ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

NewsPicksで2018年の未来を予測する智者100人に選ばれました!

NewsPicksの年末年始特集「2018年:100人が描く未来」の一人に選ばれ、寄稿させていただきました。非常に光栄です。

 

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しかも、石破茂さん、野田聖子さん、落合陽一さん、佐藤航陽さんなど錚々たるメンバーが居並ぶ中、100人のトップバッターとして登場しました。

これ何気にすごくないですか?

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ぜひご一読ください。newspicks.com

※とはいえ、これは有料会員登録が必要のようなので、一部書いたポイントをご紹介します。

 

「超ソロ社会」は絶望の未来ではない

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一番重要なのは3番目です。

「多様性」というものを「いろんな人がいるよね」と思っている人が多いですが、そうではなく「多様性」とは「自分の中の多様性を育てること」と考えてください。人は誰かと出会い交流することで、相対性として新たな自分の一面が自分自身の中に芽生えます。
つまり、人とつながることは、自分の中に「新しい自分」を生みだすことなのです。外的なつながりの拡充こそが、自己の内面の多様性を育むのです。
これからのコミュニティとは、安心や安定のための快適な居場所ではなく、人と知り合い、知的好奇心を満足させ、自己を活性化するためのフィールド(練習場)になっていくでしょう。
コミュニティを活用し、自分の中の多様性をいかにアップデートし続けられるかどうか。それこそが未来の個人化する社会を生き抜く「ソロで生きる力」の育成であり、精神的自立につながります。

これは拙著「超ソロ社会」にも書きましたが、唯一無二の「本当の自分」がいるってことを考えることが幻想なんです。

「本当の自分」とか「ありのままの自分」とかたった一人のわけがないんです。人の人格がたったひとつだと思うから、人を「好き/嫌い」の二者択一で判断してしまうんです。

ある人がいて、「ここの考え方は好きだけど、こういう言動は嫌い」でいいんです。だけど、たいていの人は「ここが嫌い」がひとつ見つかると全部嫌いになろうとしますね。「そんな人だとは思わなかった」とかいって。

そんな人…ってただひとつのポイントでその人の全人格を決められるわけがない。

翻って自分自身を見つめてください。いろんな考え方をする自分がいるはずなんです。Aさんに影響受けた自分、Bさんに刺激を受けた自分、Cさんみたいにはならないでおこうと感じた自分。人間だけではないです。書物や映画でも影響は受けるし、そうしたつながりの中で「自分の中の多様性が育てられている」はずなんです。

口では「多様性を認めよう」と言いながら、頑固に自分の考えだけにこだわり、ちっとも多様性を認めない人がいます。多分、彼は自分の中の多様性を育てられていないんです。自分のことを愛せない人が他者のことを愛せるはずがありません。同様に自己の多様性を育成できない人間が、他者の多様性を理解できるはずがありません。

「多様性を認めよう」ではなく「多様性を育てよう」なんです。

 

人口減少や非婚化は不可避です。だからと言って未来を絶望するのではなく、みんなが「自分の中の多様性を育てる」ことで、個人はもとより社会もまた変わるのではないかと思います。

興味がありましたら是非ご一読ください。

 

もしくは「超ソロ社会」を買ってください!

 

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