時代だというだけ。経費である以上領収書が必要なわけですよ。じゃなければ自腹になってしまうんだから。 万札で止めたところで、単なる見せ金ならタクシー側にメリットないし、たとえ万札を運転手に払ってもその分走っていないなら領収書がもらえないから意味ない。

 

だから、あんなことは誰もしないの!

 

バブル崩壊というと、一瞬で不景気に転じたかのような誤解もありますが、それも違う。株価で言えば、1989年の大納会(12月29日)に終値の最高値38,915円87銭がMAXで、あけて1990年から暴落につぐ暴落をしたので、1990年から始まったという説もある。

ただ、世の中の人たちの肌感覚では、この時期バブルが崩壊したとも感じていないし、そもそもその当時がバブルだったという感覚もなかったろうと思う。むしろ一般人にとっては、株価が暴落してからの1990~1994年が一番熱狂していた時代だったろうと思う。

世の中がやばくなっていたとは感じていたものの、いよいよ不景気と実感したのは、1997年の拓銀長銀の破綻、山一証券の破綻だったろうと思います。

 

ちなみに、バブル期=ジュリアナだと思っている人いるんだけど、ディスコ史的にはそう簡単な話じゃありません。「ジュリアナ」ができたのは1991年、実はその前に、麻布十番マハラジャ1984年にできています。青山の「キング&クイーン」が翌年の1986年。サラリーマンとOLだらけで繁盛した日比谷のラジオシティも同じ年にできています。

当時、ディスコには「チークタイム」というのがありまして、暗闇で男女が抱き合って踊ることが許されていました。公認のナンパタイムです。チークタイムのためだけにダンスタイムは女性を物色する男たちの目がぎらぎらしていたもんです。

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この表には載っていませんが、六本木と言えばスクエアビルというディスコビルがあって、そこがまあメッカだったことは確かです。「ネペンタ」「ギゼ」「玉椿」、伝説的な存在となった「キサナドゥ」がありました。ちなみに、この「キサナ」のオーナーはあのお菓子の不二家グループの一族だってことはあまり知られていない。さらに言うと、「水M」として有名だった銀座の「Mカルロ」は毛利ビルにあり、あの毛利一族の末裔です。

やば。ディスコの話を書きだすととまらなくなる。

マハラジャができる前まで、大体ディスコはフリードリンク・フリーフードだった。これが、貧乏大学生にはとっても助かった。当時、女性からも入場料を取っていましたが、店長とかと顔なじみになると、タダで入れてくれる。六本木界隈でいうと、「ナバーナ」というディスコがありまして、ここにはよくフリーで入って、ビュッフェのメシをさんざん食って、さんざん飲んで帰るなんてことをしたもんです。え?踊らないです。メシを食いに行ってただけです。

 

世代論(個人的に世代論が大嫌いですが)でいうと、僕自身は、実はバブル世代と呼ばれます。1986~1991年のいわゆる就職の売り手市場時代に新社会人になった人たちのことを指します。僕は1987年入社なので、新人類世代とも呼ばれます。

こういうと、「いいですね~。バブルの恩恵にあずかって」と言われますが、はっきり言いますが、

まったく恩恵にあずかってなどいません!

 

よ~く考えてください。入りたての新入社員が、給料も低ければ、経費も使えない。裁量権もないのに、なまじ景気がいいから仕事量は膨大。

バブル世代にとってバブル時代なんて仕事だらけの毎日ですよ。

バブルでいい思いをしたのは、今65歳以上の人たちなんじゃないかな。いいですよね。会社員時代は経費使いまくりで、今は悠々と年金もらって。

 

バブル世代とレッテル貼られた我々は、そういう先輩たちが遊び飲み歩いている時間も働いてました…というより、残業して残業手当を稼がないとやっていけなかったという事情もある。当時の残業とかはかなりゆるゆるで、青天井で残業代が払われる会社が結構あった。月160時間の残業なんてザラにあったし、するとほとんど給料2倍ですよ。会社に泊まり込むなんて普通だし、今から考えると超ブラックな働き方でした。

それでもみんな生き生きとしていたことは事実。それは、バブル崩壊まで強固だった終身雇用制・年功序列と右肩上がりの年収増が約束された社会だったから。これって、いまにつながるソロ社会化の分岐点にもなった時期で重要なんです。生涯未婚率が急上昇したのはまさにバブル崩壊の90年代からなので。この話は拙著「超ソロ社会」にも書いてありますので。

 

なので、バブル時代の武勇伝はほとんどウソだと思ってください。

 

実は嘘?バブル伝説の真偽TOP10と言う記事にまとめられていた。

www.news-postseven.com

〈ウソだと思う「バブル伝説」TOP10〉
1位 新入社員のボーナスが入った給料袋が立った 51.5%
1位 企業の内定者(学生)が風俗店に招待された 51.5%
3位 出張の際は会社からゴールドカードを渡された 50.0%
4位 タクシーは1万円札を振って止めた 48.5%
5位 接待などではロマネコンティをドンペリで割って飲んだ 39.5%
6位 会社にタクシー通勤する人が珍しくなかった 32.5%
6位 新幹線で出張する際は「グリーン車」が普通だった 32. 5%
8位 就職活動では説明会に行くだけで内定がもらえた 27.5%
8位 ボーナスを年に3回支給する会社が多かった 27.5%
10位 社員旅行で海外旅行に行く会社が多かった 12.5%

ただし、8位のボーナス3回支給は大企業なら結構本当にあったと思う。というのも、企業の売上がよかったことは事実で、決算ボーナスという形で還元しないとただ単に法人税とられてしまうから。また、10位の社員旅行が海外旅行もあった。それ以外は大体都市伝説です。

この話、いろいろネタがあるので継続して書いていきたいと思います。

事実はひとつでも、決して揺るがないものではない。解釈次第でポジティブにもネガティブにもなる。

NHK「週刊ニュース深読み」生放送出演、終了しました。お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

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45分があっという間すぎて、言いたいことの半分も言えてなかった気もしますが、専門家が4人もいるのと、未婚だけじゃなく家族の話まで拡大していたので致し方なかったかもしれません。

 

今日言えたことまとめ。

・独身とは未婚だけではない。結婚してもみんながひとりになるリスクがある。

・今の若者が草食なんではない。今50代のバブル世代だって彼女なんていなかった。

・80年代まで皆婚できたのは、お見合いと職場縁というお膳立て婚のおかげであって、決して昔の人たちが積極的だったわけじゃない。

・「一人口は食えねど、二人口は食える」と言われるように、本来結婚とは経済協力体であって、金がないから結婚できないは本末転倒。

・家族が家族だけに依存しすぎると共倒れになる。

・血縁や法律だけではなく、考え方や価値観でつながるという「拡張家族」の概念にシフトしていくべき。

 

まあ、結構言えたかも…。

まだ、自分の出た状態をテレビで見てないのでなんとも言えませんが、よかったんじゃないでしょうか。

 

今日の会話の一覧f:id:wildriverpeace:20170422171240j:plain

 

ツイッターでは、つぶやきランキングトレンド1位になってました。

 

 

 

拡張家族の提言に対して、こういううれしいツイートも。

 

 

 

こういう社会問題の話をすると、どうしても政府とか行政の対応とか責任とか制度の問題にしがちなんだけど、そんなことを百万回繰り返しても、たとえデモをしても、選挙で政権交代しても、変わらないし、変えられない。「保育園落ちた、日本死ね」問題だって、結局は安倍総理も小池知事も白旗あげたじゃない。

もちろん、社会制度は大事だけど、それよりももっと大事なことは、ひとりひとりの意識の問題なんです。社会制度や法律が先にあって、人間の生活や価値観が変わるんだとしたら、そんなもの超管理国家じゃないですか。

先に変わるべきなのは、ひとりひとりの意識。気合いじゃないですよ。気合いだけでは何も変わらないけど、意識が変われば行動が変わるし、それが新たなコミュニティを生みだす原動力になる。

そして、動き出せるかどうかに年齢は関係ない。50代でも60代でもそれこそ70代だって動ける人は動くし、20代だって「心の中老人」みたいな奴は役に立たない。

リスクを認知せずに無謀な行動をするのはただのバカだけど、リスクだけを気にして、「誰かがやってくれる」とかいって安全地帯(だと本人が思っているところが救いようがないのだけど)でじっとしている奴はいつの間にか死んでいくだけ。

ま、そういうことですよ。

 

この番組の主旨は、テーマにたいして解を出すことではなく、あまり知られていない事実をテーブル上に乗せて、視聴者がそれぞれ番組後考えるきっかけになればいいと思っています。どちらの意見が正しいとかそういうくだらないことは本当にどうでもいい。事実はひとつであって揺るがないものでは決してない。解釈次第でポジティブにもネガティブにもなります。未来は暗いと警鐘を鳴らすのも大事ですが、それを打ち破って明るい未来を作るのは、我々ひとりひとりの今現在のポジティブな解釈なんじゃないですかね?

 

 

NHKの番組で僕を知ってアクセスされた方。ありがとうございます。独身研究家の荒川です。当ブログ内の記事でも独身研究の一端は見れますが、東洋経済オンラインで連載もしていますので、そちらも是非ご覧ください。

 

toyokeizai.net

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明日、NHKの番組に生出演します!

明日、NHKの番組に生出演します!

明日、4月22日(土)の朝、NHKの番組に出ます!

「週刊ニュース深読み」という番組で、「生涯未婚やソロ社会の未来について」というテーマについて語ります。

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共演するのは、中央大学教授で「婚活」という言葉の産みの親でもある山田昌弘さんとみずほ情報総研主席研究員の藤森克彦さん。さらにタレントのビビる大木さんと三田寛子さんという形。

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生放送です!緊張します。

8時45分頃からの登場です。

休日の朝早くですが、ぜひご覧ください。

「結婚」とか「独身」とか状態に支配されて悩むのはやめましょう。

 

ダ・ヴィンチニュースよりインタビューを受けまして、その記事が今日公開されました。

タイトルは…

2035年日本人口の5割が独身! 「結婚って何?」「夫婦とは?」結婚、出産の呪縛に苦しむ女たちを「ソロ社会」の未来図から考えてみた。

 

ddnavi.com

 

毎度しゃべっている内容は同じですが、通常のインタビュー記事と違って今回はおもしろい試みがされています。

講談社から発売された小説『黒い結婚 白い結婚』と、第52回メフィスト賞を受賞した宮西真冬さんの『誰かが見ている』というふたつの小説のシーンや台詞と、僕のインタビューとが連動しています。

こういう編集の仕方もあるんですね。

斬新!

ぜひご覧ください!

 

あわせて、紹介された以下の小説もよろしければ。

 

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誰かが見ている 宮西 真冬

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ところで、今回のインタビューで言いたかったこと【記事の自分の発言から引用】

未婚でも非婚でも、男女の生き方や家族の形が多様化することの想像力や適応力に欠けた社会の在り方が、一番大きい問題だと思います。
これからは家族の形も多様化して、同性婚事実婚、同性間や異性間観の経済協力婚(友達婚)という形が求められる可能性もあります。複数の家族が経済的シェアをすることで共同生活をするケースも出てくるかもしれない。血縁関係だけが家族ではないと思うんですよ。家族が家族だけに依存し、自己責任論の下に共倒れになる方が不幸です。自分で子どもを産まなくても、働いて税金を納めたり、子どものために活動したりすることで、広い意味でみんなが子どもを育てる社会になるべきだと思います。家族とソロは対立しないんです。結婚や独身という状態に関係なく、個々人が人とのつながりを持ち、関係性の多様化を実現してほしいと思います。それこそが未来の新しい「しなやかなコミュニティ」を作ることにつながると信じています。

 

「結婚しなきゃいけない」「出産しなきゃいけない」

そうした呪縛は、個々人が潜在的に支配されている古い規範によるものです。それが決して悪いとは言いません。結婚して子どもを産んで幸せな人もたくさんいます。それはそれでいいんです。しかし、そうじゃない人がいたっていいじゃないですか。

「結婚」や「夫婦」だけが唯一のパートナーの形ではないんです。子どもを産まないからといって、その人が無価値なわけじゃないんです。

 

こういうこと言うと、少子化と人口減少を恐怖するジジイたちに非難されますが、ホント関係ねー。あの人たちは、一体何に恐れおののいているのか?いまだかつて人類は人口減少したことがない、という爺さんもいるんですが、「だから人口減少はいかん」ってなぜ結論づけられるのか?ちなみに、今までの歴史上でね人口減少したことはありますからね。

少子化については、二言目には「フランスを見習え」っていう人多いんだけど、本当に意味ない。

 

人口を増やすこと、子どもを産むことだけが絶対的な正義なんですか?

前回の国勢調査では、東京に次ぎ2番目に人口が増えているのは沖縄でした。では、その沖縄はどんな状況でしょうか?子どもの相対的貧困率1位だし、シングルマザー率も断トツ1位です。全体的に言っても、39都道府県で子育て世帯の10%以上が貧困状態にあるわけです。

生むことよりも育てることの方が大切ではないのですか?

今生きている子どもたちをまともに育てられないことの方こそ重く受け止めるべきです。

 

「生めばいいんだ」なんて論法は、かつてどこかのバカな政治家が言った「女は産む機械」と言う言葉と同じじゃないか!

 

ところで、この記事の写真は北野ブルーっぽくて気に入っています。鼻の穴でかいですがwww

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「行動しろ。行動すればわかるよ」とか言う大人は無責任だ。

いつも楽しく拝見している文春オンラインの「かめっち会長の相談室」。ユーザーの質問に、DMMの亀山会長が答えるというもの。

こんな質問が寄せられていた。

高卒の僕。社会を見返したい

僕は高卒です。父は仕事が続かず、母がパートで家計を支え、育ててくれました。僕は、半分はグレて、半分は家を支えるつもりで、高校を出てすぐに左官職人に。両親が「大学に行ってもいいのに」と言ってくれたことが、自分にとっての大卒資格でした。ただ、今になって、自分の学歴にコンプレックスを抱くようになりました。なんとかして、社会を見返したい。いい仕事をして、家族にもそれなりの生活をさせてあげたい。学歴がないなりに、社会で生きぬく方法、社会を見返す方法が知りたいです。(20歳・男・左官職人)

これに対する亀山さんの回答はコチラをどうぞ。

bunshun.jp

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まあ、求められていないんですが、この質問に自分なりに回答するとどうかな?と考えました。

なぜ?

だって、高校でグレて、高卒20歳で左官職人やってるなんて、栃木の田舎者として育った自分としては、めちゃ同じような友達が地元にいるし、親近感わいたからです。

社会を見返したい!

そんな彼に僕が回答するとしたら以下です。

 

見返したれ!見返したれ!

そのためには、見返すべき社会というものをちゃんと知った方がいい。仕組みとか、規範とか、矛盾とか、欺瞞とか…。

そういうものを全部でもないにしろ、部分的にでも認知したら自然とわかることがある。

自分が何を行動すべきかを。

見返したかったのは社会じゃなくて、「社会を見返したいなんて言っていた自分自身だった」ってことにも気付くはず。

がんばれ!

 

社会を見返すとかそんな復讐心みたすなものは忘れろ、とかいう大人いるんだけどさ、自分のガキの頃考えてごらんよ。一部のリア充を除けば、大体がコンプレックスの塊で、それでもなんとなく根拠のない自己有能感(本気出せば何かできるはず)っていう気持ちだけはたくさんあって、でもどうしたらいいかわからなくて、わからないからイライラして…。

そんな感じだったでしょ?

 

こういう若者に「とにかく行動すればわかるよ」とか言うのは無責任だ。

大体において「何をどう行動したらいいかさえわからない」のが本音だから。「行動しろ」というのは結局「つべこべいうな」と同義語で何も言っていない。

彼らの行動のエンジンを回すためには、何かひとつでいい。動くための自分なりの大義名分がほしいんだよ。高卒だからって知識を欲してない、なんて考えるのはバカにしすぎだ。

勉強なんかは興味ないけど、日常的な生き方に関する考え方は彼らは欲している。経験上、四字熟語とかちゃんと解説してやると彼には感激して「座右の銘」にする場合もある。

見返したい!という若いエネルギーは大切にすべきで、そのためには彼らが動きたくなる知識や知恵を授けてあげるのが大人の役割だと思う。例えば、こういう子たちに孫氏の兵法とか教えると目をキラキラさせて聞いてるよ。大体、みんな三国志とか戦国大名とか好きだから。

要は、大学に行かなくたって教養はいくらでも手に入る。

 

そして何より、彼がもっともイライラしているのは自分自身に対してなんだと思うわけ。でもそれは、人が言ってわかることじゃないから。

社会を見返したい。いいことじゃないですか。でもそのためには知れ。社会を知ることを通じて、知れるのは自分自身だから。

来年の今頃、去年の自分を見返してやればいい。