ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

広島に原爆が落とされた日に「人のつながり」の意味を考える

今日は、広島に原爆が落とされた日です。

本日の朝日新聞天声人語にとっても素敵なお話が書かれていました。

(天声人語)ヒロシマを残す:朝日新聞デジタル

 

 

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原爆ドーム photo by 荒川和久


 

 いいお話なので、たくさんの方によんでいたたきたいので全文ご紹介します。 

 

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広島原爆資料館は一度訪れたことがあります。あそこに展示されていた歴史の証拠の数々がこうして、たった一人の長岡省吾さんという方の行動によって成り立っていたという事実は、日本人だけではなく、世界中の人たちに知ってもらいたいし、語り継ぐべきだと思います。

周りから変人扱いされようとも、たった一人でやっていようとも、思いを込めてやり続けることが大事です。

自分で行動せず、うわついた借り物の飾り立てた言葉で、人をだまし、動かし、自己の利益だと抜こうとする奴より数億倍立派。

「大きなことは決して一人ではできない。だからチームで動け」とか偉そうなこと(何かの受け売りだと思うが)を言う御仁がいます。それ自体は間違いではないですが、大きなことをやるためだけに人は生きているのではありません。たった一人でも、やる意義を本人が感じたことは、事の大小など関係ないのです。

にも関わらず、「誰かと協調して行動できない人間はたいした人間ではない」みたいな偏見に満ちた、昨今のチーム論的なものは個人的には甚だ疑問なのです。チームでやれる人もいれば、一人でやりたい人もいていい。なんでもかんでも集団でやることが貴重なことではありません。

長岡さんはたった一人で行動しました。そして、そのたった一人の行動の継続は、やがて周りの人たちをも動かしていきます。そして、何十年後も経た現代においても、資料館を訪れる人々の心を動かし続けています。

素敵なことじゃないですか。

これこそが、時間を超えた「人のつながり」でもあるのです。人とのつながりは、現在進行形とは限らない。未来の見ず知らずの人ともつながることができるのです。

 

僕は、一貫して「人のつながり」の重要性を言ってきました。それは、集団に所属することではなく、誰かと結婚することではなく、いっも一緒にいる仲間を見つけることではありません。

長岡さんがつながったの人たちというのは、あの日の朝、一瞬で消滅してしまった10万人を超える広島の人たちとのつながりだったんだろうと思います。

つながりとは、そういう形でもあるんです。

 

そんな中、こんな記事も見ました。

続きは日経COMEMOにて。

https://comemo.nikkei.com/n/na730e2117feb

 

 

 

 

 

橘玲さんのご著書「上級国民/下級国民」で紹介されました!

作家の橘玲さんから新刊「上級国民/下級国民」をご恵贈いただきました! 
ありがとうございます!  

 

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なかなか痺れる内容です。

本文内でも拙著「超ソロ社会」のことや僕の作ったグラフなんかを引用・転用していただいています。

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ぜひご覧ください! 

 

上級国民/下級国民

 

 

橘さんには、これまでも「幸福の資本論」「専業主婦は2億円損をする」のご著書の中でも僕のことを紹介していただいています。

 

 

 「幸福の資本論」では「ソロ充」のことについて。

 

diamond.jp

 

 「専業主婦は2億円損をする」の方では、独身者による結婚のメリットとデメリットについて、僕が書いた内容を紹介頂きました。

 

www.moneypost.jp

 

 

橘さんはあんなにベストセラー作家の大御所なのに、引用の際にはちゃんと著者名と著書名を明記していただけます。グラフなどの著作物の転用についてもちゃんと許可取りされます。素晴らしいと思います。

当たり前と言えば当たり前なんですが、しかし、みんなが橘さんのようにそのそういう当たり前ができない人も多い。

引用しているのにその事実を書かない記事なんて結構あるし、参考文献にすら書かないというのは常識はずれもいいところです。僕の場合、「ソロ男・ソロ女」「ソロ活」「ソロハラ」「男余り現象」「時間差一夫多妻制」「恋愛強者3割の法則」「配偶者唯一依存症」「接続するコミュニティ」「結婚持続率」「生涯無子率」などいろいろ言葉を出していますが、そういうものを直接的に使わないまでも、どこからどう見ても僕の著作や記事を見たよね、というものが結構あります。

もちろん「いや、見ていない。自分でやったのだ。たまたま表現が同じなだけだ」というのもあるでしょう。それなら別にそれでもかまいませんが、なんだかな…と僕は思います。

ソロ社会がいよいよ本格化する中で、柳の下の二匹目のドジョウ狙いが増えていることも確かですが、あんまり独身研究やソロ社会問題を軽く考えないでほしいものです。表層的なことしか見ていない人の文章なんて、世のソロたちはすべてお見通しですよ。結局、「結婚していないまま生涯未婚の人間はどこか欠陥なのだ」という自己の価値観が透けて見えるので、手出しするなら覚悟決めてやってくださいね。

 

月4万円の食費は贅沢なのか?

日本テレビNEWS ZERO」で紹介された、ある人の食費4万円というものが話題になりました。

番組では石井さん(仮名、33歳、男性)が、平均月間労働時間300時間(月残業時間約120時間)にも関わらず手取り23万で、時給換算すると最低賃金を下回る収入しかない状況が紹介されていましたが、話題になったのは石井さんの食費です。

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「月4万円の食費が贅沢だ」「無駄使いしすぎだ」「もっと切りつめられる」というのです。

いやいや…。

月4万円ってことは、1日当たり1300円しかないんです。仮に、朝パン300円、昼立ち食い蕎麦400円、夜弁当500円、1日ペットボトル2本で300円。これだけでもう1500円でオーバーです。一滴の酒も飲めません。

酒のことは置いておいても、夏場なら、飲料は1日2㍑飲まないと熱中症になると言われています。批判をする人は、食費とは食事のことだけと考えているのでしょうか?

僕は、実際に世の男性たちがどれくらい一日消費しているかを追跡調査をしたことがあります。そこでわかったのはもとにかく男たちは何にいくに使ったのかをほとんど覚えていないということ。しかも、一番記憶にないのが自販機での飲料購入代です。

本人的には2本くらいしか買っていないつもりでも平均で4本買っています。記憶の倍購入しているのです。すごい人になると、1日10本以上ペットボトル飲料を買うおじさんもいました。財布の中の小銭がいつの間にかなくなっているのはそういうことです。

平均4本ということは、1日600円使っています。つまり、飲料だけで1日600円、月にして1万8千円もの記憶にない消費をしているということです。これが「記憶にない消費=ステルス消費」です。

もちろん、「飲料を自販機で買うのは無駄なんだ。自宅で麦茶作って水筒持参しなさい」という声があるのもわかりますが、独身の一人暮らしならそんなことはしません。「500mlを4本も買うなら、最初から2㍑ペットボトルを買えばいいじゃん」というツッコミも聞こえてきますが、そもそも本人は2㍑以上飲んでいるつもりがないのですから、そのご指摘も無意味なのです。

では、世の中のソロ男・ソロ女の一か月の食費はどれくらいなんでしょうか?2018年の家計調査(勤労単身世帯者)から割り出しました。

 

続きは日経COMEMOにて。

https://comemo.nikkei.com/n/n53575ec1e6cf

 

 

アラサー婚活女子は、愛知に行っても、北関東には近付くな。

男余りの記事を東洋経済に書いてから、各方面でバズっている「300万の男余り現象」ですが、結婚適齢期の25-34歳アラサー世代にしぼると、都道府県でいったいどこが男余り県なのかを出しました。

もうタイトルで答え書いてありますけど…

ぜひご一読ください。 

woman.mynavi.jp

 

 実は、20~30代での都道府県ランキングは過去に出していて、その時は一位が茨城県ということもあり、その当時話題になりました。そのデータが日本テレビ月曜から夜ふかし」でも紹介されたくらいです。

 

toyokeizai.net

 

 

 

25-34歳のアラサーでも、茨城、栃木、群馬の北関東3県は相変わらず強いのですが、アラサーにするとなぜか愛知が急に出てきます。アラサー男余り数で言えば全国1位です。

となれば、アラサーの婚活女子は今すぐにでも愛知に行った方がいいと思うんですが(実際愛知の女性の50歳時未婚率は低いわけですし)、とはいえ、行ったところで本当に愛知でアラサーが結婚しているのか?という疑問もあります。

そこで、人口動態調査から2016年と2017年のアラサー男女の結婚数を抽出し、それを2015年国勢調査での未婚人口で割って、この2年間でどれだけ未婚者が結婚できたのかを計算してみました。

男余りエリアに行けば、本当に女子は結婚できているのか?

わかりやすくするために、男余り率上位5県(栃木、茨城、愛知、福島、群馬)と男余り率下位5県(宮崎、奈良、大阪、福岡、鹿児島)だけを比較してみます。

 

非常に興味深い結果がでました。

 

 

男余りの大小で見事に違いが顕著に出たのです!

 

続きは日経COMEMOにて。 

https://comemo.nikkei.com/n/n54cbf487ccbe

 

 

読売新聞にインタビュー掲載されました!

本日の読売新聞朝刊に僕のインタビュー記事が掲載されています。シングルライフという特集です。

めっちゃ笑ろうとりますがwww

 

こんな感じでいろいろ語りました。

独身の不幸度が高い話とか…

 

 

 

 

なんかこのキャプチャーでほぼ読めてしまうかもしれない。

 

なんだかんだまだまだ新聞ってすごいんだなって思ったのは、25年以上前の知り合いから「新聞見たよ」ってSNSに連絡がきたこと。

 

登録読者限定のようですがネットにも上がっています。

www.yomiuri.co.jp

よろしくお願いします! 

 

さっそくこんなのが来ています。

シングルスタイル?
さもそれが先進的な生き方みたいな吹聴すんな!
益々少子化を促進するようなスタイルなどいらん!
こういう進んで独身を謳歌しようという輩は既婚者の倍は課税すべき!

独身税ですか…あいかわらず何も考えずただただ懲らしめたいというだけの感情。独身税徴収したところでそもそもソロの所得低いのでね、まったく貢献しないけどね。

婚活は当たりのない宝くじのようなもの?

未婚男女人口差は300万人もの男余りって記事を書くと、「じゃあ、なんで私は結婚できないの?」とかよく詰め寄られます。

正直に言えば、それは個々の問題なので「知らんがな」として言えないのですが、男余りなのに「女性は婚活で苦労する」とか「婚活パーティーに男が少ない。女子会になってしまう」という謎の現象については、確かによく聞きます。

東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」にて、その謎を解き明かしました。ぜひご一読ください。

toyokeizai.net

未婚化は個々人の意識の問題というより、構造的な問題です。そもそも結婚意欲のある男が少ないうえに、そこに年収条件掛け合わせたら、女余りになってしまうのは当然なんですが、それにしても、婚活女子たちも日本の未婚の男たちの実際の年収を知らな過ぎるとも思います。

「今回の婚活パーティーは外れだったね。貧乏人しかいないや」と愚痴っていても、他に行っても大体同じようなものです。年収400万以上稼ぐ20~34歳の未婚男性は、たったの19%しか存在しないんですから。

高年収の男は、婚活パーティーに来る前に売れています! 婚活に来る時点でそもそも高年収男はいないし、万が一高年収だというプロフィールの男がいたら、その年収が嘘か、本人自体がやべえ奴です。

 

とはいえ、バブル崩壊以降、30年も給料があがっていないという事実も異常です。正社員でさえ全然給料はあがっていないのですから深刻です。よく未婚化は非正規の増加だという誤解報道が流れますが、未婚の絶対数は正社員の方が圧倒的に多く、非正規を減らせばいいという問題ではないのです。

 

今回も、コメント欄は相変わらず香ばしさに満ちています。ありがとうございます。いちいち紹介しませんが、ヤフコメの方では、なぜかコメントの戦いが繰り広げられております。勝手にしてくださいw

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また、こういう話題では「男は育てるもの」というコメントも寄せられます。

こんなコメントもありました。

こういう「現実見ないで理想ばかり追っているから行き遅れなんだよ?」という耳の痛いことを言ってくれるのはありがたいことなんですけどね。
自分の聞きたいこと以外はシャットアウトしてしまう人が多いので一向に解決しない愚かさはどうにかならないものか。男女問わずね。
金と結婚したいのか、人と結婚したいのか、そこら辺を考え直す人が増えると良いですね。

とてもやさしいアドバイスなんですが、「金と結婚したいのか、人と結婚したいのか」という二者択一の話ではないと思うんですよね。単純に金だけが目的なら、50歳以上の高年収高齢男性を狙えばいいのにそれは嫌だという。かといって、特定のあの人と一緒になりたいという人がいるかと言えば、そんな人はいないという。「あの人と結婚したい」ではなく「結婚という状態を獲得して安心したい」というものなんです。

でも、結婚=安心だった時代は随分昔に消え去りました。結婚しても離婚もあるし、一生の安心を約束してくれるものではない。にも関わらず、婚活女子がそこに安心という幻想を抱いてしまうのは、当たり券が最初から存在しない宝くじを延々と引き続けるくらい不毛なことかもしれません。

 

結婚したいけどできない人がいる一方で、結婚している人というのは割とすんなり若いうちにしているもんです。そして、結婚した当初はヤバめの年収でも、結婚後や子どもが産まれた後では、なんだかんだ夫の年収はあがっていたりするものです。

年収があがるような男だから結婚できるのか、結婚したから年収があがったのか、その因果は一概に言えませんが、こんなコメントもありました。

旦那は出会った時年収300万のだったが、大勢で遊ぶイベントでの動きっぷりをみて「きっと将来は稼いでくれるはず!」と思い結婚。
(恋愛フィルターコミコミでしたがw)
結婚したら、家庭があるから!と転職し年収600万に。
その後子供ができ、父親だから!と働きまくり700万を超えそう。
良くて500万稼いでくれたら世帯収入1000万近く行くから生活は余裕かなと思っていたらまさかの展開でした。こういう事もあるので婚活時点での給料だけを気にするのはもったいないかと。
将来性を考えて年収で足切りせずに出会いを探せば結婚できると思います。
私の場合はただのラッキーですが…

結婚して幸せな夫婦はこういう感じなんでしょうけど、一方で、「俺が絶対幸せにしてやる! 」みたいなヤンキー男のプロポーズに惚れて、若気の至りで結婚したものの、会社クビになって借金まみれで離婚した地方在住女性の話もたくさんありますから。

いろいろです。

要するに、マッチングなんですが、こうも男女間で希望の乖離があるとほぼ無理ゲーなんですよね。皆婚時代、お見合いでほぼ100%のマッチングが実現できたのは、ある意味では総中流社会だったという面もあります。誰を選んでも大体同じような給料だし、大体同じように給料があがるとみんなが信じられたからこそ、マッチングが可能になったと言えます。

そう考えると、現代の未婚化は、経済構造の問題であって、本人たちの意識云々という話ではないのです。

 

こんなコメントもありました。

20年くらい前に有名な大手結婚相談所に登録しに行った時、アドバイザーに
「高身長な貴方は有利ですよ!年収はほっといても上がりますが身長はもう伸びないですからね」と言われたが、まさかどっちも伸びない時代になるとは、、

ほんの20年前の話です。世知辛いものです。

 

今回も公開数時間で24時間ランキング1位でした。ありがとうございます! 

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「結婚はコスパ悪い」というリスク回避意識が不幸を招く?

このたびマイナビウーマンでも連載が始まりました! 

6月から寄稿していたのですが、評判がよかったらしく7月が「知らないと困る 結婚の数字」というタイトルで、結婚及び恋愛にまつわるいろいろな数字について、アラサーの婚活女子向けの記事を書いていく予定です。

 

 

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さっそくこんなツイートが。

 

 

ありがとうございます。

 

さて、マイナビウーマンでは実質3回目の記事になりますが、連載初回記事が公開されています。

よく言われる「結婚はコスパが悪い説」についてです。というか…多分、「コスパが悪いから結婚しない」という分析は僕が2016年にはじめて書いたような気がします。2017年の拙著「超ソロ社会」でもそれは書きました)

ぜひご一読ください。

woman.mynavi.jp

 

「よくわかる」「そうだよな」という賛同コメントもたくさん寄せらています。

こんなのもありました。

結婚だってある種の「投資」やと思うけどね。利害関係はある程度考えないと、それこそひょんとしたときに離婚っていう形になりかねないと思う。

おっしゃる通りです。結婚は経済生活ですから。

その一方で、たくさんの批判的なコメントもいただきました。毎度ありがとうございます。今回もこうしてネタとして活用させていただきます。

独身の婚活女子向けの記事なのに、批判コメントを書いてくるのは既婚者(特に男性)が多いです。

 

こんなコメントがきました。

結婚したことない人がいっても説得力ないなぁ。
食わず嫌いの食べ物をまずいよって人に言ってるようなものだなぁ。

多分、これは僕に言っているのではなく(僕をdisっているのかもしりませんけどw)、調査対象が独身者であり、独身に結婚のメリットを聞いてもわかるわけがないということを言いたいのでしょう。

でも、考えてみれば、初婚の人はみんなかつて全員未婚者なわけで、結婚を経験していないこそ思う「結婚のメリット」を聞くことが無意味なことだとは思いません。むしろ、独身者に聞くからこそ「なぜ未婚化なのか」の本質が見えてくるわけです。

こういう「なんでも経験したことがなければ言う資格ない」みたいなこと、結構多くの人がカマすけど、本当だせえと思います。

経験したことがないからこそ、人間は知識を求め、経験者との対話に価値を見出し、試行錯誤するものでは?経験したことがないからこそ、そこに想像力が埋まれ、発明へと昇華するのでは?

未経験が語ることを馬鹿にしたり、排除しようとする人は、人間の力を舐めているとしか思えない。

また、コメントの中にある「食わず嫌いの食べ物をまずいよって人に言ってるようなもの」という比喩も的外れです。

「まずいよ」と言ってるのではなく「高いよ」と言っているのです。既婚者がいくら「結婚はいいものだぞ」と言われても、財布の中にそれを買うだけの金がない(もしくはあっても、それに使うくらいだったら他に使う)と言っているのであって、結婚そのものや既婚者を否定しちゃいない。

なんだろ。ちょっと前まで、独身者に対しては「ただの変人」扱いして笑って済ませていた既婚者群が、最近は、ようやくソロ社会化不可避の現実を理解したのか、自分たちが安定的なマジョリティではなくなりつつあることに危機感を抱いているのか、ソロで生きる人たちに対して、前より一層異分子扱いして攻撃的になっていたり、自分たちが否定されているという被害妄想意識が高くなっている気がします。

 

結婚をコスパとか言ってること自体終わってるから、結婚しなけりゃいいよ。

はい。だからソロなんじゃないの?でも、その思考で終わってるかどうかまで言い切れるんですかね?

コスパで考えてる時点でクズすぎる。
なんでもかんでも人生は合理的思考で考えることが良い生き方みたいな勘違い野郎たちは滅ぶべきだと思う。
コスパが良くて結婚して、結婚後コスパ悪くなったら離婚するのがオチ。

「結婚はコスパが悪い」と考えていることを合理的思考だと考えることが違う。むしろこれこそ感情の理屈付けの最たるもの。詳しくは「ソロエコノミーの襲来」を読んでください。

また、この人は結婚というものを感情でやるものだと思っているんでしょうか?そういう人が増えたからこそ、離婚が増えたんでしょ?お見合い結婚なんてものは、超合理主義ですし、だからこそ離婚も少なかった。

結婚は愛なのか?金なのか?なんていう二元論をやりたいわけじゃありません。むしろそうした二元論こそ不毛です。結婚した人だけが愛を知っていて、未婚は理解できないなんてことはありません。既婚者の中でも、ちゃんとした方は、そうした現実の結婚生活をふまえて、「それでも結婚して良かったと思っています」というコメントをしてくれています。

 

 

正味、世のオタクたちが自分の趣味にかけているお金に対して「コスパ悪い」なんて考えません。金と時間の消費によって心の充足を得ているのであって、むしろコストをかけなければ幸せは得られないのです。

コストと幸せは、トレードオフではなく、むしろ正の相関関係にあると言えるのではないてじょうか。

そう考えると「コスパが悪い」ことを忌避してしまうと一生幸せとは縁遠くなるのかもしれません。