ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

ジャパンタイムズ紙より取材。日本人夫の妻唯一依存体質について語りました。

英字新聞「ジャパンタイムズ」からインタビューを受けた記事が公開されました。

f:id:wildriverpeace:20180615221041j:plain

タイトルは、日本語で言うと「増加する日本の独身者 一人で死ぬことに対する快適な環境へ」とでも言えばいいでしょうか。comfortableの使い方がいまいちわかりませんが、要するに、「孤独死みたいなことを必要以上に恐れてもしゃーないでしよ。いつだって誰だって死ぬときは一人かもしれないんだよ。独身だけじゃないよ。結婚したって一緒に死ぬわけじゃない。だったら、そういう前提で社会も個人も意識を変えていかないといけないよね」という話です。

WEBにも載っています。

 

www.japantimes.co.jp

 

この記事の元になっているのは、以下のニュースです。

葬式の総合情報サイト「いい葬儀」などを運営する鎌倉新書という会社がやった調査らしいのですが、今後生涯未婚も増えるし、前述したように、結婚しても最終的には夫婦のどちらかは一人になるわけで、「一人で終活を考えないといけない」ということをアピールしたかったんでしょう。

www.itmedia.co.jp

 

これはまさにその通りで、「結婚しないと孤独死するぞ」っていうジジイが多いですが、実際に孤独死して、死後何か月後かに発見される男の大抵は元既婚者ですからね。

はっきり言って、既婚者のジジイたちには死に対する考え方が甘いし、妻や家族が看取ってくれるものだと無邪気に信じ切ってるんです。

芸能界でも、津川雅彦や仲代達也、野村監督など奥さんに先立たれて憔悴した様が記憶に新しい。

病気だけじゃない、不慮の事故で死んでしまうことだってある。

そう考えれば、「結婚したところでいつかはソロに戻る」ということをもっと自分事にしていかないといけない。

それでもまだ死別はマシな方かもしれない。言い方はあれだけど、死に対して抗うことはできないからだ。しかし、ヤバいのは離婚。

離婚された男の自殺率の高さをご存じでしょうか?

それについてはこちらに書きました。

comemo.io

 

ジャパンポストのインタビューにも僕は、以下のように語っています。

“Japanese men simply depend (too much) on their wives and children. Women are more capable of building personal connections, and are thus more independent.”

日本の夫は、特に妻及び子どもへの唯一依存が強すぎる。要は、家族しか頼れるものがいないわけです。仕事をしているうちはまだ職場というコミュニティがあったからよかった。しかし、定年退職してしまうと、日本のおっさんの大部分は誰ともつながりのない社会的孤立に陥ります。そんな孤立感を埋めようと、彼らはさらにどんどん奥さんへの依存度が高まります。

最近、結婚20年以上の夫婦の熟年離婚が増えています。きっかけは夫の退職であり、言い出すのはほぼ妻側です。はっきり言えば、「給料を持ってこない年老いた夫には用はない」と捨てられるのです。現代は、離婚しても年金分割は可能ですし、離婚によって不動産や退職金などの財産分与されれば、妻は「ソロで生きていける」わけです。

もっと酷なことを言えば、妻の本心は、自分に依存しきり、頼り切った「皺だらけの赤ん坊みたいな夫」には嫌悪感しか感じず、万が一夫が認可症なんか患ってその後の人生、夫の介護に忙殺されてしまうなんて「真っ平御免だ」ということでもあるんです。

「うちの妻だけは違う」

そう思いたい気持ちはわかりますが、そういう思考こそ「妻唯一依存」のダメな考え方なんでは?

既婚の男ばかりが「一人で生きられない」みたいに言うけど、それは生涯未婚の独身男でも一緒じゃないか?

そうですね。でも一点だけ大きな違いがあります。結婚したくてしたくて結果的にできなかった男は別とすれば、ソロ男は「一人が苦にならない」のです。既婚とは大前提からして違います。

一人暮らしを半世紀もしていれば家事も洗濯もお手の物です。別にに引きこもっているわけじゃないし、個人として「接続できるコミュニティ」さえ複数あれば、それでやっていけるし、十分ソロで生きていけるんです。

生涯独身でヤバいのは、ずっと親元で暮らし、50過ぎて親の介護をやらなければならなくなった独身たちかもしれません。←8050問題。