ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

毎日つまらないと感じたっていい。それは、何かを生みだすための助走なんだよ

「毎日がつまらない」中年男性の72%が回答したというSPA!の記事を見て。

35~49歳の中年男性300人に聞いたところ、普段の生活で「つまらない」と感じる頻度が「増えている」「どちらかといえば増えている」と答えた男性は、実に全体の72%。中でも約半数の男性が、つまらない原因は「仕事」にあると答えている。

…だそうだ。

大体40歳過ぎれば、自分が会社の中でどういう立場になるか、よほどのバカじゃない限り想像つくしね。30代のうちに早くして出世した場合でも、40歳過ぎて身体を壊して戦線離脱してしまう場合もあります。

大体、このあたりの歳が見切りつける頃合いなんでしょう。

僭越ながらアドバイスするとすれば…

「つまらない」という感情をネガティブに捉えないこと。

みんな面白いことばかりで生きているわけじゃありません。つまらないこと、むかつくことを心に持っています。

「俺だって頑張っているのに、なんであいつだけ出世しやがって」という妬みの感情も、人間なら普通のことです。

まずは、妬みを抱いた自分自身に罪悪感を感じないことですね。そんなん人間なら当たり前。

 

そもそも「つまらない」という感情は、何かを生みだす原動力にもなります。毎日面白く楽しく生きている人は、毎日に満足しているのでそれこそ革新を望みませんから。

だから、そういうネガティブ感情が心に芽生えているときは「俺は何かを生みだそうとする苦しみを味わっているのだ」と捉え方を変えてみてください。

 

大体、何かを生み出したクリエイティブな人たちは、成功するまではほとんどネガティブな人だった。満たされない苦しみを何かを生みだすことで解消しようとした人たちだ。

 

結果、生み出せなくてもいいんです。

生みだそうという姿勢になって、少しでも動き出した分だけ、元の「つませない」状態からは多少なりとも脱したと言えるでしょう。

 

「つまらないなんて考えている暇があるなら前向きにガンバレ」などという頭ん中ポジティブ筋肉バカの言うことなんか気にしちゃダメです。そういう暑苦しい言葉もたまにはいいんですが、自分の「つまらない」と感じる大元が何かをちゃんと見つめないと、意味はない。それが自分自身と向き合うということです。

 

上向いてばかり、前を向いてばかりがすべてじゃない。

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下を向いているからこそ気付ける、路傍の花の美しさだってあるんです。

助走しなければ、高く遠くに飛べないんです。

夜明け前が一番暗いんです。