ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

自ら斃すべき壁となってくれる老人こそ素晴らしい

若者に対して高齢者たちが、「選挙に投票しないように」と呼びかけるムービーが、とてもいい! 

 

www.youtube.com

 

英語がわからない人でも、こちらの記事でわかりやすく解説されています。 

 

gigazine.net

 

これの何がいいって、おじいちゃんの役割ってまさにこういうことだよ! って思うからです。おばあちゃんは違うかもしれないけど…。

世代間対立なんてものはいつの時代もあるわけで、若者は常に老人が気に食わないし、老人は若者が気に食わないんです。それが当たり前。

むしろ大事なのは、そうした世代間対立がなぜいつも存在するのかという問いの方なんです。

老人が、常に分からず屋でやかましくて保守的であり続けるのは、そうした老人が若者に嫌われることで、若者の内なる動機を喚起してきたからではないか、と。僕はそう思います。

嫌われて、対抗心を育成するために老人は老人としての存在意義がある。そして、それが長い間の人類の新陳代謝を促してきた。

自ら斃すべき壁となってくれる老人こそ素晴らしいのだと思う。若者に好かれる老人なんて、尊敬に値しないのですよ。

逆に言うと、斃されることを恐れて、若者たちに好かれようとして、物分りのいい爺さんが増えることの方がむしろ害悪かもしれないし、老人やおっさんをダシに使って、若者に「わかるよ~」なんて言いながら、寄り添って(そういう風を装って)うまいこと騙そうとする大人(年齢関係なく)の方こそ、実は真の害悪です。

 

アメリカでは18歳~34歳の投票率が46%と高くないことが問題らしいのですが、日本は10代0.49%、20代33.85%なのでさらに深刻(2017年10月に行われた第48回衆議院議員総選挙)。

僕自身も政治とかには全く興味ないので他人の事はとやかく言えませんが、選挙だけはがんばって行こうとしています。

このムービーの意図は、基本的に「選挙へ行こう」というものですが、ムービー内には、老人からの素敵なメッセージが込められていますよ。

「不平ばかりを言うな!行動しろ! 」と。

ツイッターなど何万字の不平不満を毎日のようにつぶやくのもいいですが、そうした不平不満があるのなら、何か行動したほうがいいってことです。別に選挙じゃなくてもいい。政治的なことじゃなくてもいい。

例えば、「金がないから結婚できない」とか「女性は男の年収しか見てない」とか、そういうことをツイートしている非モテ男もいるんですが、そういう奴に限って何の行動もしていない。まず、街へ出ろよ、美容室行けよ、新しい服買えよ。本当に誰かとお付き合いしたいなら。

出会いなんていくらだって転がっている、マジで。

Peatix見れば、毎日のようにどこかでパーティーあるし、オフ飲み会もたくさんある。声かけられない?7割の男は声なんか掛けられないんだから問題ない。

お膳立てがほしいなら、婚活パーティーとか行けばいいじゃん。多少年収くらい低くたって、案外会って話すと関係ないことがわかるから。

今ならアプリもあるし、歩いているだけで勝手にスマホが相手とのマッチングを教えてくれるんですよ。なんなら良心的な結婚相談所なら親身になって相談に乗ってくれるぞ(但し、年収足切りのある酷いところもあるからご注意)。

でも、やんないんだよ、何言っても。

安全な自分の部屋の中で不平不満だけを言っている、その状況から抜けたくないから。「非モテは金がないから」を言い訳にしたいから。「結婚できないのは非正規だから」を心の鎧にしたいだけなんだよ。

言っちゃなんだが、年収200万以下で結婚している男なんてたくさんいる。非正規で結婚したている奴もたくさんいる。いや、なんなら正規で未婚男の方が絶対数多いから。

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行動しなきゃわからない。行動しないで老人になった人間は、若者から嫌われもせず、ただ透明な存在になるだけだぞ。

無傷の評論家なんかより、泥だらけの馬鹿になった方が笑える人生になると思いますよ。