ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

もう生涯未婚とは言わせない! 還暦で初婚できる男の確率は?

 

落語家の春風亭昇太師匠がご結婚されました。おめでとうこざいます! 

 

www.nikkansports.com

 

 

59歳にして初婚。お相手は40歳の一般女性の方。年の差19歳。しかも、相手の女性は元タカラジェンヌだそうです。

ところで、かつて生涯未婚率という言葉があったのですが、あれなくなったの、ご存じですか?今は「50歳時未婚率」という名称に変更したようです。定義は一緒で、45-49歳と50-54歳の未婚率の平均です。なぜかつて「生涯未婚率」と言われていたかというと、50歳を過ぎて未婚の場合、その後結婚する確率がほぼなかったからです。多分、役所に「50歳で生涯未婚とは何事だ! 」クレームつけた人がいたのではないかと推測します。

クレームつけたくなる気持ちはわかります。そして実際にも、55歳以上のアラカン(60歳前後)で結婚している人もいますから。

 

では、昇太師匠と同じアラカン世代で初婚できる男性はどれくらいいるんでしょうか?

そして、結婚するお相手の年齢は何歳なんでしょうか?

歳の差婚が多いのでしょうか?

それとも昇太師匠が特別なんでしょうか?

 

調べました。

 

 

実は、アラカンの男性の初婚の相手は、40代の初婚女性と結婚する例が一番多く37.8%、約4割もいます。つまり、昇太師匠はごく普通のアラカン婚と言えます。中央値が44歳です。大体10歳くらい下の方と結婚するようです。

びっくりするのは、30代と結婚するアラカンも…

 

続きは日経COMEMOにて。無料です。グラフあります。

https://comemo.nikkei.com/n/ne2cc52a4678f

 

 

 

 

一人でいられない人は、誰と一緒にいても寂しい

 

ベストセラーにもなった下重暁子さんの「極上の孤独」五木寛之さんの「孤独のすすめ - 人生後半の生き方」などを、不用意な孤独礼賛本だとして否定する人がいます。本当に大きなお世話だと思うんですが、「孤独」や「一人でいること」を、ことさら悪の権化みたいに扱う人がいるものです。

「孤独っていうのはね、怖いんだよ~」

とか目ん玉ひん剥いて迫ってくるんですが、「怖いのはあんたの顔だよ」っておばちゃんもいます。僕にしてみれば、そうやって「孤独を悪にしないと気が済まない人」こそが一番孤独でさびしい人なんだ、と考えています。

ソロランチをしていると、「一人で飯食ってて寂しくないの?」って、孤独におびえるおばさんやおじさんは言ってきますが、逆に聞きたい。「一人でご飯食べるのが、なぜそんなに寂しいんですか?」と。

ウートピさんにインタビューされた連載記事、最終回では、そんなお話をしています。

wotopi.jp

一人でいるという状態は、孤独であっても寂しいものではありません。寂しさは状態で感じるものではなく、あなたの心の中が空虚だから感じるものです。

そういう人は、ソロ社会になると、一人暮らしが増え、孤独に寂しさを抱える人たちが多くなる「絶望の未来だ」と言うんですが、それはあなたの価値観であって、「一人だろうが全然絶望しないし、むしろ快適だ」と思う人も多いのでは?

それでも孤独おばさんは負けない。

「家に帰っても一人だとさびしいでしょう?」とか、「灯りがついてて、温かい部屋からおかえりと言ってもらえる部屋に帰りたいでしょう?」とか言うんですが、いやいや、逆です。「真っ暗で誰もいない冷たい部屋」に帰りたいんですよ。そういう場所に戻れるとほっとします。

孤独は悪おばさんは、それでも引きません。

「そんな人はね、少数派です。みんな、誰かと一緒にいたんです」と言うんですが、「そうですか、では、そのエビデンスは?」と聞いても出てきやしない。

エビデンスなんかあるわけない。そのおばさんが寂しいから、世の皆も寂しいのだと決めつけてしまっているんです。

「一人でも寂しくない」率は未婚者では年々増加して、18-34歳の男性ではもう5割に達しようとしています。女性もほぼ4割です。

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だからといって、この人たちが全員、誰ともコミュニケーションを取れない孤高の人たちではありません。

大事なことを忘れています。

一人であることを楽しむためには、誰かと一緒の時間がないとできないんです。一人の部屋に帰ってほっとできるというのは、それまで会社や外で誰かと一緒に仕事したりしていたからそう思えるんです。ずっと一日中一人で過ごしていたら、「一人の価値を感じられない」のです。

僕の言う「接続するコミュニティ」とはそういうことです。

誰かとのつながりなしに人は生きられない。でも、誰かといつも一緒である必要はありません。

定年後の夫が、用もないのに妻の後をついてまわり、妻がらウザがられ、あげくの果てに妻から三行半を突き付けられてしまうのは、妻唯一依存症の成れの果てですが、物理的に一緒じゃないと不安で仕方ないという、もはや病気に近いと思います。

それは、まるで乳幼児が、母親の姿が見なくなると泣きわめくことと同じです。

よく思い出してほしい。母親の姿が見えなくても泣かなくなったのはなぜだったか。

それは、物理的に一緒にいなくても、母親は自分を見捨てないし、必ず戻ってくるはずという確信が自分の中にあったからではないですか?

そうなんです、自分の中に母親と対峙することでできた新しい自分が生まれたからこそ、母親が傍にいなくても大丈夫になる。

寂しさというものは自分の外側で感じるものではない。自分の内側に誰もいないから感じるものなんです。

一人でいて寂しい、寂しいと言う人は、誰かの温もりを求める前に、「あなたの中のあなたが足りない」のだという自覚を持ちましょう。自分の内側を充満させない限り、自分の外側にどんなにたくさんの人間を揃えても、その寂しさは消えません。

 

この連載、一気読みするとまた違った読み応えがあります。ぜひどうぞ。

wotopi.jp

 

 

孤独リスクを回避する、身近にある「接続するコミュニティ」

 

誰がなんと言おうと、今後少子高齢化は進むし、日本の人口は今の半分以下の6000万人まで減少します。これから何か始めたとしても、人口推移というのは10年や20年で変わるものではありません。確実にそうなるのです。

人口減少をヒステリックに悲観的に叫びたいという気持ちはわかりますが、どうしようもないことを騒ぎ立てたところでそれこそどうしようもありません。

大事なことは、そうなる未来に備えて、個々人がどう適応していくべきかを考えることでしょう。

社会の個人化はどんどん進みます。ソロ社会化は不可避です。

ソロ社会化というと、未婚の男女が増える社会だと勘違いしている人がいますが、そうではありません。結婚した人もいつかは誰もがソロに戻る可能性があるんです。だって、夫婦そろって死ぬなんてことは滅多にないわけですし、昨今増えている熟年離婚でソロに戻ることだってあるんですよ。

何度も言ってますが、離婚した男性の自殺率や異常に高い。自殺率と離婚率の相関を見ると、男だけが強い相関があります。死別はまだしも、妻に自己を否定され、一人にさせられた男の末路は悲しいものがあります。対して、女性は離婚したくらいでは自殺しません。

 

 

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自殺に至らなくても、男は離婚後病気罹患による死亡率も異常に高いのです。

これは、既婚者に極度に多い「配偶者唯一依存症」によるものです。頼れる相手が妻しかいないために、その存在を失うと自分自身も失ってしまうのです。こうした症状は、特に定年後仕事をやめた60代以上の男性に顕著です。

2010年内閣府が実施した「第7回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によれば、60歳以上の男性の8割が「心の支えとなる人」は配偶者と回答しています。ドイツの69%、アメリカ57%と比較しても高い数値です。問題なのは、配偶者に依存してもいいのですが、日本の既婚者は、友達や近所の人には頼れず、妻だけに唯一依存してしまう傾向があることです。

一方で、日本の妻の夫依存度は54%です。この夫婦の意識の乖離こそ、世のお父さんたちは知っておくべきでしょう。

よく既婚者が独身者に対して「結婚しないと孤独死するぞ」と脅してきますが、現在孤独死している人のメインは70代以上の高齢男性ですが、そのほとんどが元既婚者です。つまり、何らかの理由で妻と死別や離別をして一人になってしまった男が孤独死しているんですよ。

さて、そんな妻唯一依存既婚者に向けて、僭越ながらアドバイスするとしたら、「ソロで生きる力を身につけてください」と言いたいと思います。

同様の内容は、今年春実施の朝日新聞主催の50代以上向けイベントでも登壇、お話させていただきました。

「ソロで生きる力」といっても、誰にも頼らずたった一人で生き抜く力ではないし、無人島でたくましくサバイブする野生力でもありません。逆説的ですが「ソロで生きる力とは人とつながる力」を指します。無理に友達や趣味を作ろうとしたり、どこかの集団に所属しようとするのではなく、日々の生活の中で多くの「接続するコミュニティ」を見つけ、そこでの人とのつながりによって自分の内面を充実化させるということです。

コミュニティに接続?

よくわからないという方のために具体例を言いますと、たとえば、本を読む。この本自体が「接続するコミュニティ」になりえます。著者の考えに触れるということも大事ですが、本を読んだら、ぜひなんでもいいから感じたこと、思ったことを書いてください。それは、書くことによって、自分の中にある今までの自分の価値観と対話することにもなり、そうして書きあがったものを確認することで、自分の中に新しい自分を確認することができるからたです。

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さらには、今は各地で読書会イベントが開催されているので、そうしたイベントに出向き、同じ本を読んだ者同士で意見を交わしてみてください。全くの見ず知らずの間柄であっても、同じ本を読んでいるからこそ通じる思いというものがあるはずです。知らないからこそ純粋に言いたいことが言えるとも言えます。

他にも、今は、ひとりでも参加できて、見知らぬ者同士夕食を共にするというサービスもあります。行きつけの店を持つという発想ではなく、一期一会のつもりで、人との接続機会を増やしてみてください。まあ、スナックでもいいんですが、そういう接客業以外でトライすることをお奨めします。

さらには、旅に出る。とかく場所を巡ることが旅だととらえがちですが、旅とはそこでしか会えない人と触れ合うことです。いろんな所に行ったら、見知らぬ人に道を聞きましょう。地図を頼らず人を頼る旅をするのです。それをきっかけにいろいろお話をしてもいいと思います。

往々にして、ソロで生きる力のないおじさんは「名刺交換しないと他人としゃべれない」人が多い。まずは、学歴や肩書や年齢など、今までよりどころとしていたものに一切頼らず、見知らぬ方とどれくらいお話しできるかという訓練が大事です。知らない仲なんですから、マウント取る必要もありません。なかなか友達ができないというおじさんは、常に誰かのマウントを取ろうとする意識が外側に出ているからです。そんなの無用です。誰もあなたのことを知らないし、片意地張る必要もないのです。

そうした素の状態で人と対峙し対話する。それが結果として、自分の中の自分を活性化し、自分の中の自分とつながることになります。それは自分の外側ではなく、内面に安心できるコミュニティを築くことと同義です。

どこかのコミュニティに安心な居場所を求めるのではなく、安心なコミュニティは自分自身の内面に築いていくという視点を持つ。それが精神的自立としての「ソロで生きる力」となります。

接続するコミュニティの考え方に関しては、ぜひ拙著「ソロエコノミーの襲来」をお読みいただきたいのですが、こちらにもその内容を書いています。

note.mu

 

…というわけで、そんな「接続するコミュニティ」のひとつの形でもある読書会。ありがたいことに、拙著「ソロエコノミーの襲来」を課題本とした読書会が開かれるようです。

はい。実はこれを言いたかったのですwww

 

繰り返しますが、読書会は「接続するコミュニティ」のひとつの形でもあり、もっとも簡単に参加できるものです。ぜひ参加していろいろ初対面に人たちとお話し合ってみてください。同じ本を読んだという共通点だけですが、そこには不思議な関係性を感じることができます。そして、人の話を聞き、自分の話をすることで「今まで感じなかった新しい自分」に気付くきっかけになります。ぜひご参加下さい!

 

男にはもともと結婚願望なんてないし、告白もできない

新聞もテレビも「結婚したい男女は9割」という言説を取り上げて「9割も結婚したがっているのに未婚が増えるのは男がだらしないからだ」と言いたがりますが、そもそも「結婚したい人9割説」は大嘘です。結婚に前向きなのは男4割、女5割で、これは30年間ほぼ変わりません。

マイナビウーマンの連載2回目は、その件について書きました。

読み応えありますので、ぜひご覧ください。

woman.mynavi.jp

 

恋愛離れとか草食化とか…そういう時代によって男女の価値観が変わるみたいな言説を、何のエビデンスもなく説教チックに語る大人こそ害悪でしかないと思います。

僕はずっと「恋愛強者3割の法則」を提唱しています。もちろん、妄想ではありません。地道な調査及びエビデンスを提示した上での話です。

そういう意味では、いつの時代も恋愛や性に積極的な人は3割くらいはいます。でも、逆に言えば7割の大多数は違う。

男は元々3割くらいしかプロポーズできないし、男が女に告白する文化なんて80年代以降の刷り込みだし、結婚に必要なのは、そんな強い意志とか精神論とかじゃなく、環境です(経済環境もそのひとつ)。

古来から「男が女に告白する」のが常識だと思っている方は、あわせてこちらの記事(「林先生の初耳学」でも紹介されました)もご覧ください。

 

toyokeizai.net

 

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中野信子さんとのトークショー、大盛況でした!

6月17日月曜日、拙著「ソロエコノミーの襲来」刊行記念として、脳科学中野信子さんをお招きして、「ソロ社会、どう生きる?」をテーマに、トークショーを実施しました! 

 

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満席、大盛況でした。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました! 

 

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中野さんと対談するのは、これで二度目ですが、自分で言うのもなんですが、なんか息が合います。多分それはほぼ中野さんの受けの能力が凄まじく、どんな話題を振ってもいい感じに論を展開してくれるからだと思います。

 

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トークの冒頭にも言いましたが、今回一切事前の打ち合わせなしの、一発本番形式だったんです。案の定、途中の話が盛り上がりすぎて、用意したスライドを最後までお見せすることはできなかったんですが(トークテーマは4つありましたが3つまでしかできなかった)、それでもお客さん満足度は高いものだったと思います(最後、お客さんにそう言っていただけたからwww)。

今回、中野さんと一番お話したかったのは、男と女とか、日本人は集団主義で欧米人は個人主義だとか、そううステレオタイプの刷り込みみたいなことって違えよねって話だったんですが…

このスライドを見せた時に…

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中野さんが「うわ~ない、ない! 」と言ってくれたので、その後のトークが進む進むwww

男女差ではなくあくまで個体差であって、おしゃべり好きな男もいるし(僕のように)、論理的な女(中野さんのように)もいるんです。血液型占いでもあるように、「A型はこうだよね」と言われてしまうと、人はそれに寄せに行ってしまうものなんだそうです。

このトークの模様は後程複数のWEBメディアで公開されると思うのでお楽しみに。

 

個人的には、とにかく楽しかった! 

中野さんとお話することで、自分の中に中野さんと対峙することによって生まれる新しい自分がポコポコ生まれる感じがすげえしたんですよね。こういう感覚、誰としゃべってもあるわけじゃなくて、しゃべっている途中で「次何喋ろうかなあ」なんて思わないで、どんどん口から次々言葉が出てくる感じ。これこそいつも僕が言っている「人との会話によって自分の中の多様性が活性化」されるってことだと思います。

来場者は中野さんのファンばかりかと思ったら、結構僕目当てに来てくれた型がたくさんいらっしゃって、うれしかったです。

以下、写真貼っておきます。

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300万人男余り現象という事実から何を学ぶべきなのか?

 

東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」更新しました(昨日ですが…)。

テーマは「男余り現象」です。

未婚男女の人口差、15歳以上総数では340万人の男余りでが、20-50代に限っても300万人の男余りです。要するに、300万人もの男は結婚したくても相手がいません(相手が再婚の場合は別)。

かつては20-30代の若い未婚の男余りだったものが、最近は40-50代未婚の男余り現象が激化しています。要するに、進行しているのは未婚おじさん余り現象です。

ぜひご一読ください! 

toyokeizai.net

 

 こういうツイートも多く励みになります。

 

 

おかげさまで、たくさんの方に読まれています。ありがとうございます。

東洋経済のコメント160件超!昨日はずっと24時間ランキング1位でした。ヤフーの記事には、コメントが630件超えですが、これだけアクセス多いと毎度のことながら意味不明なコメントが多く付きます。

この記事、データの出典を明らかにして欲しい。
私が以前に調べた時と明らかに違うので、総務省統計局の2019年5月(2018/12確定)の日本人の男女別人口と比べてみた。私は結婚年齢として、20~89歳で調べてみた。確かに55~59までは男の方が多いが、60~64で逆に女性人口の方が多くなる。男女人口の差を20歳以降で累計すると、最大でも55~59の90.8万人だ。よって「未婚男性は未婚女性より350万人多い」と言うのは、数字上あり得ない。このデータのソースを明らかにして欲しい。間違いなら、訂正記事を出して欲しい。

申し訳ありませんが、ちゃんと2015年国勢調査と出典明記してますよ。それに、あなたの見たデータは配偶関係別にわかれていないものです。ただの男女人口差なので未婚男女人口差ではない。配偶関係別の最新データは2015年国勢調査までです。よってあなたのご指摘は残念ですが完全な間違いです。

こういう自分が聞きかじった間違った知識を正しいものだと思い込む人は多くて、それは「人は」自分が信じたいものを事実と思う」からなんですね。こうしたバイアスは結果的には自分を苦しめますし、恥をかきますから注意してください。

でも、人口男女比は1:1だと間違えている人は本当に多くて、未婚男女は男余りで、死別離別男女は女余りなんです。それでいってこいのチャラになっているというのが事実です。

 

他にも意味不明だったのはコレ。

こういう男女対立煽りの記事をよく載せますね。
今回の記事を読んで気分良くする層なんてツイッターでエビのアイコンをつけた過激派エセフェミニストくらいでしょうね。一般の女性からは支持されませんよ。

なにひとつ男女対立なんて煽っていませんけど?どこをどう読んだらこういうコメント書く脳になるのか、ご教授頂きたいものです。

だからなんなのよ?人口的に男が多く産まれているのは昔からの当たり前。じゃあ何で1960年代は男余りが言われなかったのはナゼなのよ?更に言えば、男が多く産まれるのはナゼなのよ?掘り下げの浅い記事。

ヒステリックにがなり立てているのはナゼなのよ?

どうやらいろんな人の反応を見ると、どうやらこの記事が「結婚して当たり前。結婚できないのはダメ」という主張をしていると勘違いしているみたいですね。そんなこと一言も書いてないのに。

男の草食化とかイマドキの若者の価値観が未婚化だとかいう風潮があるけど、さういう個人のの問題ではなく、人口構造上の問題であることを、具体的な数字とともに提示したまでです。人口の増減が個人の感情とか意識によって変わるとか思っていること自体が間違いです。乳児死亡率が下がれば女性は子どもをたくさん産まなくなるんです。平均寿命が延びれば、少子化が進むんです。それは人間が社会的生物であるがゆえに、社会的構造という環境の影響を無意識に受け取るからです。この件は別途説明しますが、そういうものだとご理解ください。

だからこそ、記事にも書きましたが、男余りは日本に限らず世界的な現象となるんです。国民性の違いとか関係ないです。中国は3000万人、インドは5000万人の男余りです。世界中男余りです。

 

そんな中、こんな物語みたいなコメントもいただきました。

結婚以前の問題を抱えた男が多い現実。
カネとか雇用とか出会いがないとか、
それは単なる言い訳。
馬鹿な知り合いの話。
50過ぎて独身婚歴ナシ。どうすんの?
って聞いたら実は気になる人がと言い始める。
何か手伝えるんだったら言ってね!と
行ったら、一緒に会いに行くかと、
連れて行かれたのは近所の飲み屋。
え?誰さ?ママ?お客さん?
どうやらバイトで来ている女の子らしい。
こっちは失うものもないし図々しく
聞けるからトシ聞いたら28…
サバ読まれたって30前半だし。
20離れた組み合わせなんていくらでも
あるが、男の人間性がなせるからこそ。
名前も素性も知らずで、いつから気に
なってたの?と聞けば半年前と。
え"〜!半年何もせずに聞かずに
モジモジ。お酒勧められてその気に
なった…歌じゃなんだよ!
心の中で、お前には子孫を設けるどころか
家族を得る資格すらないわと言ったった。

コメ主さんは否定的ですが、いいじゃないですか! 

この方は、その毎日が幸せであり、ある意味エモ消費をしているわけです。結婚して家族を持つこと=人間として優秀なことなんでしょうか?そんなことはない。僕らひとりひとりみんな何らかの社会的役割があるし、その役割に気付いていないからモヤモヤしているだけです。

 

大事なのはこういうことです。 

 

結婚に限らず、人とのつながりこそが大事です。スナックのママだろうとアイドルだろうとなんでもいいいんですよ、そんなものは。唯一依存にさえならなければ。結婚だけがコミュニティではないのです。

高年収男を狙う婚活女子の5割が夢破れる現実

いろんなところで記事を書かせていただいています。ありがとうございます。今度、「マイナビウーマン」さんでも記事を書くことになりました。

その一回目。

「結婚相手の年収問題」についてです。

結婚は経済生活なので年収を気にするのは当然です。しかし、あまりにも「相手の年収を追い求めると婚活女性は結婚できない」という事実について書いています。

全編通して「身も蓋もない」お話をしていますが、最後ちよっと良いオチがあります。

ぜひご覧ください。読みごたえあります。

woman.mynavi.jp

 

ところで、この年収400万円の未婚男なんて3割もいません。という話は過去こちらのコラムでも書きましたが、まだまだ「嘘でしょ」と言われること多いんです。女子には特に信じてもらえない。

 

https://comemo.nikkei.com/n/n7477e85cddd4

 

全国で28%ですが、当然地域差はあります。東京と沖縄とでは5倍くらい違います。だとしても、東京でも4割です。

 

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しかも、この400万円って手取りじゃないですよ。就業構造基本調査なので額面給与です。

記事にも書きましたが、高年収を狙う女子の5割は相手がいないので余ります。同様に高容姿の女性ほ狙う男の5割も夢破れます。希望通りにならなかった者同士、ある程度の妥協をして結婚に至るのが3割くらいでしょう。いつまでも現実を見ることのできない残りの2割以上が生涯未婚になるのです。

実際、30代男で300万円台の年収で既婚者は85万人もいますし、300万円未満でも既婚者は75万人もいます。

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現在、金を持っている男と結婚したいなら、それこそ50代以上の未婚おっさんしかいませんよ。それって本当にいいんですかね?

婚活アプリで知り合った男が金持っていて、まあまあイケメンで…なんて舞い上がっていると、そいつは妻子持ちの不倫男だったという事例も多いようです。

お気を付け下さい。