ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

3.11に思うこと。自分ができるいつも通りのことをやることの価値。

3.11

あの日から7年目の今日が来ました。東日本大震災で亡くなられた方々に心より哀悼の誠を捧げます。今もなお辛く苦しい日々をお過ごしの方も多いと思います。1日でも早く安らげる日が来る事を願うと共に復興を心よりお祈り申し上げます。

そんなことを思いつつ、あの2011年3月に書き残した当時のブログを見返してみた。あの時の気持ちを忘れないために、まんま貼っておきます。

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以下、2011.3.14に書いた自分のブログより

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英日曜紙「インディペンデント・オン・サンデー」では「がんばれ、日本。がんばれ、東北」と日本語で一面見出しを掲げてました。

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そんな全世界が注視する東日本大震災に対して、国内外の有名人たちが
各自いろいろな形で支援を表明しはじめました。

漫画「スラムダンク」などで知られる人気漫画家の井上雄彦氏も祈りを込めたイラストをTwitter上に次々とアップしている。

以前から「Smile」と題したイラストを不定期にアップしていたようですが
12日10時28分に「祈る」というタイトルのイラストをアップ。

その後、子どもやお年寄りの穏やかな表情が描かれたイラストを次々と投稿。
子供たちが着ている服ひとつひとつに「MIYAGI」や「IWATE」など
被災された県名がつけられています。

地震発生後、現在までに37枚をアップしている。

途中「スラムダンク」に登場する安西先生に似たイラストがアップされると、
ユーザーたちも「諦めたらそこで試合終了」などの漫画の台詞をコメントで寄せ、被災者たちにメッセージをおくっている。

井上さんは、「smileシリーズの絵を、本かポストカードにして販売し、その収益を被災地への義援金とさせていただきます」ともコメントしている。

自分のいつもの仕事を
しっかりやることが大事、
僕のやってることは
決してそれ以上ではありません。

 

彼のつぶやきです。

 

そんなそんな井上さんがリツイートしていたのが、アスリート為末大氏の言葉。

罪悪感にかられて
日々を疎かにしないでください。
不謹慎という言葉を恐れて
人を笑顔にするのを忘れないでください。
どんな仕事であれ
いつもと同じ事を淡々と続ける事が
日本の力になります。

 

なんて含蓄のある言葉だろう。

 

 

そんな中
ミュージシャンのスキマスイッチも行動した。

今僕たちには、歌う事しかできませんが、
音楽が何かの力になればいいなと思います

 

歌うことしかできないというその通り、被災地に何か言葉を送るわけでもなく
ただ歌を歌うだけの姿。

youtu.be

 

自己満足だ、とか、これが一体何の役に立つのか、とか、そんな暇があれば募金しろ、とか…そんな心無い批判をするヤツも当然出てくる。

でも、「歌うことしかできないと言って、ただ歌ったスキマスイッチ」に僕は敬意を表したい。

 

最後に、芸能人でも有名人でもなんでもなんですが、僕の母親の言葉を。

うちの実家は東北にほど近い北関東の田舎にあります。幸い内陸で津波の心配はありません。父は既に他界していて、母は一人で暮らしています。

地震後、なかなか連絡がつきませんでしたが、12日土曜の夜にやっと携帯が通じました。

本人に怪我はなかったようですが、それでも箪笥や食器棚などが倒れたりして結構家の中はぐちゃぐちゃになったそうです。

老いた母親ひとりでは後片付けも大変だろうと、仕事休んで片付けの手伝いに行こうかと持ちかけると母は僕にこう言いました。

 

東北の人たちがあんな大変な目に合っているのに
なんでもねえあんたが仕事休むなんて
罰当たりなことすんな。
いつも通り仕事をしなきゃ駄目だぁ」

 

 

(;^_^A

 

さすが昭和の母です。

 

 

 

僕らは、ひとりひとりは無力かもしれない。

でも、ひとりひとりができることをひとつひとつを積み上げれば、それは一億倍になって返ってくる。

電気を消すこと1円でもいいから募金すること。すぐできることをやればいいのだ。

そして、地震の被災地の方のためにも
僕らは普段通り自分の生活をしていこう。


仕事しよう。
行動しよう。

 

テレビの前で地震のニュースばかり見て何もしないでいたり、重箱の隅つつくように誰かの批判をしているだけより、よっぽど価値があるし、意味がある。

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あの時、日本中が自粛ムードの中に包まられていました。そんな閉塞した空気の中で書いた思いです。もちろん、ボランティアで現地に行くことも尊い行動です。でも、人のために汗水流すという直接的な行動だけではなく、僕らは僕らのやるべきことを全員が粛々とやることだけで、結果誰かのためになっている。そういうことを言いたかったんだろうと思います。

今でもこの7年前の気持ちと変わらないし、震災の日だからということではなく、日々のなんでもない日常生活の中でもそう考えて生きていきたいと思います。

いや、あの日、3.11があったからこそ、僕たちは何気ない日常生活を、毎日繰り返す仕事や人との触れあいを、もっと大事なものとして、大事な時間として感じていく必要があるのだ。そう思います。

3.11という日に、あなたは何を想いますか?

fukko.yahoo.co.jp