ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

結婚させたい国家と結婚したくない個人の戦い

未婚化のニュースでは必ずといっていいほど引用される出生動向調査「9割の独身が結婚したいと言っている」というデータがあります。

しかし「9割が結婚したい」という言い方は真っ赤な嘘!

結婚に前向きなのは、男性は4割未満しかいないし、女性も過半数に達しないのが真実で、それは30年前から変わっていません。

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そんな記事を書きましたので、ぜひぜひご一読ください。

 

toyokeizai.net

 

いつもはネガコメントで炎上する僕の記事ですが、今回のは割と好意的なものも多く、そのせいかコメント絶対数が少ない。炎上しないと読まれないっておかしくないか?

それはさておき、ヤフーの記事の方にとても興味深いコメントがありました。引用させていだたきます。

結婚とは「制度」である。そして「制度」である以上、「その制度を利用するかどうか」という話になるということ。更には、制度というものは「不変」ではない。人々は、「(漠然と)結婚という(不変の)制度があって、その制度の方に自分の価値観を合わせなければならない」と思っている。それは「結婚する」にしても「結婚はしない」にしても同じで、だからこそ「年収が云々」とかの話になるのだ。ところが、これだけ結婚というものが「制度疲労」を起こしてくると、「制度としての”結婚”は利用しない」という考え方をする人々が増えてくる。しかも、この考え方はあるターニングポイントを過ぎると「加速度的に」増える。そのとき崩壊するのは「結婚という制度」の方なのであって、人々の価値観の方ではないということだ。

結婚という制度が疲労を起こしているという意見はまさにその通りです。ただ、だからといって今の結婚制度がなくなるとも僕には思えない。

こういう話のたびにすぐ「フランスのPACSを見習え」という声もあがりますが、はっきりいって、PACS的なこと導入して結婚数があがるわけはないんです。

せっかくなので、婚姻とPACSの違いを列挙します。

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こちらの記事を参考にしました→フランスで結婚する - 結婚?PACS?同棲? - フランス生活情報 フランスニュースダイジェスト

 

もともと同性カップルのための制度だけあって、財産や所得税に関する権利は充実しているようですが、だとしてもこれで日本人がカップルになるかといったら疑問です。

結婚しない理由はそこじゃないからです。

ただ、取り急ぎ子どもを生む意思もなく、共働きを続ける意思が双方にあり、最悪性的な関係性がなくて一緒にいる経済的メリットを感じられる契約形態としての制度なら、契約同棲的な位置づけとしてはありかもしれません。友情婚とでもいえばいいんでしょうか。

それを事実婚というから面倒になる。

 

ツイッターでもこんな感想がありました。

 

結婚させたい国家と結婚したくない個人。

言い得て妙です。タイトルに使わせて頂きました。

 

とにかく人口の半分は独身になるまでこの動きはとまらない。でもだからといって未来は暗いわけじゃない。今の価値観や規範で考えるからそうなるだけです。

【講演会のお知らせ】国立市で講演します!

きたる9月21日(木)夜19時~国立市公民館3F講座室にて「超ソロ社会」についての講演を行います。

無料です。申し込み不要です。ふらっとでいいのでぜひお越しください。

来場者の年齢にもよりますが、もし若い方が多いのであれば、恋愛と婚活に関するお話や「自分の中の多様性」についての話を多めに、高齢者の方が多いのであれば、定年後のソロで生きる力についてのお話メインでやりたいと思います。質問もお受けしたいと思います。

お待ちしています。よろしくお願いします!

こちら図書館の方が作ってくれたポスターです。ありがとうございます。

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https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%B8%82%E5%85%AC%E6%B0%91%E9%A4%A8/@35.6977524,139.445367,17z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0xd40ef9e2cbf22f35!8m2!3d35.696916!4d139.443468

 

生産性が叫ばれる現代にこそ必要な無駄とは?

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幸福学の第一人者である前野隆司先生(慶應義塾大学大学院SDM研究科教授)と対談しまして、その記事の前編が公開されました。ぜひご一読ください。

 

www.hakuhodo.co.jp

 

前野先生は、大学で幸福学を教えるのに加えて、たくさんの幸福についての書籍も出されています。

 

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書) 前野 隆司

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実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス (PHP新書)
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脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)
脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫) 前野 隆司

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など。どれもおもしろい内容です。

 

前野先生はもともとロボットの研究をされていたのですが、それがいきなり畑違いの幸福学というものを追求しようとされたきっかけもユニークです。

人間の心を理解するため、ロボット研究をしていたんです。笑ったり喜んだりするロボットの心のアルゴリズムを作ることで、人間が笑ったり喜んだりすることを理解できると考えたのです。笑うロボットは、たしかに作ることができました。でも、むなしさを感じてしまったんですよ。ロボットは笑っているふりをしている、「人間の偽物」にすぎないと気付いたのです。そこで、本物の人間の幸福にせまるために、幸福学の研究をするようになりました。

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独身者は既婚者と比べて幸福度が低いというのは、どの調査でも同様です。さらに女性に比べて男性の幸福度も低い。つまり、独身男性は誰よりも幸福度が低いということになります。

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

これは、間違った解釈してしまうと「結婚できない独身男性は幸せじゃない」という結論に誘導されそうですが、決してそうではなく、むしろ「男性というものはそもそも幸福度が低い」ということじゃないかと思うんです。

つまり、「群れるより孤独を好む」とか「共感より論理的思考で結論を出したがる」とか「ひとつのことにこだわり、没入しがち」とか、よくある男性あるあるの特性というのは、基本的にソロ気質だと思うんです。

逆に見れば、女性が幸福度高く、特に既婚女性や母親の幸福度が高いというのは、「みんなでつるむ」とか「共感し合う」とかいわゆる女性の井戸端会議気質こそが幸福度をあげるポイントだったりするとも言える。どうでもいい無駄話が重要だったりするんです。

要するに「他者とつながる」ってことですね。

そういう意味で、同じ女性でも、バリバリ仕事をしていて、専門職やクリエイティブ系の仕事をしている独身女性は、男性性の比率が高く、ソロ男度が高い。それによって不幸度が高いんだと思うと納得できる。

toyokeizai.net

 

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その他、前野先生との対談では、「生産性が叫ばれる現代にこそ無駄が必要」というお話も出ました。

かなり同意。世の中無駄ってホント大事。

 

この「生産性」とかいう言葉が、ちょっと前にもてはやされましたがあれ大嫌いです。

世の中、そんな生産性とか効率性とかで片づけられるかい!って思う。

働き方改革とかいう話題でいつも言われるのが「労働時間の短縮」なんですが、あれこそ「働く」とか「仕事」ってことをまったく理解していない「時給労働」の考え方だと思うわけですよ。

だからワークライフバランス」って言う言葉も虫唾が走るほど嫌い。

なにバランスとってんだよ?って思う

バランスとることじゃねーだろって。つーか、ライフとワークがどうして別物なのか理解不能。少なくもすべてがライフであり、ライフの中にワークなんてものは包括されているもんじゃないの?

そういう意味では、落合陽一さんのいう「ワークアズライフ」は真理だと思うし、もっと言えば個人的には「オールイズライフ」でしかないと思う。

 

最大の問題は、ワークとライフとを無理やり別物に区分して、ワークは「苦しいもの」という範疇に追い込んでしまう心理こそが不幸感が生まれる元

 

もっとも人に依っては、「仕事とはやりたくもないことを金のためにいやいややっているものだ」という人もいるでしょう。それ自体を否定しないし、そうせざるを得ない人がいることも確かです。

みんながみんな「好きを仕事にできる」なんてことを言うほど僕は詐欺師じゃない。

だけど、「好きなことを仕事にした人」ばかりじゃなくて、「仕事を好きになった人」の方が多いんじゃないかってこと。好きな部分を見いだして、達成感を発見すれば、どんな仕事も没入できる。もっと言えば、仕事そのものが作業レベルでつまらないものでも、その人間関係によっては、それ自体を楽しくやりがいのあるものに認識変更させられる力があるはず。

 

だからこそ言いたいのは、職場での自殺とかの本当の理由は、労働時間の長さとかではなく、人間関係の悪さだと思うんですよ。

月曜日仕事行きたくない人のほとんどって、仕事そのものが嫌なんではなくて、その職場にいる誰かと会いたくないっていうのがほとんどだと思う。

そうした関係性の悪さがが不幸感を生み、心の欠落感をうめられなくなり、うつ病などに陥ってしまう元凶。(もちろん労働時間の長さに限度はあるよ。疲れるからね~)。

 

 

 

「男が奢るのが当たり前だろ」論争

とあるソロ女の意見です。

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※デートで割り勘にする男が増えているようですが…?

 

デートで割り勘?

ありえない、ありえない。

おごれない男ってなんなの?

男がおごるのが当たり前でしょう。

 

だってさ、こっちはそのために化粧品買ったり服買ったりさ、見えないところですごい頑張ってお金かけて投資しているわけ。

 

付き合ってからならまだわかるよ。
だけど、付き合う前の最初のデートなんて、男にしたら自分のプレゼンテーションなわけじゃん?

本気を見せろよ、気概を見せろよって思うわけ。


好きだって気持ちを行動で示せよ!心とか思いなんて見えないんだからさ。

 

え?ファミレス?
自分の年収でおごれる範囲でいったらファミレスが限界?


冗談でしょ。

そんなんでどや顔しないでくれる?
私はファミレスに連れて行かれること自体がイヤ。
安く見ないでよ。
てか、ファミレスでしかおごれない男なんて近寄ってほしくないんですけど。

 

※だったら気概ではなく金の問題では?

いやいや気概なんだよ。

私をデートに誘うんなら、そもそもちゃんと頑張って稼げよと言いたい。

稼いでいいレストラン予約できる余裕を持ったら来いよって感じ。

金じゃないよ、気概なんだよ。

大体ファミレスにしか行けない収入っていくらなんだよ…よくそんなんで生きていけるなあ。

 

 

そんな女性に対して男の気持ちを代弁?した動画がこちらです。

 

文化放送で、精神科医の名越康文さんとソロ談義。

今朝は早起き。

朝8時から文化放送「The News Masters TOKYO」に生出演してきました。

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パーソナリティは、プロゴルファーのタケ小山さんと文化放送アナウンサーの小尾渚沙さん。

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035年には、独身者が人口の半分を占めるソロ社会になるというお話、結婚したからといって既婚者も安心できない、特に旦那さんは注意が必要で、だからこそひとりひとりが自立して「ソロで生きる力」が必要だというお話をしました。

男性は年をとるほどに「メルヘン脳」になるという話が受けてました。

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番組でお話した内容はこちらの番組ブログで紹介されています。

www.joqr.co.jp

 

radikoでもお聴きになれます。8時過ぎの登場です。

radiko.jp

 

なんと!うれしいことに、精神科医名越康文さんともご一緒させていただきました。

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名越さんは"SOLO TIME 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である"という御本を上梓されたばかりで、出番の合間にソロ談義が盛り上がりました。

 

SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である
SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である 名越康文

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働き女子♪パーソナリティ第2期生の金川恵理さんとも記念撮影。

 

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いや~♪ 本当ラジオ、楽しい!

またよろしくお願いします!

同類縁は大切だけど、それだけに依存すると危険ですよ!

東洋経済オンライン連載、更新です。

今回のテーマは「同類婚」です。社会学的に「同類婚」とは、性別・年齢・民族・宗教・所得階層・学歴・職業などで特徴付けしますが、今回は、年齢・学歴のふたつに絞りました。

toyokeizai.net

 

ちなみに、僕自身意外だったのは、年齢同類婚比率が高まってはいるのですが、婚姻数の絶対数が激減しているため、年齢同類婚数そのものはそれほど増えていません。むしろ婚姻数を減らしているのは、「夫が年上」婚の大幅な減少なんですね。

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そして、女性の大学進学率に増加に伴って、高卒同士の学歴同類婚も減少しています。

すると見えてきたのは、高卒男性の結婚難です。是非ご一読ください。

今回の記事も公開数時間で24時間ランキング1位になりました。ありがとうございます。

 

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高卒について書いているからといって、高卒男性は結婚できないのだとディスっているわけではありません。ちゃんと読めばもちろんわかりますが、読まずにタイトルだけ見て判断する愚か者がやっぱり今回も多数います。

 

地域や職場といったかつての安定したコミュニティが失われつつある中、年齢や学歴、あるいは同郷であるとかの同類意識が強くなっているのは否定できません。これは結婚に限りません。友人同士の付き合いにも当てはまります。いわゆる同類縁=スモールコミュニティの流れです。

ただ問題は同類ではない異類同士が出会う場がなくなっているということです。だからこそ、そうした肩書きとかレッテルに影響されずに、人そのものと付き合う形のコミュニティが大切になってくるのではないでしょうか。

自分の人生経験上でいうと、年齢が近いとか学歴が一緒だとかそんなものはたいして問題ではなくて、年とか学歴とか関係なく、考え方とか同じ対象に興味があるとかの方が大事

長い人生において4年間大学に行ったかどうかなんて本当に関係ないし、そんなもんで人間の価値は決まらない。

僕自身は大卒ですが、高卒の友達もたくさんいますし、職人さんなんかはリスペクトしています。飲みに行っても刺激頂くことも多いです。年の差も関係ないし、むしろジジイとかより20代の若い子の方が面白い。

「おれたち○○世代は…」とかいって同い年で集まってるおっさんとかは、もう少し自分のコミュニティの幅を広げる努力をすべきだと本当に思います。

もちろん、いい大学に入ることや、いい企業に就職すること自体を無駄と否定はしませんが、それだけで人生すべてが決まるという考え方はあまりに古い。そういう同類意識だけに依存してしまうのは「きわめて危険」です。

同類意識は仲間としての絆を生みだしますが、同時に異類を敵視し、排除意識も生みだす場合もあります。その排除は、翻って周りからの自分の排除につながりますよ。

 

学生時代からの友人だけとか、職場だけの知り合いしかいない人は、自分のつながりを見なおした方がいいです。

 

人とのつながりや縁は、生きている限り常に創り続けること。それが必要だと思うし、それが生きるってことだと思います。

 

wildriverpeace.hatenablog.jp

 

新しい自分を生みだすのは、人とのつながりである。

とっても素敵なムービー!

宮崎県日向市のPR動画です。

www.youtube.com

 

この男性の成長物語というふうにとられがちですが、これはサーフィンが彼を変えたということより、人とのつながりの重要性を描いています。

人とつながることで自分の中の新しい自分が生まれるし、承認と達成の気持ちが満足すれば幸せを感じられる。これがまさに拙著「超ソロ社会」に書いた「ソロで生きる力」の具現化です。

「知らない自分に会える場所」というラストカットのコピーがそれを表現しています。

 

この動画の男性の体型が痩せたことに対して、見た目主義だの、体型をいじるなだの文句付けている人がいるんだが、なんだかな…。

そういうこと言うこと自体体型や見た目による差別そのものじゃないの?

なんでもかんでも自分の不快なものを理屈付けて排除や否定する人の感情ってどうなっているんだろ?

人間の見た目は環境や個人の内面の状態によって全く変わります。別に肥満を非難するつもりはないし個性のひとつだけど、ストレスや不幸感の現れとして太ってしまっている人もいる。そういう人は、食事やお菓子の摂取という手段で幸福を代替えしている部分があるんですね。糖分を取れば刹那的な幸せ感を得られるから。

でもやっぱりそれって本質的な幸せではなくて、本当は食事や酒やドラッグのような外部刺激に頼らず幸福感を売られることが大事。それが人との交流であり、人からの承認であり、自分への肯定感なんだと思うんですよ。

サーフィンがうまくなるとか痩せるとかは目的でもなんでもなくて、彼が得たものは「日向のコミュニティの中で居心地のいい新しい自分を生みだしたこと」。体型が変わったこと自体はその必然の結果でしかなくて本筋とは違う。

つまり、サーフィンがうまくなったとか痩せたという自己有能感があるから自己肯定できたという因果ではなく、そんな有能感がなくても自己肯定できるという感情を生んだことが大切なんです。

たいしたことはできないけど自分が好きと思えること。それを教えてくれたのが日向の人たちとのつながりだった。

そういう意味でこの動画は新しいコミュニティの在り方をも示唆してくれている。

地域や家族や職場というかつての安定したコミュニティとは、ある意味閉鎖的なムラコミュニティだった。「よそ者は出ていけ」という仲間以外は排除の論理だったわけですね。そうではなく、見知らぬ土地にぼっちで来たとしても受容してくれる寛容なコミュニティの形を提示してくれている。

年齢も職業も学歴も育った環境も違っていたとしても、互いに利害関係なんかなくてもいいし、ただそこにいて人とつながっているだけでいいんだよ、とこの動画は訴えているんじゃないかな。

 

この人とのつながりやコミュニティの新しい形を具体的に実現しているのが、キングコング西野さんの「おとぎ町」です。

先日おとぎ町のBBQに参加してきました。

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あそこは、ある意味奇跡のコミュニティです。

性別も年齢も学歴も地域も職業も関係なく、大人も子どもも分け隔てなく、通常なら一生交わることのなかったかもしれない人と人との関係性が生まれる場所。

一緒に住んでいなくても、しょっちゅう顔を合わせたりしていなくても、たまに顔を合わせてゆるくつながれるコミュニティ。独身であっても、子どもがいなくても、子どもの笑顔のために何かしてあげられる達成感のある世界。

ソロと家族が対立しないコミュニティの形がここにはあります。

 

おとぎ町のクラウドファンディングこちらです。

camp-fire.jp

ご興味ある方は是非ご参加ください。