「結婚しにくい」&「結婚しても離婚しやすい」魔のエリアランキング
婚姻率の低下と離婚率の上昇で、そもそも婚姻関係を継続している割合が減っています。
例えば、婚姻率が高くてもその分離婚率も高ければ、結婚している夫婦は増えません。一方、婚姻率が低くても離婚率も低ければ、夫婦の数は維持されます。
結婚と離婚を差し引き、婚姻として継続している率がどれくらい多いかということです。これを「結婚持続率」(私の造語)と名付け、都道府県別に算出してみました。
1937年から2015年までの人口動態調査長期推移より、1937年と1947年、1950年以降は5年毎の婚姻率から離婚率を引き算して算出することにします。持続率といっても、結婚継続期間の長さの指標ではありません。「結婚しにくい」&「結婚しても離婚しやすい」指標とお考えください。
都道府県別のランキングを出してみました。
続きはこちらから。日経COMEMOへ(無料です。)
https://comemo.nikkei.com/n/n45ba5eb795e3
都道府県別に「結婚しにくい」&「結婚しても離婚しやすい」魔のエリアランキングを出してみました。1937年から2015年までの人口動態調査長期推移より、1937年と1947年、1950年以降は5年毎の婚姻率と離婚率から算出。なかなか興味深い結果になりました。日経COMEMO更新! https://t.co/pA2I5jWfLw
— 荒川和久@「超ソロ社会」著者 (@wildriverpeace) February 11, 2019
NHK「ナビゲーション」広がるソロ活に出演しました!
昨日、NHKの番組「ナビゲーション」生放送、無事終了しました。
楽しかったです。
生放送ってなかなか大変。時間が限られてるから。それを仕切るアナウンサー山田大樹さんはすごかった!
共演したしょこたんとはソロ活について、リハで共感しまくり、わかりみまくり。残念ながら本番では時間の関係でそこはしゃべれなかったけど、多分2人で2時間くらいのトークライブできそう😃
ツーショット写真撮っていただきました!
全国放送ではないんだけど、ツイッターでも取り上げられていて概ね「わかる~! 」という意見が多くて安心しています。
今日のNHK特集の「ソロ活」は面白かった。
— Pchan1101 (@Pchan1101) February 8, 2019
今若者の間で、余暇の時間を一人で過ごすのが「ソロ活」として流行ってるそうだ。
会社の同僚と飲食する代わりにその時間を自分の余暇活動に使う。
映画やカラオケや旅も一人で、そして時に初対面者だけと交流する。
64パーセントの若者が結婚したくないと。
さっき、NHKで「ソロ活」の特集をしていた
— ほわいとべあ (@46kuma3_96kuma3) February 8, 2019
1人になりたい若者が増えている、と
出てた人の考え方とか、生活とか、そのまんま自分みたいだった
基本的に1人でどこでも行けるし、ラクだし、寂しくはないんだけど、だからと言って
ずーっと1人がいい!って訳でもない。そうそう、そうなんだよなぁ
ソロ活というと、一部の友達がいない人たちが仕方なくやっていると思われるかもしれませんが、そうではなく、むしろ有意義に過ごすために選択的にソロ活をしている人も増えています。一人だと寂しいというというのはソロ活しない人の価値観です。
みんなとワイワイやるのが楽しいと感じる人がいれば、一人で楽しみたいという人もいます。そういう人たちにとってむしろソロ活の方が充実するんです。
もはや映画は男女とも8割が一人で行けます、最近の傾向でいえば音楽フェスなんかはひとりで行って、行った先で同じ音楽が好きな者同士そこで一緒に楽しむという傾向がある。
そもそも昔から一定数ソロ活思考の人はいたんです。ひとり居酒屋もひとり焼肉も昔からやっていたおじさんはいますから。ただ、世間がそれを許さなかった。
集団行動がよしとされてきた社会において、ソロ活はある種いじめの対象にもなっていました。一人でランチしているとぼっち飯とかいわれて。だから、隠れて便所飯という行動もあったくらいですから。
ですが、しょこたんみたいな方が「ソロ活楽しい~! 」と宣言されたりすることで「ああ、これって別に変なことじゃないんだ」という安心感が広がったわけです。それはソロ活の可視化でした。SNSの発達なんかもその可視化を後押ししました。可視化されるとみんな安心します。自分だけがマイノリティではないんだと。
ソロ活に市民権を付与したのは、まさにしょこたんの功績なんです。
※上記の話は拙著「超ソロ社会」の中にも書いていますが、今回の番組企画はそこからスタートしていて、自分が書いたことでしょこたんと共演できることになり、感慨深いです。
放送でもお話しましたが、「逆説的ですが、ソロ活とは人とつながる活動」でもある。昔なら参加できなかったフットサルにソロでも参加できるようになる。一人でご飯を食べていた者同士がああいう形でつながることができる。強い仲間意識の集団に所属しなくても、こういう形で接続することで得られる「ゆるいつながりの強さ」というものがあると思うんです。
これはコミュニティの形とも関係しますが、所属するコミュニティから接続するコミュニティへ。そうすることで結果的にネットワークも知識も充実していくものになります。
ソロ活をする人が増えるからといって、個々人がバラバラで交流しない社会になるなんて考え方は古すぎなんですよ。むしろ、それこそが家族とソロを分断しない、大きな意味の「拡張家族」につながります。
ところで、番組で紹介されて、しょこたんもツイートしている「一人用こたつ」はいいね!
お一人様こたつ、コンパクトで可愛い!
— 中川翔子🌙bluemoon🌕 (@shoko55mmts) February 8, 2019
ソロ活について生放送でした!
昔から映画や旅やお寿司やご飯、なんでも全然一人で楽しめちゃいますね。人と行くのも好きだけどね!
ひとりであえてやるから良い!て事もある!
ひとりでなにかするのが恥ずかしいことじゃない時代になってよかった。旅したいな pic.twitter.com/iEFaRjqzmm
山善 一人用こたつ(70cm正方形) 3点セット(こたつ・布団・椅子) 「ぬくもり庵」 VGA-7058(DB)
こたつとしてよりも、パーソナルデスクとして滅茶苦茶いい! お値段はやや高めですが…。買おうかな。
それにしても、番組上のテロップでは「独身研究家」としてしか紹介されてなくて、会社名とか割愛されていたので(NHKでは民間企業名はあまり出さない)、見てる人からすると、なんか僕、限りなく「誰だよ! お前」みたいなモードになってたwww
この80年間でこんなにも変わった「結婚と離婚の現実」
2017年の人口動態調査によれば、婚姻率(人口千対)は4.9となり、統計資料が残る明治の1899年以来過去最低記録となりました。婚姻率が5.0を切ったのも初めてです。
一方で、離婚率(人口千対)は、1.70と、過去最高だった2002年の2.30と比較するとマイナス0.6ポイントも下げてはいますが、これはそもそも婚姻の絶対数が減少していることによるもので、いわゆる特殊離婚率(離婚数を婚姻数で割ったもの)で見ると、2001年から17年連続で35%あたりをキープしており、相変わらず「3組に1組は離婚する」という状況に変化はありません。
婚姻数の減少や離婚数の増加に対して、よく「都市部に集中している」という誤解があるのですが、そんなことはありません。
都道府県別に長期的な推移を見ても、都市部も地方も同じように「婚姻減・離婚増」の傾向は同じです。
都道府県別に、40年間の推移を見てみましょう。2015年と1975年(まさに第二次ベビーブーム直後)とを比較します。
ご覧の通り、大きな一塊となって、ほぼすべての都道府県が「婚姻減・離婚増」へと進んでいます。中でも、沖縄の突出ぶりは凄まじいものがあります。
そして、東京や大阪といった都市部は、むしろ婚姻率は高い部類で、ここ40年で低婚姻率に陥ったのは、秋田・山形・岩手・新潟・富山などのなぜか「雪国」に集中しています。
続きはこちら。日経COMEMOへ。無料です。
NHKで中川翔子さんと「ソロ活」のお話をします!
来週2月8日(金)午後7時30分~ 午後7時56分放送の、NHK「ナビゲーション」という番組に、スタジオゲストとして出演します。
テーマは「ソロ活」です。おひとりさまライフを楽しむソロ充についてです。
拙著「超ソロ社会」で、"日本で最初に「ソロ充」という言葉をオフィシャルに使ったのは、中川翔子さんである"というご紹介をさせていただいているのですが(2ちゃんとかではその前から使われていたけど)、今回そのしょこたんと共演します。
楽しみです。
ソロ活する人が増えて、未婚化も非婚化も加速して、未来は真っ暗みたいな内容にはしないつもりです。
中部・北陸地方ローカル番組なので、東京では流れないかもしれませんが、お時間ある方は是非!
番組紹介文
今、20代、30代を中心に「ソロ活」が広がりを見せている。周りと積極的に関わりをもつことなく、時間もお金も自分のために使うという動きだ。都内のフォトスタジオには「結婚願望はないけど、ドレスは着てみたい」という独身女性が殺到。さらには「一人焼き肉専用」の焼き肉店や「お一人様向けの贅沢旅行」なども登場。書店には「ソロ活」に関する書籍がずらりと並ぶ。「一人になりたい」若者の本音とは。その背景を探る。
朝日新聞主催の「リアル読者会議」に登壇します。
3月1日、朝日新聞主催の「リアル読者会議」に登壇します。
抽選で100名様を無料で観覧ご招待します。
どちらかというと、現在既婚の皆さまに聞いていただきたいお話をしますが、20~30代の独身の人たちにも参考になるお話ができると思います。
※応募には会員登録が必要です。
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朝日新聞Reライフプロジェクトは、“変わる、変える 50代からのおひとり生活”をテーマに、ゲストと読者代表、会場のみなさんが意見交換するイベント「リアル読者会議inフェス」を3月1日(金)、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで開きます。大人の文化祭「ReライフFESTIVAL」内の企画で、この観覧者を募集いたします。
ゲストは、独身生活者に詳しい博報堂ソロもんLABOリーダーの荒川和久さん、介護や終の住みかなど幅広い分野で「おひとり」の取材を続けるノンフィクション・ライターの中澤まゆみさんの2人。読者代表や記者と登壇します。当日は、会場のみなさまにも議論の一部に加わっていただき、会場全体でテーマを考えるイベントにする予定です。
定員100名。男女は問いません。現在おひとりの方、将来不安を感じている方も、ぜひご応募ください。
2月12日にはこちらのセミナーにも登壇します!
よろしくお願いします。
平成の30年間で最大に失なわれたものとは、未来の「安心」である
書きました。東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代#45】。
テーマは「平成の30年で失われたもの」についてです。
平成とはどんな時代だったのか?失われた30年と言われますが、夫婦が失われ、仕事が失われ、命が失われ、人々の心の安心が失われた時代でした。
最後の非正規雇用数と婚姻率低下の相関図は必見です。
ぜひご一読ください。
本文の中で、
未婚男女がそれぞれ経済的自立をしたことで、「結婚することでの経済的恩恵を得る必要がなくなった」とも言えますが、反対に、「働けど働けど給料があがらず、いつまでも結婚や子育てが可能な収入にならないから結婚できない」という解釈もできます。
と記述していますが、平成30年間で人口は5%しか増えていないのに、有業者人口は男も女も40%も増えています。失業者も増えたとはいえ、有業人口も増えているのです。これがいわゆる非正規雇用者の増加に当たります。
本文では、カットしましたが、下書きではこう続きました。
平成の30年間での月間現金支給給与の平均はたった6216円しかあがっていません(厚労省「毎月勤労統計調査」より)。1年あたりわずか200円程度の上昇です。平成とは「収入が失われた時代」でもあったのです。
昇給年200円しかあがらない時代が30年も続いたんですね。結婚どころか、日々の生活だって大変です。
ちなみに、カットした理由は、出典統計元が今話題の「毎月勤労統計調査」だったからです。そのまま使うと、また変や輩の重箱隅つつきが始まりますから。
ちなみに、だからといって、非正規雇用がなくなれば婚姻が増えるとはいえませんし、給料があがれば未婚化が解消されるかという。直線的な問題ではありません。
大事なのは個人が「安心だと信じられること」です。
それがないから、結婚に限らず、あらゆる選択肢がリスク回避の理屈に支配されてしまうんです。
ヤフコメは現在574件。毎度クソコメきますが今回もいろいろと。やれやれ…。
前者の方は、すごい発想ですね。要するに強制結婚制度だし、結婚しない人間は殺せといっているのに等しいわけですね。そんなにまでして結婚させて何の意味があるんでしょうかね?
後者は、相変わらずの独身税制度。金がないから独身なのに、そいつらからさらに搾取したら生きていけないという点では、前者と発想は一緒。
これでも、僕が独身研究家として活動始めた2014年くらいと比較すれば、ずいぶんとソロは生きやすくなっていますが、依然として「既婚VSソロ」の対立構造は払拭されてはいません。
対立軸といえば、なぜか東洋経済オンラインの方のコメント欄では「竹中平蔵が悪い」VS「竹中平蔵は悪くない」バトルが勃発していておもしろい。半竹中派も親竹中派も参戦してみてはどうでしょうか?
日経広告研究主催「2019広研トレンドセミナー」に登壇します!
2019年2月12日、20日に開催される日経広告研究主催の「2019広研トレンドセミナー 広告・マーケティングの現状と未来」に登壇いたします。
ソロ社会において不可欠な「個人化する消費」の視点について語ります。
お時間ある方は是非!私の登壇は2/12の14時40分~の会となります。他のコマもおもしろそうです。
日経本紙にも広告が掲載されていました!
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セミナー内容
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2月12日(火)
13:30~14:30
2019年度の広告費予測
望月均~日経広告研究所 主席研究員
14:40~15:40
人口5割が独身になる超ソロ社会~個人化する消費に必須の視点
荒川和久氏~博報堂ソロもんLABOリーダー
15:50~16:50
AIと最新テクノロジーが創り出す30年後の世界
中山五輪男氏~富士通首席エバンジェリスト兼エバンジェリスト推進室長
2月20日(水)
13:30~14:30
「カメラを止めるな!」ヒットに見えたコミュニケーションの新法則
境治氏~コピーライター、メディア・コンサルタント
14:40~15:40
なぜサイボウズは多様な働き方を実現できたのか? ~40代昭和のおじさんマネージャーが経験した、組織が変わるプロセスとは
大槻幸夫氏~サイボウズビジネスマーケティング本部コーポレートブランディング部長
15:50~16:50
Amazonビジネスがもたらす生産性向上
小野田哲也氏~アマゾンジャパンAmazon Business事業本部 Head of Sales 工学博士
会場
TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターカンファレンスルーム202
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