ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

事実はひとつでも、決して揺るがないものではない。解釈次第でポジティブにもネガティブにもなる。

NHK「週刊ニュース深読み」生放送出演、終了しました。お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

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45分があっという間すぎて、言いたいことの半分も言えてなかった気もしますが、専門家が4人もいるのと、未婚だけじゃなく家族の話まで拡大していたので致し方なかったかもしれません。

 

今日言えたことまとめ。

・独身とは未婚だけではない。結婚してもみんながひとりになるリスクがある。

・今の若者が草食なんではない。今50代のバブル世代だって彼女なんていなかった。

・80年代まで皆婚できたのは、お見合いと職場縁というお膳立て婚のおかげであって、決して昔の人たちが積極的だったわけじゃない。

・「一人口は食えねど、二人口は食える」と言われるように、本来結婚とは経済協力体であって、金がないから結婚できないは本末転倒。

・家族が家族だけに依存しすぎると共倒れになる。

・血縁や法律だけではなく、考え方や価値観でつながるという「拡張家族」の概念にシフトしていくべき。

 

まあ、結構言えたかも…。

まだ、自分の出た状態をテレビで見てないのでなんとも言えませんが、よかったんじゃないでしょうか。

 

今日の会話の一覧f:id:wildriverpeace:20170422171240j:plain

 

ツイッターでは、つぶやきランキングトレンド1位になってました。

 

 

 

拡張家族の提言に対して、こういううれしいツイートも。

 

 

 

こういう社会問題の話をすると、どうしても政府とか行政の対応とか責任とか制度の問題にしがちなんだけど、そんなことを百万回繰り返しても、たとえデモをしても、選挙で政権交代しても、変わらないし、変えられない。「保育園落ちた、日本死ね」問題だって、結局は安倍総理も小池知事も白旗あげたじゃない。

もちろん、社会制度は大事だけど、それよりももっと大事なことは、ひとりひとりの意識の問題なんです。社会制度や法律が先にあって、人間の生活や価値観が変わるんだとしたら、そんなもの超管理国家じゃないですか。

先に変わるべきなのは、ひとりひとりの意識。気合いじゃないですよ。気合いだけでは何も変わらないけど、意識が変われば行動が変わるし、それが新たなコミュニティを生みだす原動力になる。

そして、動き出せるかどうかに年齢は関係ない。50代でも60代でもそれこそ70代だって動ける人は動くし、20代だって「心の中老人」みたいな奴は役に立たない。

リスクを認知せずに無謀な行動をするのはただのバカだけど、リスクだけを気にして、「誰かがやってくれる」とかいって安全地帯(だと本人が思っているところが救いようがないのだけど)でじっとしている奴はいつの間にか死んでいくだけ。

ま、そういうことですよ。

 

この番組の主旨は、テーマにたいして解を出すことではなく、あまり知られていない事実をテーブル上に乗せて、視聴者がそれぞれ番組後考えるきっかけになればいいと思っています。どちらの意見が正しいとかそういうくだらないことは本当にどうでもいい。事実はひとつであって揺るがないものでは決してない。解釈次第でポジティブにもネガティブにもなります。未来は暗いと警鐘を鳴らすのも大事ですが、それを打ち破って明るい未来を作るのは、我々ひとりひとりの今現在のポジティブな解釈なんじゃないですかね?

 

 

NHKの番組で僕を知ってアクセスされた方。ありがとうございます。独身研究家の荒川です。当ブログ内の記事でも独身研究の一端は見れますが、東洋経済オンラインで連載もしていますので、そちらも是非ご覧ください。

 

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