ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

年末年始ヤフトピ制覇した「ソロ当たり前の時代」と「結婚自由化が未婚化推進」の話題

あけましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いします。

 

え~と…年末年始にかけて2本の記事が公開されまして、2本ともヤフトピに掲載されるという怒涛の数日間を送りました。今年は延べ4~5回ヤフトピに載りました(ヤフーニュースではなく、トップトピックスに載った回数です。ヤフーニュースになったのは多分30回以上)。芸能人でもないし、政治家でもなければ、著名なベストセラー作家でもない自分が、別に犯罪でもないただの執筆やインタビューでこれだけ取り上げられるというのは客観的にも凄いことだと思います。

 

1本目は、12/31日大晦日に朝日新聞系のウィズニュースにてのインタビュー記事。

「ソロ当たり前」時代、独身者が備えるべきこと 2035年は半数が独身に

withnews.jp

 

結婚しようがしまいが誰もがソロに戻ります。ソロで生きる力とは人とつながる力であり、大切なのは自分の中の多様性を育てること。
そんなことを語ってます。ぜひご一読ください。

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12/31の夕方にヤフトピに載りました↓

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2ちゃんのニュー速スレッドもたちあがり★12まで継続しています。

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2本目は、1/2の東洋経済オンラインでの連載「ソロモンの時代」にて。

100年前の日本人が「全員結婚」できた理由

toyokeizai.net

 

自慢ではないですが(自慢ですけど…)東洋経済の僕のこの連載は結構人気がありまして、毎回かなりのPVを稼ぎ、多くの人に読まれています。何より東洋経済の連載の中では一番コメント数の多くつく筆者ではないでしょうか?

今回も、1/2の早朝6時の公開であるにも関わらず、ずっとランキング1位を独走し、遂にヤフトピの注目記事になりました!

 

今回のテーマは、「結婚の自由化は何をもたらしたのか?」についてです。

自由とはなんでしょうか?
発光体というものは、太陽の下ではその存在すら誰も気付きません。光は闇の中でこそ輝きを放つものです。自由もまた同様で、不自由でなければ自由を感じられないものです。
私たちは制約があると不満やストレスを感じますが、それがあるからこそ自由の獲得への欲求が高まります。
逆に言えば、自由にさせられると不満もストレスもない分、自由のために行動するという意欲そのものを失うのです。

結婚にも同じことが言えます。結婚が自由化されると結婚意欲を減退させ、未婚化を推進してしまったのではないか。

今回はそんなお話をしています。ご一読ください!

たった1日で週間ランキング2位、月間ランキング6位、いいねランキングも2位、週間コメントランキングも2位。

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ヤフーニュースでのコメント数は1300件を超えました!

 

ツイッターでも多くの超名人がコメントをしてくれました。

ラジオでご一緒したこともある佐々木俊尚さん。堀江貴文さん、為末大さんなどなど…。東洋経済オンラインの公式ツイッターより彼らのツイッターの方がRTやふぉぼ数が多いんです。ありがとうございます。

 

 

 

そして、関連記事のこちらの記事には脚本家の一色伸幸さんがコメントしてくれました。「私をスキーに連れってって」などのホイチョイ映画3部作や映画「僕らはみんな生きている」などものすごい好きな脚本家なのでうれしいです!

 

 

しかも一色さんのツイートに糸井重里さんがRTしてくれるというおまけ付き!

 

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ありがとうございます!

 

2017年は、ヤフトピで有終の美を飾り、2018年の幕開けもヤフトピで始まりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

旅する言葉、巡り巡って「感謝でつながるあたたかいコミュニティ」へ-レターポット生まれる

キンコン西野さんが手掛けた「レターポット」がローンチしました。

 

レターポット?

 

ご存じない方もおられるでしょうけど、簡単にいえば「感謝でつながるあたたかいコミュニティ」だと思います。

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え?よくわかんない?

 

レターポットというのは、要するにレター(言葉)を誰かに送るためのプラットホームです。

 

そんなのラインとかメッセンジャーでよくない?

 

その通りです。要件を伝えるだけならそれで十分です。これは、要件を伝えるものではなく「感謝の気持ち」だったりという「気持ち」を贈る装置です。

 

プレゼントに物を贈ったりしますね。それにも感謝の気持ちはこめられています。けれど、贈られた方にとって正直ありがた迷惑なものもあります。

西野さんはそれを病気見舞いや震災見舞いの千羽鶴にたとえています。もちろん千羽鶴を贈った人たちに悪意などあるはずもなく、そこには気持ちが込められているのですが、結局その気持ちをモノにして贈ったとしても、ゴミになったり、捨てられてしまうわけです。気持ちなんだからそれでいいじゃないか、という意見もあるでしょう。

しかし、自らも阪神大震災の被災者だったという西野さんは、その善意の千羽鶴に苦しめられたとも言います。そりゃそうかもしれません。生きることに必死な被災地に大量に運び込まれた紙の山は邪魔でしょう。

でもそれって切ないですよね…

 

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気持ちだからこそ大切にしたいじゃありませんか。

 

贈る側がお金を払って文字を買い、その買った文字数で相手に手紙を贈る。「ありがとう」という一言にも贈った相手は時間と金をかけていることがわかる。気持ちが込められていることがわかる。それがレターポットです。

 

当初このサービスは、贈られた側の文字数が換金できる仕様だったはずです。つまり、たくさんのレターをもらう人=たくさんの人から感謝される人には結果的にたくさんのお金が集まる仕組み。これはこれで彼の言う「信用経済」のひとつの形であり、通貨の新しい形だなあ、と僕は正直すげえびっくりしたとともに感心していました。

「でもさあ、これ、あの女子とのメールに金がかかるやつと一緒ね」と一部ネット出会い系とかやっている人なら思うかもしれません。確かに金を払ってメッセージを送るという行動だけ取り出したら同じです。

ところが、これローンチ時点で換金不能としています。

すごくいい判断だと思います。換金可能にしてしまうと、とにかく「金に関しては悪知恵の働く天才たち」がこのサービスそのものを崩壊させるリスクがあるからです。

前述した「いつまでたっても本当の女子に会えない出会い系サービス(だってメール打ってるのは女子じゃなくおっさんだからね)」同様、換金可能のレターポットならいくらでも大勢から金をせしめる工作は考えられます。

そうなってしまうとそもそもの「気持ちを贈る」というコンセプトそのものが崩れてしまいますから。

 

え?じゃあ、換金もできないのに、何が楽しくてメールで済む内容をわざわざ金払ってまでやる必要があるんだよ。

 

そう思う方もいるでしょう。でもちょっと考えてみてほしいんです。

 

「情けは人のためならず」という言葉にある通り、自分の行動や思いというものは、結局巡り巡って自分のところに舞い戻ってくるものです。

それは別に他人のために自分を犠牲にするということではありません。自分のためにやる。

感謝を伝えるってそもそもそうでしょ?相手のために「ありがとう」を伝えたいのではなく、自分の感謝の思いを伝えたいから言うんでしょう?

感謝の気持ちをあなたが誰かに伝える。伝わった相手があなたに返してくれることもあるし、なしのつぶての場合もあるかもしれない。でも、それは見返りを求めてやるものではない。そうした思いをたくさん振りまくことで、あなたの気持ちが世の中に広まります。その気持ちは誰かの気持ちを動かして、ゆるいつながりの中であなたに舞い戻ってくるものなんです。

 

気持ちを伝える。巡り巡って感謝の気持ちが成長していつか返ってくる。レターポットは、まさに感謝の循環経済だと思います。

 

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「感謝でつながるあたたかいコミュニティ」と言ったのはそういうことです。コミュニティというと、いつも顔を突き合わせている強い絆と考えがちですが、これから機能するコミュニティは、むしろ弱いつながりの方です。弱いといっても意味がないということではありません。ゆるいつながりであっても、言葉ひとつやりとりできる関係性でも「ほっこり」したりすることがあります。むしろ親密じゃないからこそ救われる場合だってあります。

メルアドも知らなくても、実際に会ったことがなくても、どんな職業とかどんな学歴かとかされこそ年齢すら知らなくても、つながって言葉をやりとりする関係。レターポットはそれが実現できる。

それこそが個人化する未来を救うコミュニティの形だと僕は考えています。

 

レターポット、とにかく一度やってみてください。想像以上に、思いのほか「感謝」が言葉としてやってくるとうれしいものです。

僕のレターポットはこちらです。この記事の感想でもなんでも送ってくれたら喜びます!

letterpot.otogimachi.jp

 

贈りたいけどレターがないよ~って方は、僕のツイッターに感想をください。レターポットのIDを貼り付けてくれたらお礼の言葉贈ります。

 

twitter.com

 

それでも、レターポットってなんやねん?とお思いの方、詳しい説明についてはこちらのブログを参照ください。 

 

keitah.com

 

クリスマスデート文化はいつ作られた?誰が作った?

 カップルなどで賑わうクリスマスイブの12月24日、東京・渋谷で「非モテ(モテないこと)」を自称する人々が集まり、「クリスマス粉砕!」などと叫びながらデモ行進したらしいのですが…。

 

www.huffingtonpost.jp

 

いや、まあ別にデモしたきゃしてもいいけど、もはやクリスマスにカップルでいるってこと自体がマイノリティで、むしろあなたたちの方が多数派なんですけどね。

何度も言ってますが、彼氏・彼女のいる率は3割しかいない。7割はいないんです。

 

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みんな以前ほど「クリスマスまでにパートナーがほしい」なんて焦ってもいないし、イブだから無理やりデートしなきゃという意識もありません。

 

そもそも「クリスマスにはカップルで過ごす」なんて文化(いわゆるクリスマスデート文化)が生まれたのはいつかご存じですか?

 

きっかけはこれ。

松任谷由実「恋人がサンタクロース」

  

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これは1980年12月に発売されたアルバム「SURF&SNOW」に収録されていましたが、70年代までのクリスマスデートはグループでボウリングなどみんなでわいわいやるのが主流でした。この歌詞は、「恋人である男性がプレゼントを持って女性の家に来る」ことを歌っていて、クリスマスはカップルがそういう風に過ごす夜なのだというお墨付きを与えたようなものです。

 

とはいっても、すぐに世の中に浸透するわけじゃなく、翌1981年に発売された田中康夫著「なんとなく、クリスタル」のカップルのデートの仕方が話題になったりという世の中の流れがあって、同年に空間プロデューサーの松井雅美が西麻布にレッドシューズというその後のカフェバーブームの先駆けとなる店をオープンさせています。このころから男女のデートスポット空間というものが商売として注目され始めたわけです。

さらに、「恋人はサンタクロース」を松田聖子がカバーしたのが1982年。一気に「クリスマスはカップルで過ごすもの」という認知が広がります。

そして、そんな中、遂に1983年、12月23日号の「an an(アンアン)」では、「クリスマス特集」が組まれることになります。「今夜こそ彼の心(ハート)をつかまえる!」と題して、恋人たちのためのクリスマスの過ごし方をストーリー仕立てで紹介した。

 

世の中はまさに女子大生ブームの走りでした。ミスDJリクエストパレード」というラジオ番組が人気で、当時青学生の川島なお美がDJをやっていた。

同じ年開業したばかりの赤坂プリンスホテルは、それ以降クリスマスはカップルのメッカとなった。12月25日の朝のチェックアウト時間帯は地獄絵図のような混み具合だったらしい。らしい…というか、実はその時期僕は赤プリでバイトしていたのでよく知っています。

一部屋25000円~10万円くらいするのに、どう見ても大学生としか思えないカップルがイブの夜宿泊しては、シャンパンなどをルームサービスで頼むという時代でした。

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まとめると、クリスマスデート文化は、1980年のユーミンの歌をきっかけに火がついて、81-82年に一部で流行し、1983年an anが記事を掲載した時点で全国的に認知獲得。という感じでしょうか。

※一部専門家がクリスマスデートブームはan anが作ったという人がいますが正しくありません。an anが作ったのではなく1981年からの世の中の流れを反映させてan anが記事化して大衆に広まったと考えるのが妥当でしょう。そして、きっかけはやっぱり「恋人がサンタクロース」という曲なんですよ。

※また、クリスマスデート文化はクリスマス商戦のために流通やメーカーが作ったと考えている人も多いですが、もともとクリスマス商戦は家族のイベントとしてあったものです。当時は家族世帯が標準であり、企業はそこを狙えばよかったのであえて若者や独身にフォーカスする理由がありません。

 

クリスマスソングと言えば、ある一定年齢以上の人は山下達郎の「クリスマスイブ」をあげると思う。この曲がシングルとして発売されたのも1983年。もともとは1983年夏に発売されたアルバム「Melodies」に収録されていたものです。この「Melodies」は名盤なのでぜひ聴いてほしい。

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この曲を使用したJR東海のCMが放送されるのは、ずっとあとの1989年。第一作時点はクリスマス・エクスプレスではなく、ホームタウン・エクスプレスと言っていた。主演は当時まだ15歳の深津絵里

 

www.youtube.com

 有名な牧瀬理穂のやつは1990年の第二弾目です。 

www.youtube.com

 

クリスマスソングの大御所としてはもうひとつワムの「ラストクリスマスがありますが、あれは山下達郎の「クリスマスイブ」の翌年1984年の発売です。

 

クリスマスとは、男が高価なプレゼントを買い、高級レストランで食事をするデートがスタンダードになるのはまさにこの時期1985年頃からです。世はDCブランドブームでもあり、1986年からのバブルへとその後怒涛のごとくなだれ込んでいくわけです。

興味深いのは、まさにこのクリスマスデート文化時代に青春真っ盛りの大学生だった男女が、今一番結婚しない生涯未婚率最高記録を打ち立てた張本人であるということ。

そう考えると、「クリスマスはカップルで過ごすもの」と洗脳されて頑張った人たちが生涯未婚で残っているというのはなんという皮肉でしょうか

言葉をなめんなよ! 言葉ひとつで人を殺すことだってできるんだぞ!

どこのどなたか知らないが、童貞=負け犬と断じて、それは差別じゃないと言い張るおっさんのツイートを見て、とっても気に食わねえから書く。

※ちな、地動説を天動説と間違えて書いているのは本人も気付いたミスなのでそこには触れない。

 

 

別に「童貞」という言葉を言っちゃいけないわけじゃない。だってこの言葉自体禁止されているわけでもないし、差別用語でもないからね。

しかし、「童貞は負け犬だ」といった時点でそこには差別意識というか、上からの見下し要素が透けて見えるんですよ。ダーウィン的とかそんなもんはどうでもよくてさ。そもそも論として「マウンティング」しているわけさ。大体、この人のツイート全体が上から目線なんだけどね。

彼は別のツイートでこうも言っている。

童貞なんて、その気になれば、ソープへ行ってすぐに捨てられる。ようするに行動力が無い。無気力人間はのたれ死ね! 社会や国がそれを面倒みなきゃいけなくなったら、それこと日本チン没だ。

まあ、センスのないダジャレは置いておいて、要するに、「女とセックスもできねえ男は意気地なしだ。行動力がない」と非難しているわけです。

さらには、

童貞でも正々堂々として、肩で風切って歩けばよい。そういうヤツなら、瞳をハートマークにする女性は必ず現れる。ようするにswaggerだ、きみたちに欠けているのは。これはカネや学歴や容姿の問題じゃない!

なるほど。見事なマッチョイズムです。

 

「男は強くあるべし」っていうやつね。「童貞を捨ててこそ男になる」っていうえらい古い常識の持ち主ってことね。

おいくつなんだろう?と思ってみたけど大体50代後半のようです。

 

こういう価値観もあっていいと思いますが、それはそれだし、そうじゃない価値観の人間もいるってことを是非学んでほしいと思います。この人は自分が性欲があるから、他の男の全員性欲があると決めつけてしまうタイプのようです。

性欲がない人もいるし、男だけど女に興味がない人もいる。

 

そして、圧倒的に無知なのは、いい年して童貞なのはマイノリティであるとタカをくくっていること。

 

大間違いです。

 

あのね…18-34歳の男の42%は童貞なんだよ。ほぼ半分は童貞な。

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35-39歳に至っても26%は童貞だ。

これは最近の傾向じゃない。最近の男が草食だからでは決してない。昔っから変わんない。グラフをみればわかるけど、今45-54歳位のおっさんとかと性体験率は変わらない。

この頃の有配偶率は6割だし平均初婚年齢は20代後半。つまり何が言いたいかというと、結婚するまで童貞だった男も2割くらいいたってことなんだよ。そして結婚は見合いとか職場縁のお膳立てが大半。

男なんていつも受け身なんだよ。

自分たちの時代は社会がいろいろお膳立てしてくれたことさえ気付かないでいばるなってんだ。

童貞諸君!きみたちは負け犬なんかじゃない。何一つ負けちゃいない。気にすんな。セックスごときで人に勝ったとかイキってる無知はほっとけ。

…と言いたい。

 

大体さ、童貞を脱出した野郎どもが頻繁にセックスしているかというとそうでもない。36%はここ1年1回もやっていないし、月一回以上やっているのも半分くらいしかいない。

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一部の肉食大好き人種を除けば、大多数の日本人にとってセックスなんてそんなレベルのものなんですよ。出所:2017JEX調査 N5029

 

童貞という言葉を使うなというわけではないが、童貞という「たかがセックスをしたことがないだけの状態」を下に見下すことがダメだって言ってんだよ。

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あまつさえ「童貞ということは子孫を残していないんだから人として価値がない」とかいうやつもいたけど、それは完全に差別な。特定個人を指すとか指さないとか関係なく、個人の状態に関して「価値がない」なんて言葉は許されない。

それは子どものいない夫婦に対して「価値がない」と言ってるのと同じだぞ?

 

「童貞は個人の努力でなんとでもなるもんだからいいだろ?」「風俗行けよ」というのも筋違いなんだよ。そんなことは本人もわかっているよ。つか、大きなお世話なんだよ。

彼らの中には、童貞であることで自分自身を肯定できないでいる人だっている。そんなの気にする必要ない、と思っていたって、このツイートみたいに見下す奴は現実に存在するわけで。

僕が言いたいのは、他人を自分より下の生き物として見下し、そのネタとして童貞を安易に使うその腐った性根を治せ、ってこと。て言っても、もどうせそういう見下し気質の奴は治せないだうから、だったらせめて、お前の言葉に傷付く童貞がこの日本のどこかにいるってことをわかりやがれ!ってこと。

 

言葉をなめんなよ!

言葉ひとつで人を殺すことだってできるんだぞ!

そして、言葉ひとつで救えることもある。

 

同じ言葉、どっちに使うべきか、いい大人ならよーく考えろ。

 

NewsPicksで2018年の未来を予測する智者100人に選ばれました!

NewsPicksの年末年始特集「2018年:100人が描く未来」の一人に選ばれ、寄稿させていただきました。非常に光栄です。

 

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しかも、石破茂さん、野田聖子さん、落合陽一さん、佐藤航陽さんなど錚々たるメンバーが居並ぶ中、100人のトップバッターとして登場しました。

これ何気にすごくないですか?

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ぜひご一読ください。newspicks.com

※とはいえ、これは有料会員登録が必要のようなので、一部書いたポイントをご紹介します。

 

「超ソロ社会」は絶望の未来ではない

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一番重要なのは3番目です。

「多様性」というものを「いろんな人がいるよね」と思っている人が多いですが、そうではなく「多様性」とは「自分の中の多様性を育てること」と考えてください。人は誰かと出会い交流することで、相対性として新たな自分の一面が自分自身の中に芽生えます。
つまり、人とつながることは、自分の中に「新しい自分」を生みだすことなのです。外的なつながりの拡充こそが、自己の内面の多様性を育むのです。
これからのコミュニティとは、安心や安定のための快適な居場所ではなく、人と知り合い、知的好奇心を満足させ、自己を活性化するためのフィールド(練習場)になっていくでしょう。
コミュニティを活用し、自分の中の多様性をいかにアップデートし続けられるかどうか。それこそが未来の個人化する社会を生き抜く「ソロで生きる力」の育成であり、精神的自立につながります。

これは拙著「超ソロ社会」にも書きましたが、唯一無二の「本当の自分」がいるってことを考えることが幻想なんです。

「本当の自分」とか「ありのままの自分」とかたった一人のわけがないんです。人の人格がたったひとつだと思うから、人を「好き/嫌い」の二者択一で判断してしまうんです。

ある人がいて、「ここの考え方は好きだけど、こういう言動は嫌い」でいいんです。だけど、たいていの人は「ここが嫌い」がひとつ見つかると全部嫌いになろうとしますね。「そんな人だとは思わなかった」とかいって。

そんな人…ってただひとつのポイントでその人の全人格を決められるわけがない。

翻って自分自身を見つめてください。いろんな考え方をする自分がいるはずなんです。Aさんに影響受けた自分、Bさんに刺激を受けた自分、Cさんみたいにはならないでおこうと感じた自分。人間だけではないです。書物や映画でも影響は受けるし、そうしたつながりの中で「自分の中の多様性が育てられている」はずなんです。

口では「多様性を認めよう」と言いながら、頑固に自分の考えだけにこだわり、ちっとも多様性を認めない人がいます。多分、彼は自分の中の多様性を育てられていないんです。自分のことを愛せない人が他者のことを愛せるはずがありません。同様に自己の多様性を育成できない人間が、他者の多様性を理解できるはずがありません。

「多様性を認めよう」ではなく「多様性を育てよう」なんです。

 

人口減少や非婚化は不可避です。だからと言って未来を絶望するのではなく、みんなが「自分の中の多様性を育てる」ことで、個人はもとより社会もまた変わるのではないかと思います。

興味がありましたら是非ご一読ください。

 

もしくは「超ソロ社会」を買ってください!

 

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50代未婚のおっさんが結婚詐欺で騙し取られた3000万円があれば、こんなことができる!

 “世界一の美女大国”――ウクライナ女性「結婚斡旋」に被害続出という記事を見た。

www.dailyshincho.jp

 

大阪に本部のある一般社団法人「日本ウクライナ結婚支援協会」を相手取り、東京地裁民事訴訟を起こしているのが、茨城県在住の自営業の男性(57)だ。訴状によれば、彼は一昨年2月に入会。2年間に亘り会費や諸経費等で3275万325円もの大金を払ったが協会に騙された、として代表を名乗る日本人男性(51)に返還を求めている。

要するに、ウクライナ美人女性を餌にした結婚詐欺です。

あ、まだ裁判されているわけじゃないので、これが詐欺かどうかは断定できません。騙されたっていうお客の男が訴えたということだけです。

まあ、でも、よくある話です。

サイトを見てみるとこんな感じ。

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成約事例とかも載っていますが…なんとも、いろんな意味でどうなの?これ。

 

 

信じるも信じないもあなた次第です。

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ところで、この男性は3275万円騙し取られたそうですが、3000万円もあれば日本でもモテただろうに、と思うんですよ。いやいや、それ以前にもっと有益なお金の使い道があっただろうに、とも思う。

というわけで3000万円あったら何ができたかを検証してみましょう。

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まずは車です。

ランボルギーニ・ムルシエラゴっていう舌を噛みそうなやつが買えます!

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これ乗ってた方がモテるんじゃないですか?

 

次は、家です。

とはいえ、このご時世3000万円では都内に家を買うのは難しいでしょう。でも熱海あたりならこんな素敵な別荘が買えます。2980万円也。

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次は体験です。

一生に一度は東京ドームでライブをやりたい!という方もいるでしょう(いねえか…)。

東京ドームでライブをやる時の費用は、コンサート開催時 1700万、
設営・撤去時利用 650万、その他施工関連(内容によるが)500万円として合計2850万円です。3000万円でなんとかできますね!

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名古屋ドームはもっと安いですよ。

 

ちなみに、老後に必要なお金は、2015年放送のNHKスペシャルによれば3000万円が最低必要だと言われています。

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仮に独身一人暮らしで月15万でやっていけるとすると、年間180万(12か月x15万円)です。10年(75歳まで)で1800万、20年(85歳まで)で3600万かかります。男の場合の2016年時点の平均寿命は80.98歳ですから、まあ81歳として16年分2880万円が必要ということになります。ほぼ3000万円です。

 

子育て費用はどうでしょう?こちらの記事を参考にしました。

未就園児4年間で337万円、保育所・幼稚園児2年間で243万円、小学生6年間で692万円、中学生3年間466万円となり、これらの合計は約1740万円。

さらに、高校は公立高校では123万円、私立高校では299万円程度。高校と大学の費用合わせると、公立高校・国立大学と進むと約365万円で私立高校、私立理系大学となると合計 820万円。公立と私立では結構違います。

合算すると大体、子育てで2420万円~2875万円かかります。これも3000万円で賄えます。

 

要は、3000万円あれば老後一人でも十分暮らせるし、子どもを大学まで一人育て上げることも可能なわけです。

 

使い道によってはそれだけ有益に使えるお金を、意味もなく詐欺で巻き上げられるなんてそりゃアホですわ。

「ギブ&ギブで行こうではありませんか?」と人に言う奴は胡散臭い。

ギブ&テイクではなくギブ&ギブで行こうではありませんか?

とかいう人いますよね?

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「俺はギブ&ギブでいく」と、そう思ったり行動することは個人の自由なので勝手にすればいいと思うんでいすが、「みなさん!テイクしちゃだめだすよ。ギブオンリーでいきましょうね。裏切りはなしですよー!」って人に呼び掛けるのは

違うだろ!

と思うわけですよ。

 

『人を動かす(こうすれば必ず人は動く,How to Win Friends and Influence People)』という本で、日本で430万部、世界で1500万部以上を売り上げたデール・カーネギーという作家の言葉があります。

幸福になりたければ、やれ恩を返せだの恩知らずだのと言わないで、人に尽くす喜びだけを生き甲斐にしようではないか

なるほど。

そうやって人を納得させたからこそ、1500万部も本が売れたのですね。

 

わかりますwww

 

 

この人はこんなことも言っています。

人生はまさにブーメランだ。人に与えたものは手元に返ってくる

 

ほら!

これこそ「情けは人のためならず」と一緒で、結局自分のためになるのだから人に親切にしたり恩を売りましょう、ってことなんですよ。

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これ自体は否定しないし、むしろ大賛成。

純粋な利他ではなく、自分のために、自分のメリットとして帰ってくるからこそ、人になんかしてあげるっていうのが人間として自然なことなんです。

「相手を選んだうえで、ギブ&ギブするけどまったく何も返す気のない
くれくれ根性の人には何も与える必要はない」と人がいるんだが、それってちっともギブ&ギブじゃなくて、むしろテイク&ギブなんですよ。そうした矛盾に気付いていないところが痛いと思う。

そもそも、ギブ&テイクでもギブ&ギブでもテイク&テイクでもいいんですが、この論はあくまで「自分主体論」なんですよね。

でも、自分主体でどう動こうが、それで相手がどう動くかはあまり関係ない。もっと言うと、自分が自分の意思で主体的に動いているようでいても、実は相手や環境によって無意識に動かされている場合も多々ある。洗脳とかそういうことです。それなのに、自分主体でどう動くかだけを考えているから噛み合わなくなるわけです。

「ギブ&ギブってすばらしい!」なんてすぐ共感しちゃう人は危険。だって、相手のために奉仕して尽くすだけの人なんて、詐欺師にとってはこの上ない獲物じゃないですか。

ギブするかどうかは当然相手にもよるんです。

つまりはすべては相対性だから。だとすると、無償のギブなんて実は存在しえないという結論に行きつくわけです。信用できる人にしかギブしないなら、それは最初に相手の信用をテイクしてんだから、テイク&ギブなんですよ。

こういうこと書くと、「親が子に対するのは無償の愛だ」とか噛みついてくる人いるんですが、そうじゃない親だっていますからね。虐待して殺してしまう親だっている。いろいろです。

ちなみに、ここでの論点は別に肉親の情という話ではなく、他人同士の関係性の中でどうするの?って話だと思うから、親子の絆とか言われるのは筋違い。

 

言いたいことは、「見返りを求めるギブは本当の意味のギブじゃないから価値がない」とか、とかく「無償の愛こそすべて」みたいなことを言っている偽善者が世界で一番嫌いですってことです。

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自分の損得のためだろうが、欲のためだろうが、見返りを求めようがなんだろうが、結果として相手や周りになんらかのメリットや喜びが提供できるなら、そっちの方がよっぽど価値があります。

 

要するに…

無償で済まそうってやつにロクなやつはいないんですよ!

人の時間や能力を借りるのであれば、相応の対価を払うのは当たり前だと思いますが、おかしいですか?