ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

江戸時代もソロ男社会だった?

みなさんがあまりご存知ではない江戸時代のこと。

いや、知ってるよ!侍、岡っ引き、越後屋、花魁…。

それってほとんど時代劇の話ですよね。町人というか、江戸に暮らす庶民のことはみなさんほとんど知らないと思うんですよ。

そもそも武士なんて総人口の7%くらいしかいなかったんです。

 

そんな江戸時代の江戸と現代の東京とはいろいろ酷似しています。

何より、独身男性が多い!

江戸は完全な男余り都市だったんです。享保年間の資料によると町人人口50万人に対し、男性32万人、女性17万人だったそうです。女性の2倍男がいたんですよ。

となると…わかりますよね。

どうあがいても、15万人の男には相手がいないわけです。そういう男は生涯独身で過ごす。そう、江戸の町はソロ男があふれていました。

 

独身男が多いからこそ、江戸では今に続く多くの文化と産業が生まれたとも言えます。

もちろん、吉原とか岡場所とか、そういう性風俗産業も栄えたし、春画のようなアダルト商品も独身男によって反映した部分はありますかぜ、それだけじゃない。

 

一番栄えたのは食文化なんです。

たとえば、「寿司」!

寿司が生まれたのも江戸のソロ男のおかげです。あれは今で言うハンバーガみたいなものでした。ファーストフードですね。

しかも江戸時代の寿司はこんなにも大きかった!

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もはやおにぎりに近い。

蕎麦の屋台も、天ぷらも、江戸期に独身男性の需要によって生まれたようなもんです。

 

それから、江戸時代も今と同じような情報社会だったということも知らない人が多い。ネットはなかったけど、今で言うグルナビみたいなものもあって、お店の番付表みたいなものが瓦版として出回っていました。

火事や地震が起きれば、「どこそこで炊き出しをしている」なんて情報も瞬時に伝わる。今で言うツイッター的な役割を瓦版が果たしていた。

 

アイドルもいたし、アイドルに金をつぎ込むオタクもいた。AKB商法みたいなことも総選挙みたいなことも実は江戸時代からあった。そんな話は以前こちらに書きました。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

そんな「江戸時代と現代の類似点から未来の日本を見つめる」というテーマで、大阪学院大学経済学部の森田健司教授と対談しました。FOR2035連載対談企画第5弾として公開しました。

 

「江戸時代もソロ男社会だった?」

www.hakuhodo.co.jp

 

森田先生は江戸時代の経済・社会思想史を専門に研究するかたわら、瓦版や錦絵から江戸時代の庶民思想を紐解かれています。

夏目三久さんMCのテレビ朝日の番組「シュシュ」にもご出演されているので、ご覧になった方も多いのでは?

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この一番右側の人↓

 

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おもしろいので是非ご覧ください!いや、番組もおしろいですけど対談記事の方ね!

 

てか、「シュシュ」出演したいわ。夏目三久に会いたい。「シュシュ」で江戸時代の恋愛話をテーマにする時は是非「独身研究家」を呼んでください!笑

 

江戸時代の結婚・離婚などについても話は、拙著「超ソロ社会」にも書いてあります。是非ご一読ください。

 

www.amazon.co.jp