ソロで生きる力@荒川和久

来年1月に新刊「超ソロ社会-独身大国日本の衝撃」が出ます。「結婚しない男たち」とあわせてよろしくお願いします。独身研究の第一人者としてテレビ・ラジオたまに出ます。東洋経済オンライン、読売新聞オンライン他コラム等執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

未来を作る奇跡のコミュニティの形

先週末京都に行きました。

打ち合わせなどいろいろ用事はありましたが、メインはNewsPicksのオフ会に参加するためです。といっても非公式なオフ会なんですが、参加者がなんと140人という大規模なもの。

会場は京都ロイヤルホテル&スパ。

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NPでおなじみの牧野正幸さんの講演や、佐山展生さんとムーギーキムさんのトークセッションもありという、もはやオフ会とはいえないレベルの立派な内容です。

ムーギーキムさんの話術は超絶勉強になった。いや、僕自身プレゼンや講演は結構やっているのでトークには自信ありましたが、まだまだ修行が必要です。

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また、普段コメント上でしか知らない方と直接交流とお話しすることができて楽しかったです。「いつもコメント見てます」とか言ってくれた人もいて、うれしいもんです。


4次会まで行きました…汗。
へろへろです。


京都のオフ会はこれで3回目?ということで定番化しているようですし、東京、札幌、名古屋、新潟など各地でたくさん開催されているようですね。


こういったオンラインでのつながりが、オフ会を通じて「温もりのあるつながり」に昇華していくのはとっても大切なこと。

 

みんな普通に暮らしていたら一生会えなかったかもしれない人たちです。

 

年齢も職業もバラバラだし、学歴も育ってきた環境も違います。だから、考え方や価値観もそれぞれ違うでしょう。ですが、NPという場でコメントやいいねで交流をしているという一点だけで、そういった垣根を一瞬にしてなくしてしまう力があります。それこそが従来のコミュニティとは違う新しいつながりの形なんだと思います。

キンコン西野さんの作った「おとぎ町」というコミュニティもそうですが、さっきまで赤の他人だった者同士が、瞬時に打ち解けられるというのはある意味奇跡のコミュニティだと思います。

それからおとぎ町もそうですが、NPのオフ会もぼっち参加の方が多かった。それでいいんです。ぼっちで参加しても友達になって帰れる場所。それが奇跡のコミュニティたる由縁です。

 

ちなみに、従来のコミュニティとは、地域・家族・職場による共同体でした。地の縁、血の縁、職の縁によって作られたコミュニティ自体、人々の安定と安心を約束してくれたものでした。しかし、社会学者バウマンは、それらは溶けてなくなると言います。

 

地域・職場はともかく家族はなくならないだろう?

甘いです。

 

もちろん家族という単位自体はなくならないでしょう。しかし、家族の単位がどんどん縮小され、子の数も減れば、一単位としては弱いものになっていきます。かつては大家族だったり、地域の結びつきがそれをサポートしてくれたり、戦後日本の高度経済成長期は会社がある意味「家族」のような役割を果たしてくれました。

 

でもそんな時代は過ぎ去りました。

家族が家族だけを頼りにしていては立ち行かなくなるんです。

ちなみに、安倍政権は憲法の条文を改正してまで、「家族のことは家族の自己責任」にしたがっていますが、あれはとんでもないことです。一部の高所得夫婦による家族は別にそれでもいいでしょうけどね。家族の大半は世帯年収300-400万で切り盛りしている人たちてです。その所得で子ども1~2人を育て上げているんです。無理じゃないけど大変です。

独身税だとか子無し税だとか、やたらと批判にさらされる独身者や子無し夫婦ですが、そういった人たちと家族が分断してしまってはいけない。

ご近所付き合いだけじゃなく、職場の仲間だけじゃなく、もって広い範囲でゆるいつながりの拡充が必要になります。個人個人で。

米国の社会学者マーク・グラノヴェッターは弱い紐帯の強さ」を提言しています。

弱い紐帯の強み」とは、社会的つながりが緊密な人より、弱い社会的つながりを持つ人のほうが、有益で新規性の高い情報をもたらしてくれる可能性が高い。

弱い紐帯」に対する「強い紐帯」とは、従来の家族や職場という強い絆のコミュニティのことです。それ自体を否定しませんが、「弱い紐帯」は従来の強い絆を結び付ける役割を果たし、結果自分自身や自分の家族にもメリットをもたらすことになるのです。

これからのコミュニティとは、安心や安定のための居場所ではなく、自己を活性化するためのフィールドになっていくのだと考えます。コミュニティを活用し、自分の中の多様性をいかに活性化できるか。それこそが未来にとっての個人の力になると考えています。手前味噌ですが、それは拙著「超ソロ社会」で提言して「人とつながることで自立をする=ソロで生きる力」と通じるものがあります。

絆が強くなくていいんです。しょっちゅう会える間柄でなくてもいいんです。こうした、ゆるくつながる形がどんどん広がっていけばいいと思います。

 

※一筆書きなので後で見なおして加筆修正するかもしれません…



あと、せっかく紅葉の時期に京都に来たので、南禅寺永観堂、東寺などの紅葉も楽しみました!さすが京都の紅葉はやばい。道理で普段5000円のビジネスホテルが250000円にも高騰するわけです。

東寺↓

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