バブルの武勇伝やエピソードは大抵ウソですから。
「バブル時代は良かった」とか「バブル期はこんなだった」と自らの武勇伝を語るジジイがいるじゃないですか。
大体、大ウソです。
盛っているとかのレベルを超えて、もはや虚構の作り話だと思った方がいいです。テレビも雑誌も新聞でさえも、そうしたおもしろいエピソードを真偽確かめずに取り上げるから、いつのまにかそれが伝承真実になってしまっているんです。このあたりは、最近の若者が草食男子という説と同じようなもんです。
ホイチョイの映画「バブルへGO」っていう映画で、深夜タクシーをみんなが一万円札をふりあげて止めていたというシーンがあります。
これ、本気で信じている人いるんですよね~
ないから!
つーか、「俺はやってた」と反論する人もいるかもしれないけど、だったらあなた相当のバカだと思います。大体そもそも乗車希望者に対して圧倒的にタクシー台数が足りていないので、そんなことくらいで止められるわけがないでしょう。賢い人はみんな配車していました。
でもこの「バブルへGO」という映画はフィクションとしては面白いので、ぜひご覧ください。
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バブル期ってみんなが金持ちだった時代じゃないからね。景気がよかったことで、会社の経費が今よりも潤沢に使えた時代だというだけ。経費である以上領収書が必要なわけですよ。じゃなければ自腹になってしまうんだから。 万札で止めたところで、単なる見せ金ならタクシー側にメリットないし、たとえ万札を運転手に払ってもその分走っていないなら領収書がもらえないから意味ない。
だから、あんなことは誰もしないの!
バブル崩壊というと、一瞬で不景気に転じたかのような誤解もありますが、それも違う。株価で言えば、1989年の大納会(12月29日)に終値の最高値38,915円87銭がMAXで、あけて1990年から暴落につぐ暴落をしたので、1990年から始まったという説もある。
ただ、世の中の人たちの肌感覚では、この時期バブルが崩壊したとも感じていないし、そもそもその当時がバブルだったという感覚もなかったろうと思う。むしろ一般人にとっては、株価が暴落してからの1990~1994年が一番熱狂していた時代だったろうと思う。
世の中がやばくなっていたとは感じていたものの、いよいよ不景気と実感したのは、1997年の拓銀、長銀の破綻、山一証券の破綻だったろうと思います。
ちなみに、バブル期=ジュリアナだと思っている人いるんだけど、ディスコ史的にはそう簡単な話じゃありません。「ジュリアナ」ができたのは1991年、実はその前に、麻布十番の「マハラジャ」が1984年にできています。青山の「キング&クイーン」が翌年の1986年。サラリーマンとOLだらけで繁盛した日比谷の「ラジオシティ」も同じ年にできています。
当時、ディスコには「チークタイム」というのがありまして、暗闇で男女が抱き合って踊ることが許されていました。公認のナンパタイムです。チークタイムのためだけにダンスタイムは女性を物色する男たちの目がぎらぎらしていたもんです。
この表には載っていませんが、六本木と言えばスクエアビルというディスコビルがあって、そこがまあメッカだったことは確かです。「ネペンタ」や「ギゼ」「玉椿」、伝説的な存在となった「キサナドゥ」がありました。ちなみに、この「キサナ」のオーナーはあのお菓子の不二家グループの一族だってことはあまり知られていない。さらに言うと、「水M」として有名だった銀座の「Mカルロ」は毛利ビルにあり、あの毛利一族の末裔です。
やば。ディスコの話を書きだすととまらなくなる。
マハラジャができる前まで、大体ディスコはフリードリンク・フリーフードだった。これが、貧乏大学生にはとっても助かった。当時、女性からも入場料を取っていましたが、店長とかと顔なじみになると、タダで入れてくれる。六本木界隈でいうと、「ナバーナ」というディスコがありまして、ここにはよくフリーで入って、ビュッフェのメシをさんざん食って、さんざん飲んで帰るなんてことをしたもんです。え?踊らないです。メシを食いに行ってただけです。
世代論(個人的に世代論が大嫌いですが)でいうと、僕自身は、実はバブル世代と呼ばれます。1986~1991年のいわゆる就職の売り手市場時代に新社会人になった人たちのことを指します。僕は1987年入社なので、新人類世代とも呼ばれます。
こういうと、「いいですね~。バブルの恩恵にあずかって」と言われますが、はっきり言いますが、
まったく恩恵にあずかってなどいません!
よ~く考えてください。入りたての新入社員が、給料も低ければ、経費も使えない。裁量権もないのに、なまじ景気がいいから仕事量は膨大。
バブル世代にとってバブル時代なんて仕事だらけの毎日ですよ。
バブルでいい思いをしたのは、今65歳以上の人たちなんじゃないかな。いいですよね。会社員時代は経費使いまくりで、今は悠々と年金もらって。
バブル世代とレッテル貼られた我々は、そういう先輩たちが遊び飲み歩いている時間も働いてました…というより、残業して残業手当を稼がないとやっていけなかったという事情もある。当時の残業とかはかなりゆるゆるで、青天井で残業代が払われる会社が結構あった。月160時間の残業なんてザラにあったし、するとほとんど給料2倍ですよ。会社に泊まり込むなんて普通だし、今から考えると超ブラックな働き方でした。
それでもみんな生き生きとしていたことは事実。それは、バブル崩壊まで強固だった終身雇用制・年功序列と右肩上がりの年収増が約束された社会だったから。これって、いまにつながるソロ社会化の分岐点にもなった時期で重要なんです。生涯未婚率が急上昇したのはまさにバブル崩壊の90年代からなので。この話は拙著「超ソロ社会」にも書いてありますので。
なので、バブル時代の武勇伝はほとんどウソだと思ってください。
にまとめられていた。
〈ウソだと思う「バブル伝説」TOP10〉
1位 新入社員のボーナスが入った給料袋が立った 51.5%
1位 企業の内定者(学生)が風俗店に招待された 51.5%
3位 出張の際は会社からゴールドカードを渡された 50.0%
4位 タクシーは1万円札を振って止めた 48.5%
5位 接待などではロマネコンティをドンペリで割って飲んだ 39.5%
6位 会社にタクシー通勤する人が珍しくなかった 32.5%
6位 新幹線で出張する際は「グリーン車」が普通だった 32. 5%
8位 就職活動では説明会に行くだけで内定がもらえた 27.5%
8位 ボーナスを年に3回支給する会社が多かった 27.5%
10位 社員旅行で海外旅行に行く会社が多かった 12.5%
ただし、8位のボーナス3回支給は大企業なら結構本当にあったと思う。というのも、企業の売上がよかったことは事実で、決算ボーナスという形で還元しないとただ単に法人税とられてしまうから。また、10位の社員旅行が海外旅行もあった。それ以外は大体都市伝説です。
この話、いろいろネタがあるので継続して書いていきたいと思います。
事実はひとつでも、決して揺るがないものではない。解釈次第でポジティブにもネガティブにもなる。
NHK「週刊ニュース深読み」生放送出演、終了しました。お疲れ様でした。ありがとうございました。
45分があっという間すぎて、言いたいことの半分も言えてなかった気もしますが、専門家が4人もいるのと、未婚だけじゃなく家族の話まで拡大していたので致し方なかったかもしれません。
今日言えたことまとめ。
・独身とは未婚だけではない。結婚してもみんながひとりになるリスクがある。
・今の若者が草食なんではない。今50代のバブル世代だって彼女なんていなかった。
・80年代まで皆婚できたのは、お見合いと職場縁というお膳立て婚のおかげであって、決して昔の人たちが積極的だったわけじゃない。
・「一人口は食えねど、二人口は食える」と言われるように、本来結婚とは経済協力体であって、金がないから結婚できないは本末転倒。
・家族が家族だけに依存しすぎると共倒れになる。
・血縁や法律だけではなく、考え方や価値観でつながるという「拡張家族」の概念にシフトしていくべき。
まあ、結構言えたかも…。
まだ、自分の出た状態をテレビで見てないのでなんとも言えませんが、よかったんじゃないでしょうか。
今日の会話の一覧
ツイッターでは、つぶやきランキングトレンド1位になってました。
■つぶやきランキング
— 検索急上昇ワードBOT! (@searchrank_bot) 2017年4月22日
1. #nhk_fukayomi 2. 赤城さん 3. 大阪王将 4. 紙幣番号 5. #ドライブヘッド 6. #アプモン 7. #にじいろジーン 8. #ゼロクロ 9. 核実験場の活動再開 10. ... https://t.co/fvE25eEnym
拡張家族の提言に対して、こういううれしいツイートも。
#nhk_fukayomi
— りりーぼんぼん (@toyoko99) 2017年4月22日
家族以外の新しいコミュニティ作りいいね。
血縁関係を越えて助け合うグループ作りも柔軟な若い年齢からがいい。
拡張家族!いいね、それ!価値観の合う人とゆるくお付き合いしたいと思う。リスクなけれななおよし。 #nhk_fukayomi
— すーみん (@suzunari1204new) 2017年4月22日
「家族=血縁」ではなく「家族=コミュニティ」であるという考え方を広めていくことが今後の生きやすさに繋がる。#nhk_fukayomi
— 大溪花知 (@grapshirt289) 2017年4月22日
こういう社会問題の話をすると、どうしても政府とか行政の対応とか責任とか制度の問題にしがちなんだけど、そんなことを百万回繰り返しても、たとえデモをしても、選挙で政権交代しても、変わらないし、変えられない。「保育園落ちた、日本死ね」問題だって、結局は安倍総理も小池知事も白旗あげたじゃない。
もちろん、社会制度は大事だけど、それよりももっと大事なことは、ひとりひとりの意識の問題なんです。社会制度や法律が先にあって、人間の生活や価値観が変わるんだとしたら、そんなもの超管理国家じゃないですか。
先に変わるべきなのは、ひとりひとりの意識。気合いじゃないですよ。気合いだけでは何も変わらないけど、意識が変われば行動が変わるし、それが新たなコミュニティを生みだす原動力になる。
そして、動き出せるかどうかに年齢は関係ない。50代でも60代でもそれこそ70代だって動ける人は動くし、20代だって「心の中老人」みたいな奴は役に立たない。
リスクを認知せずに無謀な行動をするのはただのバカだけど、リスクだけを気にして、「誰かがやってくれる」とかいって安全地帯(だと本人が思っているところが救いようがないのだけど)でじっとしている奴はいつの間にか死んでいくだけ。
ま、そういうことですよ。
この番組の主旨は、テーマにたいして解を出すことではなく、あまり知られていない事実をテーブル上に乗せて、視聴者がそれぞれ番組後考えるきっかけになればいいと思っています。どちらの意見が正しいとかそういうくだらないことは本当にどうでもいい。事実はひとつであって揺るがないものでは決してない。解釈次第でポジティブにもネガティブにもなります。未来は暗いと警鐘を鳴らすのも大事ですが、それを打ち破って明るい未来を作るのは、我々ひとりひとりの今現在のポジティブな解釈なんじゃないですかね?
NHKの番組で僕を知ってアクセスされた方。ありがとうございます。独身研究家の荒川です。当ブログ内の記事でも独身研究の一端は見れますが、東洋経済オンラインで連載もしていますので、そちらも是非ご覧ください。
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「結婚」とか「独身」とか状態に支配されて悩むのはやめましょう。
ダ・ヴィンチニュースよりインタビューを受けまして、その記事が今日公開されました。
タイトルは…
毎度しゃべっている内容は同じですが、通常のインタビュー記事と違って今回はおもしろい試みがされています。
講談社から発売された小説 と、第52回メフィスト賞を受賞した宮西真冬さんの というふたつの小説のシーンや台詞と、僕のインタビューとが連動しています。
こういう編集の仕方もあるんですね。
斬新!
ぜひご覧ください!
あわせて、紹介された以下の小説もよろしければ。
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ところで、今回のインタビューで言いたかったこと【記事の自分の発言から引用】
未婚でも非婚でも、男女の生き方や家族の形が多様化することの想像力や適応力に欠けた社会の在り方が、一番大きい問題だと思います。
これからは家族の形も多様化して、同性婚、事実婚、同性間や異性間観の経済協力婚(友達婚)という形が求められる可能性もあります。複数の家族が経済的シェアをすることで共同生活をするケースも出てくるかもしれない。血縁関係だけが家族ではないと思うんですよ。家族が家族だけに依存し、自己責任論の下に共倒れになる方が不幸です。自分で子どもを産まなくても、働いて税金を納めたり、子どものために活動したりすることで、広い意味でみんなが子どもを育てる社会になるべきだと思います。家族とソロは対立しないんです。結婚や独身という状態に関係なく、個々人が人とのつながりを持ち、関係性の多様化を実現してほしいと思います。それこそが未来の新しい「しなやかなコミュニティ」を作ることにつながると信じています。
「結婚しなきゃいけない」「出産しなきゃいけない」
そうした呪縛は、個々人が潜在的に支配されている古い規範によるものです。それが決して悪いとは言いません。結婚して子どもを産んで幸せな人もたくさんいます。それはそれでいいんです。しかし、そうじゃない人がいたっていいじゃないですか。
「結婚」や「夫婦」だけが唯一のパートナーの形ではないんです。子どもを産まないからといって、その人が無価値なわけじゃないんです。
こういうこと言うと、少子化と人口減少を恐怖するジジイたちに非難されますが、ホント関係ねー。あの人たちは、一体何に恐れおののいているのか?いまだかつて人類は人口減少したことがない、という爺さんもいるんですが、「だから人口減少はいかん」ってなぜ結論づけられるのか?ちなみに、今までの歴史上でね人口減少したことはありますからね。
少子化については、二言目には「フランスを見習え」っていう人多いんだけど、本当に意味ない。
人口を増やすこと、子どもを産むことだけが絶対的な正義なんですか?
前回の国勢調査では、東京に次ぎ2番目に人口が増えているのは沖縄でした。では、その沖縄はどんな状況でしょうか?子どもの相対的貧困率1位だし、シングルマザー率も断トツ1位です。全体的に言っても、39都道府県で子育て世帯の10%以上が貧困状態にあるわけです。
生むことよりも育てることの方が大切ではないのですか?
今生きている子どもたちをまともに育てられないことの方こそ重く受け止めるべきです。
「生めばいいんだ」なんて論法は、かつてどこかのバカな政治家が言った「女は産む機械」と言う言葉と同じじゃないか!
ところで、この記事の写真は北野ブルーっぽくて気に入っています。鼻の穴でかいですがwww
「行動しろ。行動すればわかるよ」とか言う大人は無責任だ。
いつも楽しく拝見している文春オンラインの「かめっち会長の相談室」。ユーザーの質問に、DMMの亀山会長が答えるというもの。
こんな質問が寄せられていた。
僕は高卒です。父は仕事が続かず、母がパートで家計を支え、育ててくれました。僕は、半分はグレて、半分は家を支えるつもりで、高校を出てすぐに左官職人に。両親が「大学に行ってもいいのに」と言ってくれたことが、自分にとっての大卒資格でした。ただ、今になって、自分の学歴にコンプレックスを抱くようになりました。なんとかして、社会を見返したい。いい仕事をして、家族にもそれなりの生活をさせてあげたい。学歴がないなりに、社会で生きぬく方法、社会を見返す方法が知りたいです。(20歳・男・左官職人)
これに対する亀山さんの回答は
まあ、求められていないんですが、この質問に自分なりに回答するとどうかな?と考えました。
なぜ?
だって、高校でグレて、高卒20歳で左官職人やってるなんて、栃木の田舎者として育った自分としては、めちゃ同じような友達が地元にいるし、親近感わいたからです。
社会を見返したい!
そんな彼に僕が回答するとしたら以下です。
見返したれ!見返したれ!
そのためには、見返すべき社会というものをちゃんと知った方がいい。仕組みとか、規範とか、矛盾とか、欺瞞とか…。
そういうものを全部でもないにしろ、部分的にでも認知したら自然とわかることがある。
自分が何を行動すべきかを。
見返したかったのは社会じゃなくて、「社会を見返したいなんて言っていた自分自身だった」ってことにも気付くはず。
がんばれ!
社会を見返すとかそんな復讐心みたすなものは忘れろ、とかいう大人いるんだけどさ、自分のガキの頃考えてごらんよ。一部のリア充を除けば、大体がコンプレックスの塊で、それでもなんとなく根拠のない自己有能感(本気出せば何かできるはず)っていう気持ちだけはたくさんあって、でもどうしたらいいかわからなくて、わからないからイライラして…。
そんな感じだったでしょ?
こういう若者に「とにかく行動すればわかるよ」とか言うのは無責任だ。
大体において「何をどう行動したらいいかさえわからない」のが本音だから。「行動しろ」というのは結局「つべこべいうな」と同義語で何も言っていない。
彼らの行動のエンジンを回すためには、何かひとつでいい。動くための自分なりの大義名分がほしいんだよ。高卒だからって知識を欲してない、なんて考えるのはバカにしすぎだ。
勉強なんかは興味ないけど、日常的な生き方に関する考え方は彼らは欲している。経験上、四字熟語とかちゃんと解説してやると彼には感激して「座右の銘」にする場合もある。
見返したい!という若いエネルギーは大切にすべきで、そのためには彼らが動きたくなる知識や知恵を授けてあげるのが大人の役割だと思う。例えば、こういう子たちに孫氏の兵法とか教えると目をキラキラさせて聞いてるよ。大体、みんな三国志とか戦国大名とか好きだから。
要は、大学に行かなくたって教養はいくらでも手に入る。
そして何より、彼がもっともイライラしているのは自分自身に対してなんだと思うわけ。でもそれは、人が言ってわかることじゃないから。
社会を見返したい。いいことじゃないですか。でもそのためには知れ。社会を知ることを通じて、知れるのは自分自身だから。
来年の今頃、去年の自分を見返してやればいい。
どこまで「ひとり○○」「ぼっち○○」できますか?
昼食時になると「メシ行こうよ~」って誘ってくる上司いませんか?
あれ、うざいっすよね。
メシくらいひとりで食えないのかよ、と。つーか、大体、なんで食事休憩時間までおめえと一緒に過ごさなきゃいけねえんだよ、とイライラする人もいるかと思います。
そんな昭和な上司に言ってあげてください。
もはや、「ひとりランチ」率は50%以上のマジョリティになってますよ、と。
連載している東洋経済オンライン「ソロモンの時代」11回目が公開されました。今回のタイトルは…
おひとりさま主義かどうかという問題ではなく、そうしたひとり行動(ぼっち行動、ソロ活)をする人たちが、どこまで「ひとり○○」や「ぼっち○○」を実践しているのか、について調べました。
「おひとりさま」という言葉が一時流行りました。女性の「ひとり焼肉」や「ひとり居酒屋」という形の料飲店にひとりで行くという行動形態が中心だったかと思います。
ですが、今や「ひとり映画館」も「ひとりランチ」もマジョリティの時代。「ひとり旅」もそういうサービスが普通になっています。昔は、パック旅行は最低2名からしか行けなかったので割高だったんですよね。
こうしたソロ向けのサービスは、今後ますます拡大すると見込まれています。
それでも、そうしたソロ男・ソロ女たちでさえできない「ひとり○○」があるのか?「限界ひとり○○」を調べて、ランキング一覧にしてみました。
あなたは、どこまで「ひとり○○」できますか?
ひとりで遊園地行けますか?ひとりで動物園行けますか?ひとりでキャンプ行けますか?女性の方、ひとりで牛丼屋行けますか?
いつも精神衛生上に悪いコメントが多い中、今日はこんなうれしいコメントが寄せられました。
興味深い内容です。ソロ男は「ひとり飯」を好み、ソロ女は「ひとりレジャー」を好むと述べられていますが、記事内のケースでは「ひとり水族館」の女性はSNSへのアップが行動目的に加えられている一方で、「ひとり遊園地」の男性はその様な記述がありませんでした。その為、男性のひとり行動は没入・自己完結しているのに対して女性のそれはどこか他者の視線・評価を気にしているような印象を受けました。先日、NHKの「ねほりんぱほりん」で「偽装キラキラ女子」の回を視聴した事があるので自分のSNS利用者への印象に偏りが出ているのかもしれませんが…。ともあれ、活動項目だけではなく、「ひとり行動を他者とどのように共有しているか」などの質的調査のレポートに期待させて頂きます。
ありがとうございます。
まさにその通りで、最終アウトプットとしての「ひとり○○」だけを見ても駄目で、「ひとり旅」の人は、実は「写真撮影」や「鉄道に乗る」ことが主目的だったりするんです。そっちの方が動機としては本質なんです。「ひとり旅」をするアイドルオタクも多いのですが、それは彼らがアイドルの全国公演を追いかけてす、結果一番する行動が「ひとり旅」ということだったりするだけで、ひとり旅が好きなわけじゃないんですよね。
結果だけ見て、「ほ~ら、みんな、今コト消費してるじゃん」なんていうマーケターは素人以下です。
「ひとり○○」のキードライバーとなっている精神価値は何か?それをあぶり出さないと、彼らのエモ消費はわかりません。
こういうコメントは本当にステキ。コメントを頂いたことで、僕自身が刺激を売れるし、また次のアクションにつながりますからね。
ところで、本記事にもあったように、そんなソロモンたちにもハードルが高いのが「ひとりバーベキュー」です。さすがにそこまではみんな手を出しません。が、そんな彼らの需要創造すべく、果敢に商品開発しているメーカーさんもいます。
それが、ドッペルギャンガーさんが発売している、「ひとりBBQ」専用グリル、その名も「オヒトリサマBBQグリル」。
これのいいのは、コンパクトなアタッシュケース形状を採用しているところ。持ち運びが楽ちん。
4100円だそうです。
どうですか?欲しくなりましたか?
ご購入は
まあ、でも、そこまでしてひとりでバーベキュー食いたいか?
誰だよ!
少子高齢化、人口減少で国が滅ぶとかいう昭和脳の人たちはとっとと退場してください。
という今日のニュースから。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は10日、2065年までの日本の将来推計人口を公表した。15年に1億2709万人だった総人口は、53年に1億人を割る見通し。65年には8808万人に減り、65歳以上の高齢者が占める割合は、15年の26.6%から38.4%に上昇する。出生率の上昇で1億人割れの時期が前回推計より5年遅くなったものの、厳しい人口減と少子高齢化に歯止めがかかっていない現状が、改めて浮き彫りとなった。
2065年までは到底生きていないので、どうでもいいと言う気もしますが、ポイントは以下。
・50年後人口は8800万人と今より4000万人減る。
・65歳以上の高齢者人口比率が4割近くになる。
どう感じますか?これ見て「日本、終わった」と思いますか?
人口ピラミッド見ると、もっとわかりやすい。
男性の一番の山が60-80歳、女性に至っては80-90歳という高齢化社会になります。まさに「ジジババ・ジャパン」になるんです。
案の定、この記事にギャーギャーとヒステリックに騒ぎ立てる輩が多いこと。
少子化は国難です。放置すれば、国が滅びます!財源など気にせずに、徹底的に少子化対策を行なうべきです!
困った人だ…。
人口=国力という定義から脱しきれない昭和な人は置いて行きましょう。
まず、前提から言えば、こうした人口予測は大体ハズレない。多少の誤差はあったとしても、50年後の人口が8000万人くらいになり、人口構成も高齢者4割というのはそのまま推移します。
さて、国が滅びますか?
滅びません。財政的な破綻は愚かな政治家が出てきたらあり得ますが…。
大事な視点を忘れているんですよ。高齢化社会とか超高齢化とかいいますけど、何をもって高齢化なのか?今から50年後に果たして65歳は高齢者なのか?むしろ、現役バリバリの生産年齢対象者かもしれない。
今から50年前の1965年、男性の平均寿命は67.74歳でした。当時は55歳定年で、60歳以上を高齢者と呼んでいた。高齢者になって7年で死んでいたわけですね。逆に言えば、死ぬ12年前までは現役で働いていた。
2065年男性の寿命は、84.95歳になります。仮に、その12年前と言えば、72歳です。つまり、65歳なんて全然高齢者じゃなくて、現役で働く年なんですよ、50年後は。
だったら、生産人口は減らない。
よ~く考えてほしい。1965年の70歳の爺さんなんて今でいう90歳に匹敵するんですよ。まさに人生100年時代が来るといっているのに、いつまで昭和の感覚で年齢をとらえているんだ?という話です。
高齢化社会になるんじゃない。
むしろ働く人口が増える社会。テクノロジーの進歩で、単純肉体労働はなくなります。だから、かえって70歳になっても働ける余地がある。
よ~く考えてほしい。50年後の70歳は今20歳の若者たち。彼らの働き方はきっと違った形になっていると思いますよ。例えば週休4日制の複業が認められている社会。すごく働きたい人は働くことに生き甲斐を見出し、趣味に生きる人はたっぷりある時間を仕事以外に使う。…というより、多分50年後は遊び=仕事になっていると思うんですよね。
それでも昭和脳の爺さんは言い続ける。
いずれにしても少子化人口減少は進む。国力が落ちる。
何を言ってるんだ?
日本だけを見て、少子化人口減少は国が滅ぶという人がいるが、地球規模で見たら、これ以上の人口増加は地球自体の滅亡につながりますよ。
むしろ6000万人くらいが適正人口なんですよ。それでやっていける。
拙著「超ソロ社会」でも引用した、小泉進次郎氏の言葉を紹介します。
「人口減少は不可避です。日本の人口減は当面止まりません。だとしたら、今我々が持つべき発想はなんでしょうか。皆さんは将来に悲観的な1億2千万人の国と、未来に楽観的で自信を持つ6千万人の国だったら、どちらの方が未来があると思いますか?私は悲観的な1億2千万人の国より楽観と自信を持った6千万人の国の方がよっぽど強いと思う。毎年減り続けることを悔やむ発想から早く飛び出して、減る中でもやっていけるという成功例を生み、人口減少でも大丈夫だという楽観と自信を生むこと。それが結果として将来、新たな日本の発展への道を描く。私はそういう考えでいます」
根拠のない楽観論もいらないし、なんでもかんでも難癖付ける悲観論もいらない。必要なのは、冷静な解釈と判断力だと思います。
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