5/11(土)、文化放送のラジオに独身研究家として出ます!
明日、5月11日に文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」にゲスト出演します。生放送です。
13時45分~14時30分のあたりの「今週のすごい人」というコーナーにて、独身研究家として田村淳さんといろいろおしゃべりする予定です。割と長い時間あるので、いろいろお話したいと思います。
明日13時から生放送!
— 文化放送 田村淳のNewsCLUB (@newsclub1134) May 10, 2019
田村淳のニュースクラブのラインナップは!
▽哲学者の萱野稔人さんと1週間のニュースを振り返り!
▽今週の凄い人、ゲストは「独身研究家」の荒川和久さん!
▽淳の部活「こんな旅したことあります!」
▽✉newsclub@joqr.net
▽https://t.co/g5QGDrme8x#ニュースクラブ #joqr pic.twitter.com/B8GemkL3pE
新刊「ソロエコノミーの襲来」に書いた、「ソロはなぜ自己肯定感が低いのか?」という話や「なんか周りに友達とかいるんだけど孤独を感じる」みたいな人に向けての考え方について語りたいと思います。
みなさんからの質問も受け付けているみたいです。お待ちしております。
*メールアドレスはnewsclub@joqr.net
お時間ある方はぜひお聴き下さい!
聞き逃しても、一週間はradikoで聴けます。
ラジオいろいろ出ていますが、文化放送に出るのは2回目です。以前はこちら。
ソロだけど言いたい! #保育士さんありがとう!
大津市の交差点で5月8日に起きた、保育園児2人が亡くなった痛ましい事故。記者会見で、保育園側の過失を責めているような記者の質問には批判が集まりました。
あの事故に関して、保育士さんたちに責任を押し付けるのは筋が違うし、何より保育士さんたちが自責してしまうことになってはならないと思います。
そんな中、ツイッターでは「#保育士さんありがとう」のハッシュタグとともに感謝の気持ちをツイートする声が湧きあがっています。
テレ朝「駆け込み結婚相談所」で共演させていただいた犬山紙子さんもこんなツイートをしています。
保育士さんいつもありがとう
— 🍙犬山紙子🍜 (@inuningen) May 8, 2019
保育士さんたちのおかげで子どもがすくすく育って笑顔いっぱい
お散歩に連れてってくれてありがとう
いつも子どもの安全を第一に考えてくれてありがとう
私も笑顔で仕事できます🙇♀️
心無いことを言う人がいませんように#保育士さんありがとう
タグつけました
とはいえ、僕はソロですし、子どもがいません。子どもを育てたこともありません。保育士さんとの接点など何一つないような僕でさえ、保育士さんに感謝したいことがあるんです。そんな話をします。
僕の家の近所には大きな公園があります。通勤するためには、その大きな公園を突っ切って行きます。満員電車通勤なんてお断りなので、いつもちょっと遅めの朝にそこを通ります。
すると、大体近所の保育園か幼稚園の子どもが、保育士さんたちに連れられて公園に遊びにやってくる一団に遭遇します。
子どもたちは二人ずつ手を握って、二列縦隊でやってきます。前後左右は保育士さんたちが守っています。
公園の前には信号のない小さな横断歩道がありますが、そこを渡る時も、保育士さんたちは一旦子どもたちを停止させて(たとえ車が一台も通っていなくても)、左右確認の上、手をあげて横断歩道を渡らせています。
何より、僕がその一団とすれ違う時には、先頭の保育士さんが僕に「おはようございます」と声を掛けます。僕とその保育士さんとは、別に知り合いでもなんでもありません。最初はびっくりしましたが、保育士さんはすれ違う人たち、全員にそう言うのです。
「おはようございます…」
あたふたしながら、小声でそう返すと、後ろに続く子どもたちは元気に
「おはようございまーす!」
とみんながいって通り過ぎて行きます。
こんなん、笑顔にならないわけがない。
毎朝のそんな何気ないふれあいに癒されている独身男がここにいます。僕誰じゃない。多分、挨拶された人のほぼ全員がそう思うでしょう。
そして、何よりこの保育士さんの行動は、癒し以上に大きな気付きを僕たちに与えてくれる。
繰り返しますが、僕はソロですし、子どもがいません。子どもを育てたこともありません。でも、この保育士さんの挨拶ひとつで、不思議なことに、子どもたちを慈しむ気持ちが芽生えます。
挨拶ひとつだけでも、これもひとつの人と人とのつながりです。単に、子どもたちの歩くさまを客観的に見ているだけと違って、挨拶ひとつで子どもたちとの心理的な距離が縮まるのです。自分事化するのです。
「知らないおじちゃんは危険だから無視しましょう。たとえ同じマンションに住んでいても挨拶しちゃいけません」という向きもあるけど、挨拶ひとつで知らなくなくなる。
子どもたちを慈しみ守り育てる役割を担うのは、親だけでもないし、保育士さんだけでもない。社会全体がその役割を果たす必要がある。結婚していようがいまいが、子がいようがいまいが、皆がそういう意識を持った方がいい。今後進むソロ社会化、子どもたちを守り、育てるのは全ての大人たちだ。僕はこの保育士さんからそういうことを教えられた気がしています。
だから、この名前も知らないこの保育士さんのことを、僕は尊敬するし、感謝しています。
そして、あんな痛ましい事故が起きないよう、大人たち誰もが気を付けるようになってほしいと思いますし、気を付けようという精神論だけではなく、そうした人為的なミスが発生しないように、自動運転などテクノロジーの進化を完成させていくことも、大人たちの責務だと思います。
6月8日、スナックぼっち第6弾、銀座で開催します!
独身研究家である荒川和久が、個人的に不定期に開催している交流イベント「スナックぼっち」の第6弾を、6月8日(土)に開催します。
今回は銀座のクラブで実施します。
クラブと言っても、DJのいるところではないです。スナックなのか、クラブなのか、どっちだよ! というツッコミもあるかとは思いますが…。
婚活に悩む人、孤独に寂しさを感じている人、別に悩みなんてないけど楽しく飲みたい人、どなたでも結構です。酒を酌み交わしながらお話をしましょう。
ゲストママには聞き上手、癒し上手のゆきママをお迎えします。
テレ朝の番組「駆け込み結婚相談所」並みのアドバイスがほしい人もぜひお越しください。
尚、相談は酔っぱらう前にお願いします! 酔うと寝ますのでw
知らない人同士が集い、そこで知り合った人とのつながりができます。「ソロエコノミーの襲来」にも書いた"接続するコミュニティ"とはそういうものです。
もちろん、ぼっち参加大歓迎です。過去5回開催していますが、ツイッターやフェイスブックの告知を見ただけで面識のなかった方もたくさん参加されています。皆さん、ぼっちで参加されて、帰る時は仲良く一緒に帰っていきます。皆「はじめまして」だったりするから遠慮はいりませんし、肩身が狭い思いをすることもないです。
カラオケも歌い放題です。美味しいお酒も特別にご用意します。ごはんもいろいろご用意します。4時間やってますので、お好きな時間帯にお越しください。ぜひ!
参加される方は、ご面倒ですが、上記のイベントンのページから「申し込む」ボタンを押してください。新規登録もSNS認証から簡単にできます。よろしくお願いします。
実施場所詳細に関しては、イベントンページにて申込み者のみにお知らせします。
お待ちしています!
令和は未婚率100%である(今のところ)
「令和生まれの世代は、未婚率100%で超ソロ社会の始まりだ!」
…というツイートが回ってきて話題になりました。もちろん、これはネタツイートです。令和になってからまだ4日しかたっていません。生まれたばかりの赤ちゃんが結婚するはずないのですから。
ですが、そうは言っても平成生まれの未婚率もかなり高いものです。
2015年の国勢調査をベースに、0歳~29歳までの累計の配偶関係を調べるとも未婚率は91%になります。平成生まれのたった9%しか結婚していないという計算になります。
但し、通常は未婚率に0歳~14歳を合算しません。15歳未満の人口1595万人を除いて計算したとしても、未婚率は83%になります。平成生まれの有配偶率はわずか12%です。
もっとも平成生まれのうちの半数は15歳未満なので、当然と言えば当然かもしれませんが…。
※国勢調査は2015年時点の集計なので、厳密には平成生まれだけを抽出した数字にはなっていません。
では、昭和生まれの人たちと比較するとどうなるでしょう?
続きは、こちら。日経COMEMOへ。
https://comemo.nikkei.com/n/n30a1c28747a5
2015年国勢調査のデータを基に、平成生まれ及び昭和戦後と戦前の未婚人口を比較してみました。グラフ化しています。未婚化は昭和の世代(現60歳以上の世代)から始まっていますが、それを大切に育んでしまったのは平成という時代でした。日経COMEMO更新! https://t.co/gKg2aHBt2S
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) May 4, 2019
「本当の自分」という幻想に苦しめられていないですか?
「本当の私」を誰もわかってくれないと悩んでいる人、多いのではないでししょうか。
「あなたってこういう人だよね」と言われても「違う! そんなの本当の私じゃない! 」と心で叫んでいる人もいるでしょう。
でも、「本当の私」って一体なに?
そこにいるあなたは、「本当の私」じゃないの?
だとしたら、あなたは誰なの?
もっと言えば、「じゃあ、本当の私は何かを自分の言葉で説明してください」と言われて、ちゃんと説明できるでしょうか?
なかなかできないんですよ。
弁の立つ人なら、それらしいことをスラスラとプレゼンできるかもしれません。でも、それって、ロジカル的に破綻しないような理屈を連ねただけではないですか?
結論から言うと、「本当の私」なんてどこにもいないんです。そんな確固たる自分とか、唯一無二のアイデンティティなんて戯言に縛られている人ほど、自分で自分を窮屈にしてしまっているんです。
拙著「ソロエコノミーの襲来」にも書きましたが、「本当の私」なんて幻想に惑わされる必要はないというお話をします。
私たちは、自分の選択を正当化しようとします。意志で選択したわけではなく、選択してしまった行動を後付けで理屈化しているに過ぎません。勿論、意志による選択もあるでしょうけど、どんな形にせよ、人には自分の選択に必ず理屈を付けようとするクセがあります。それは、納得するためです。
100年前の明治民法下の結婚も、庶民に結婚相手選択の余地はありませんでした。親が決めた相手と見合い結婚したものの、その後長く連れ添い、幸せな夫婦だったと感じている人たちも多いはずです。それは、結婚した以上、そこに肯定的な理屈付けをしているからです。個人だけの問題ではなく、社会が肯定的に納得させてもくれました。
しかし、それは地域や家族といった安定したコミュニティがあったからこそであり、その存続こそが安心そのものでした。ある意味、群れの安心と引き換えに個人の不自由を受け入れていたわけです。
コミュニティへの所属こそが、生涯安心を保障してくれた時代だったわけですね。人は、ひとつかふたつの居場所での自分の役割を全うすればよかった。そういう意味で、「空気を読む」という行動は、自分にとってひとつの居場所を守るための処世術でもあったのです。
確固たるアイデンティティとは、そうした環境の中でこそ意味があったと言えます。しかし、これからは違います。
「個人化する社会」を予見した社会学者バウマンはこう言います。「(私たちは)個人レベルでも相対する人間に応じて、カメレオンのように変わり続けなければならない」。
これは、決して、仮面やキャラを演じるということではありません。私たちは、すべて人との関係性の中で生きている。周囲の対人関係に応じて、無意識に、そして、臨機応変に「出す自分」を変えているはずなのです。誰かとの関係性に応じて表面に出てくる自分は違って当然だし、それを「偽りの自分」であると断じる必要はない。いろんな人たちとの関係性の中から生まれる複数の自分はすべて「本当の自分」なんです。
いわば、「一人十色」です。
「一人十色」とは、
続きは、こちら日経COMEMOにて公開中!
https://comemo.nikkei.com/n/n3ccd4c70d09d
「本当の私」ってなに?ブレない確固たるアイデンティティこそが「本当の私」なんでしょうか?むしろ、そんな幻想に縛られるから、その状態にない自分自身を肯定できず、苦しむのではないでしょうか?おかしいですね。本当の私が、私を苦しめるなんて。日経COMEMO更新! https://t.co/uTYeGbAzPN
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) April 29, 2019
江戸と現代、酷似している「ソロ活経済圏」
書きました! 東洋経済連載「ソロモンの時代」更新!
江戸時代の江戸と現代とはとても似ています。
昔の日本人は集団主義で、家や組織の共同体の原理に従い、個人としての主張を差し控えたと思われがちですが、そうでもありません。もともと江戸という町自体が、家を飛び出して個人が個人として集まった町でもあり、そんなソロ社会の江戸と現在との類似点はたくさんあります。
現在あるサービスの原型は、ほとんど江戸に生まれているんですよ。そもそも外食産業自体の誕生が江戸時代からです。今でいう、シェアリングエコノミーもウーバーイーツも、イートインも漫画もアニメもアイドル商法も原型は江戸にあります。そして、それは独身が多かった江戸の人口構造による環境が影響を及ぼしているのです。
イノベーションというのは、こういうことを指すのではないでしょうか。
ぜひご一読ください。
江戸周りの記事は過去にも書いています。あわせてお読みください!
江戸時代の離婚率は世界一だったという話
江戸時代にもアイドル商法やコスプレがあったという話
新刊「ソロエコノミーの襲来」の中にも、江戸のソロ活経済圏の話は、一章まるごと使って説明・解説しています。そちらもぜひよろしくお願いします!
孤独死より「孤立して生きる」こそ憂うべき問題
2回目の出演です。
テーマは「2040年の日本・増加する1人暮らし高齢者」です。2040年に高齢者となるのは今現在40代の人たち。以前と比べて40代から婚活にいそしむ人の数も増えています。
65歳以上の高齢者向けの物件だけを扱う東京・港区の不動産会社「R65不動産」についても紹介されていました。現在だと、オーナー側が孤独死を恐れて、高齢者に賃貸するのを躊躇しがちです。ですが、もはやそんなことは言っていられないわけです。少子化で若い人たちの人口は減るし、彼らの所得環境が好転しないから、親元未婚は増えるし、それでなくても供給過多の状況で、高齢者を受け入れない賃貸業はもはや成り立たなくなります。
そんなこんなで番組は進むのですが、僕の出番はオオトリで、以下のような内容を喋っています。
「誰もが1人暮らしになる可能性があることを念頭に社会と関わっていくことが重要。人生100年時代になると、結婚したとしても離別や死別でソロ(1人)に戻る確率はかなり高い。(頼れる相手が一人しかいないという唯一依存に陥らずに)依存先が複数用意できるかが本当の自立です」
番組では使われませんでしたが、そうした「自立」の反対の状態こそが「孤立」なんです。
ちなみに、電話出演でしたが、過去「ニュース深読み」に出た時の映像が使われていました。キャプチャはDVDからなので粗いですw
一人暮らしや独身というと、どうしても若い人たちだけの話だと思いがちですが、2040年には64歳までの独身2900万人に対して、65歳以上の高齢ソロが1800万人になります。結婚してもしなくても、人生の最期は誰もがソロに戻るのです。
そんな時に大事になるのが、拙著「ソロエコノミーの襲来」のテーマでもある「接続するコミュニティ」を個々人が意識することです。血が繋がっている必要もなく、親友である必要もない。ゆるいつながりの中で、お互い様の精神で助け合っていく。それは、一人ひとりの負担量の分散でもあります。
番組の中では、76歳で妻に先立たれたおじいさんが、若い大学生と一緒に住居をシェアする生活が紹介されていました。学生とは毎日顔を合わせ一緒に食事をしたりしながら、半年~1年間一緒に暮らすようです。学生との同居は7人目にもなるし、その後の交流もあるらしい。
そういう「ゆるいつながり」がこれからは大事になります。定年後に、無理やり趣味を見つけるなんてことをするよりよっぽどストレスフリーです。
この件については、こちらの記事もお読みください。
ちなみに、この番組内容が丸ごと台湾のTVBSでも放送されていました。NHKとはコンテンツ提携しているんでしょうか?
台湾も対岸の火事ではありませんから。ホント、そろそろ台湾の人たち、僕を呼んでください! オファー、お待ちしています。