ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

一人では苦痛だという人と一人だと快適だという人の越えられない壁

かれこれ2013年頃から、独身男を10万人以上調査してわかったことは、ソロ生活耐性というのは、環境などで後天的に養われるものというより、ある意味先天的に備わっている特性のようなもので、たとえば、誰かと一緒にいないと寂しいと思う男は、無理してでも…

知らぬ間に進行していた格差社会が、子の結婚と出産を阻む

「少子化、少子化」とメディアで叫ばれているので、我々はどうしても、一人っ子が増えているかのような錯覚に陥ってしまいます。しかし、事実は違います。それほど増えてはいません。子を産んだお母さんは大体2人以上産んでいます。 それでも、一人っ子で、…

男は自ら作り上げた「男らしさの鎧」によって笑い、絶叫するのだ。

配偶者や恋人が返済不可能なほどの借金を抱えたらどうしますか?別れますか?一緒にがんばりますか? そんな質問されたらどう答えますか? 実は、この質問と調査結果を5/12にツイッターにあげたところ、2293のいいねと1434のRTをいただきました。 「配偶者や…

命を守るための行動~新橋一揆を支持します。

明日5月25日には、首都圏と北海道の宣言解除がようやく実現しそうです。しかし、東京都は、独自のロードマップなるものを出して、段階的な解除を行うとして、引き続きダラダラと休業要請を継続するという。これでは一体なんのための解除なのかわからない。 …

「恋愛は10代のうちにしておいたほうがいい」という不都合な事実

毎度、知らなくてもいい「不都合な事実」をお知らせしておりますが、今回は知ったところで「もう遅い」と言われるかもしれない内容です。 全体的な未婚化・晩婚化の中で、ひんな記事を発見しました。この記事によれば、「10代後半~20代前半の男女の間で、25…

自粛警察活動している人ほどコロナにかかりやすいという皮肉

今年の流行語大賞は「新型コロナウイルス」だと思いますが、それと匹敵して流行語と言えるのが「自粛警察」という言葉。 自粛警察とは?こちらの定義がわかりやすい。 自粛警察 営業している飲食店などを一般の人が監視する。そして貼り紙、電話、インターネ…

非モテ男に足りないのは「金」でも「容姿」でもない。

32歳の素人童貞という男性が、マッチングアプリで彼女及び結婚相手を見つけるべき奮闘したブログがあります。素人童貞ということは、今まで風俗系のプロの方としか性体験がないということ。そんな彼のスペックは以下の通りですが、それほどレベルが低いとも…

罰則付きの休業要請は、誠実で真面目な方だけを追い詰める暴挙

緊急事態宣言延長が取沙汰される中で痛ましい事件が起きました。 mainichi.jp 4月30日夜、東京都練馬区のとんかつ店で火災があり、店主の男性(54)が全身やけどで死亡した。男性は東京オリンピックの聖火ランナーに選ばれていた。新型コロナウイルスの感染…

川の流れに身をまかせたら、大抵の人は流れに飲み込まれて溺死する

www.nikkei.com この文章自体に特に異論はないのですが、これを読むと、なんとなく日本の「透明だけど必ずそこにある所得カーストの分断」を感じざるを得ない気持ちになる。 「コントロールできないことについてはジタバタしないに限る」はその通りです。言…

「好きな人がいない」と嘆く男女の共通点

「写真に写った自分の顔」好きですか? この質問を20-50代の未既婚男女に行いました。写真の中の自分を嫌いだと思うかどうかは、自己肯定感と密接に相関があります(ただ、写真の自分は嫌いでも、そんな小さいことは超越して自己肯定感の高い人もいます)。…

「亭主元気で留守がいい」は、実は夫婦円満のための秘訣だった?

コロナは人の生命を脅かします。コロナは経済も崩壊させます。さらに、夫婦の絆もまたコロナは破壊していきます。その恐るべき毒性について書きました。 「コロナ離婚」という言葉が話題にもなっていますが、外出自粛・在宅勤務などで終日夫婦や家族が一緒に…

本当に利己的な人間は、決して蜘蛛の糸を昇ったりはしない

今日はこちらの記事から。 www.nikkei.com 「新型コロナのような感染症への耐性の強い社会をつくるために、市民一人ひとりの行動変容がカギを握る」という記事に主旨には賛成だし、「社会の免疫力を高める」というのはいいキーワードだと思います。 しかし、…

ポストコロナ時代に必ず世界に到来する「ケ」としてのソロ飯文化

「日本だけではなく、世界がソロ社会化する」 2017年頃から僕はそう言い続けていますが、当初は誰も聞く耳持ってくれませんでした。どんなにデータを提示しても、聞く耳を持たない人間にとって、事実は彼の真実になりません。信じようとしない事実は、彼にと…

真実は人の数だけある。よって絶対的な真実なんてどこにもない。

男女の恋愛観の違いについてはいろいろ本や記事があふれていますが、結婚できた女性と未婚女性の恋愛観の違いについて考察したものはあまり見かけません。調べてみると、両者の間には男女差以上に大きな違いがあります。 特に、専業主婦志向や男女性別規範(…

"No Together, No Lonely."たとえ一人でも僕たちは孤独じゃない

世界中で感染者が急増している新型コロナウイルスだが、欧米諸国に比べ感染者数が異常に少ない日本に対して、「あれはおかしい」という声が海外からあがっているそうです。 www.bloomberg.com 日本語でも記事になっていました。 newsphere.jp 海外の専門家に…

「恥をかきたくない」という人間ほど、恥を知らない

何一つアウトプットも出さないくせに、人の作った物に文句言ったり、未熟だと嘲笑う人というのがいます。ネットにもたくさんいます。 人を批評して自分は一段高い所にいるつもりかもしれないが、所詮そんな人間は、何も考えていない、何も行動していないし、…

統計は事実への道しるべ。「誰かの価値観を傷付けたり、生活を否定する」ためにあるのではない

「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」とは、政治アナリストの伊藤惇夫さんがテレビ番組の中で発した言葉だと言われています。 数字を使って作為的に嘘をつく人もいますが、数字がわからずに、数字そのものを見誤って、結果として悪意なき大嘘をつく人…

自由のメリットを享受できるのは強者だけ。それは恋愛でも仕事でも同じ。

自由は必ず格差を生みます。恋愛もまた然り。 恋愛強者3割の法則通りいつの時代も男女共3割しか恋人いないのですが、男女で若干人数の差があります。 恋愛とは男女1対1でやるものと勝手に考えがちですが、必ずしもそうではありません。恋人がいる率女性の方…

人を動かすのは、利益か?恐怖か?

「ナッジ理論」というものがあります。 もともとは英語の「NUDGE」で、直訳すると「ひじで優しく押したり、軽くつついたりする」という意味。それが転じて、ちょっとしたきっかけを与えて、消費者に行動を促すための方法として注目されているものです。商売…

そして、公園から人が消え、看板だけが残された

最近の公園は何もできなくなっているようです。 www3.nhk.or.jp 「騒がないで」「犬連れ込まないで」「猫に餌をあげないで」「キャッチボール禁止」「ボール遊び禁止」「花火禁止」「スケートボード禁止」「大縄跳び禁止」「合唱はお控えください」「団体で…

好きなことを仕事にしたら幸せ?好きな人と結婚したら幸せ?

「好きなことを仕事にしよう」というムーブメントが一時もてはやされた時期がありましたね。今でもそうなのかもしれませんが。 「好きなことを仕事にする」は、一見幸せそうに思えますが、本当にそうでしょうか? そんな中、それを真っ向から打ち消すような…

「イマドキの若者は…」とつい言ってしまうおじさんたちへ

「新入社員が定時になると即帰る、アイツはだめだ」 相変わらず定期的に出ますね。この手の「イマドキの若者」論。 こちらの記事では、新入社員には会社に対する帰属意識が希薄だから、会社も自分たちの居場所であるように意識づけしてあげるべきだ、的なこ…

受け身の恋愛弱者は、結婚相手を選択することができない

結婚したいけど出会いがない…。 これは、婚活男女に共通する悩みのひとつです。 それもそのはずで、かつては、職場での出会いが圧倒的に多かったのですが、昨今のセクハラなどの締め付けで、たとえセクハラにならなかったとしても、社内で異性をデートに誘う…

問題は「少子化ではなく少母化である」という認知の拡大を

少子化問題については、過去何度も書いていますが、こちらで以前書いて大いにバズッた「少子化ではなく、問題は少母化である」という主旨の記事を、本日東洋経済オンラインの連載の方でも公開されました。 前回は「1985年と2015年の子どもの数の比率が変わら…

オタクのエモい行動力が経済を回す

1月11日の1並びの土曜日朝9時から文化放送「村上信五くんと経済クン」という番組に出演しました。 「村上信五くんと経済クン」ご視聴いただきありがとうございました!ソロ社会とソロ経済についていろいろお話しました。村上さんのプライベートな友達にソロ…

日本人がセックスよりも気持ちいいと感じること

TENGAが調査した「2019年マスターベーション世界調査」 (各国とも調査対象者は18~54歳までの男女)というものがありまして、その中に「もっとも快いと感じるのはどれか?(Please rank how pleasurable each of the following activities?)」という質問…

川崎、京都、神戸、福岡の4都市が4年で死滅する未来がすぐそこに

あけましておめでとうこざいます! 2020年初投稿です。本年もよろしくお願いします。 正月、田舎に帰省したのですが、話題が葬式の段取りの話(誰を呼ぶの呼ばないの)とか墓の話とか坊さんをどうするかとか、そういえば誰々が昨年亡くなったとかいう話ばっ…

2019年の振り返り~どんどん現実化していくソロ社会

今年も残すところ今日一日となりました。 せっかくですので、今年やったことをざっと振り返ってみたいと思います。 一番大きいのは、今年は4月に「ソロエコノミーの襲来」、11月に「結婚滅亡」と1年に2冊新刊を出したことですね。 結婚云々の問題だけでは…

蔓延する「正義依存症」の怖さ

こんなニュースがあった。 堺市教育委員会によると、大阪府堺市の市立堺高(定時制)の男性教諭(62)が12月25日、余った給食を持ち帰っていたとして懲戒処分された。「捨てるのがもったいなかった」と話しているという教諭は、処分を受けて同日付で依願退職…

日本だけじゃない。世界的におじさん余りの時代へ

現代ビジネスに、未婚の男余り現象が起きる背景について書きました。 gendai.ismedia.jp 結婚したいなら強い意思があればできるとか、ホント無責任な事言う人いるんですが、結婚したくない男が一定数いる裏で結婚したいけどできない男がいることも事実。数字…