結婚したい女子必見! 男の7割は基本的に受け身であると心得よ。
日経COMEMOコラムの第9回目、公開しました!
前々回「草食系男子は増えていない」
前回「結婚したい人は9割もいない」
…に続きまして、今回も世間が勘違いしている事実をデータを基に解き明かしていきます。
今回は「告白は男からするのが当たり前説」について。
結婚したい女子は必見だと思います。だって、基本的に男は受け身であることを知らないと、いつまでたっても進展なんかしないんですから。
2015年に内閣府が日本・フランス・スウェーデン・イギリスの4か国を対象に実施した「少子化社会に関する国際意識調査報告書」に興味深いデータがあります。日本人男性だけじゃなく、外国の男性もそれほど能動的ではないんです。
イタリアだと違うのかもしれませんが…
さらに、「超ソロ社会」の中でも紹介した古事記の逸話も掲載しています。日本で最初の男女の告白の話です。イザナギノミコトとイザナミノミコトがどのようにして夫婦になったのか、その逸話にこそ「告白は男がすべし」の原点が隠されています。
わかりやすくナギくんとナミちゃんのストーリーにしています。
ぜひご一読ください!
過去の「勘違い解明シリーズ」はこちらから↓
5月12日(土)独身研究家としてトークイベントに出ます!
まだ先ですが、5/12(土)13:30~トークイベントにゲスト出演します! 大田区議会議員・おぎの稔さんとツイッターなどでもお馴染みの白饅頭ことテラケイさん主催です。
おぎの白饅頭トークイベントVol.8 「ソロ化する社会の道しるべ;孤立化・無縁化・透明化」
なんか救いのないテーマに思えますが、僕自身は前向きな話をしようと思います。ぜひお越しください!
現在前売り発売中です。
#おぎの白饅頭 第8回(5月12日[土]開催)予約受付開始します!テーマは「無縁社会」
— 白饅頭(光属性) (@terrakei07) 2018年3月17日
ゲストに(おそらく日本唯一の)「独身研究家」である荒川和久@wildriverpeace さんをお招きし、無縁社会に突入まったなしの社会のこれからを考えます https://t.co/eQlYALnmG7 pic.twitter.com/ogm9U2y6B9
「超ソロ社会」にも書きましたが、むしろ孤独という状態を悪だという風潮自体が非常に危険だと思っています。
孤独死の何がいけないんですか?死ぬときは皆一人だ。結婚したオヤジの方が定年後やばいぞ! 配偶者や子どもが介護してくれると思ったら大間違い。自分の始末は自分でつけなきゃいけない時代がくるんです。
少なくとも20年後には独身が5割、一人暮らし世帯が4割の日本になるのは間違いないわけで、そんな時に必要になるのは、ひとりひとりが「ソロであってもどう人とつながって自己肯定感を維持できるか」だと思うます。
多様性とか言われていますが、多様性とは「いろんな人がいるよね」ではありません。多様性とは自分の中の多様性を育てることです。そして、それを育成できることが自然と自己肯定感を生み出すことにつながるんです。この問いに対する答えは「どうすればモテるようになりますか?」「どうすれば結婚できますか?」という問いに対する次元の違う答えかもしれませんよ。
質問時間、長めに取ってあるようなので。聞くだけではなく、参加するトークイベントです。
前売り券はこちらから↓peatix.com
イベント紹介分↓
おぎの白饅頭トークイベント、第8回目のテーマは「無縁社会」
ゲストに独身研究家の荒川和久さんをお招きします。
男女とも独身者が増え、孤独死は増え、地域社会とのつながりは疎遠なものとなる——「無縁社会」へと突き進む現代社会を、どのように捉え・そして生きていくべきなのか。
「孤立・無縁・不可視化」がもたらす諸問題を整理しながら、「ソロ化する社会」を生きるための方策を考えていきます。NIMBY問題や非婚化、また現状に即した対応の打てない行政や議会の場での独身者の肩身の狭さなど、ざっくばらんに語り合います。
イベ後、お客さんと一緒に打ち上げ飲み会やりたい! 誰か幹事して~!
誰もいなくても自分でやるけど…
30年前からずっと独身男は4割しか結婚したいと思っていない。
「若者の9割が結婚したいと言っている」
新聞やテレビの報道でよく使われるこの言葉が正しくないってことは、繰り返し言っているし、このブログでも何回か書いていますが、一向に広まらない。
新聞の取材に応対する時もこの報道のミスリードについて記者にいうんだけど、一回も新聞で記事にされたことがない。
なんで?
なぜそんなにかたくなに隠すの?
9割が結婚したいという嘘をつかないと日本はいけないのか?
恣意的なデータの使い方の間違いとともに、世代によって若者が変わるという盲信もやめてほしくて、こんな記事を日経COMEMOに書きました。
ぜひご一読ください。comemo.io
東洋経済オンラインの連載でも、2017年9月にこんな記事を書いています。
昨今の未婚や少子化の問題は、そもそも9割が結婚を希望しているというところをスタートラインに置いているところが、間違いの元だと思いますよ。先月も東京都が結婚気運をあげる動画とか作ってましたけど、そういうことじゃない。
みんなラーメン食べたいはずだからって、勝手にラーメン作るのはいいけど、実際は5割しか食いたくないんだから、当然半分売れ残るんです。
ちなみにこれ見てください。
1997年と2012年の男の所得分布の変化です。ここ15年でこんだけ男全体の所得が下がっているんです。消費者物価指数はあがっているのに、消費税はあがっているのに、実質収入はマイナスなんです。
そして年収200万円未満がこんだけいるという現実。
結婚する以前に、自分一人生きていくことすら精一杯な人がこんなにたくさんいる。それが今の日本なんでしょう。
政治家のみなさん、動画なんか作るより、所得をあげる政策をぜひ考えてください!
そして、なぜ未婚化が進むのか本当の要因を知りたのなら、ぜひ僕を勉強会なりに呼んでください。きちんと講演しますよ。マジで! 作るべきなのはラーメンじゃないんです。
妻が願った最期の「七日間」
3月9日の朝日新聞に71歳の男性からのこんな投稿がありました。
妻が願った最期の「七日間」
どうぞ読んでください。
心にしみました
奥さんが書き残した七日間は、
決して最後にやりたかったこと
というわけではなくて
旦那さんとの52年間に作られた
大切な思い出なんでしょう。
奥さんは…
料理を作って、おいしいと食べてくれて
うれしかったのでしょう。
お裁縫をして、お掃除をして
家の中で旦那さんを支えることも
やりがいがあったのでしょう。
旦那さんとの箱根のドライブは
とっても楽しかったのでしょう。
たくさんの子や孫に囲まれた日は
とっても満ち足りた気持ちになれたのでしよう。
友達との女子会カラオケもまた
たくさん笑える時間だったのでしょう。
そして
旦那さんと好きな音楽を聴いて二人きりで過ごす時間。
何事にも代えがたい幸せがそこにあったのでしょう。
七日間という詩にこめた奥さんの気持ちとは
「幸せでした、ありがとう」
という思いだったのだろうと思います。
東京の男余り区、女余り区ランキング!を書いたら郷土の恥になった話
東洋経済の連載を更新しました。30回目です。
今回のテーマは、「未婚一人暮らしの住む場所に男女差はあるのか?」という話です。
住むエリアが男女で大きく違うというのは、なんとなくイメージできると思いますが、調べてみると実に興味深い結果が出ました。人口の絶対数ではなく男女比で見ています。そこからわかるのは、40代未婚者の明らかな男女境遇の違いでした。
住む場所の男女格差といってもいいでしょう。
未婚男が多いのは、江戸川、葛飾、足立の3区が全年代ベスト3を独占という事実!
一方、女性は?
皆さんが居住するエリアは男余り?女余り?
ちなみに、今回の記事もめちゃめちゃ読まれています!
1時間アクセス・24時間アクセス・コメントランキング全部1位! 三冠達成です。「いいね! 」数も1900超え!ありがとうございます!
今回の記事は、半年前ツイッターで一回つぶやいて炎上した調査内容を元にしています。炎上といっても、内容自体に問題はなく、勝手に一部の女性がやたら怒ってきたという…。
東京23区で40代一人暮らし(未婚)の男女がどの区に住んでいるかを調べた。男は江戸川、足立、葛飾とか下町が多いのに対して、女は世田谷、目黒、中央、港区が多い。つまり、家賃の高いところには独身女が多いってこと。これってやっぱり男女未婚の貧富の差を表しているよな…。 おもしろい。 pic.twitter.com/aDC17RNZXW
— 荒川和久@「超ソロ社会」著者 (@wildriverpeace) 2017年7月30日
今回も本記事のコメント欄は非常に香ばしい修羅場となっています。記事内容そっちのけで男vs女の構造になっているw
40代の未婚男女で住むエリアが違うのは事実だし、女性の方が家賃の高いエリアに住んでいることも事実。それ自体を別にいいとも悪いとも言っていないのに叩く人って一体何に怒りを感じているのだろう?
女子が治安のいいところに住むのは当たり前だ!
どうやらそれが怒りの原因らしい。カネが有り余っているから目黒に住んでいるわけじゃなく、なけなしの金を払ってでも治安のいいところに住む必要性が女にはあるのだ、と。それも知らんずに呑気にこんな記事かくんじゃねえ、と。そう言いたいのですね。なるほど。
確かに、足立区は犯罪件数23区中ダントツ1位だし、江戸川6位、葛飾12位です。対して、目黒23位(最下位-治安がいい)、中央21位、港13位だから、まあ治安がいいと言えるでしょう。でも、犯罪総件数じゃなく、殺人・強盗・強姦などの凶悪犯に限れば、最下位は荒川区だし、22位は墨田区なんですよ。治安第一に考えるなら、目黒じゃなくて荒川区に住むべきでは?そう思うわけですよ。
でも女性は、荒川区住まいなんか嫌なわけでしょ?
じゃあ別に治安最優先じゃねーだろって話。
もうほんとに論理破綻している。
あと、男女比じゃなく数ならこうはならない。とか、いちゃもんつけてくる人もいるんですが…。比率を出すには、数を計算しているんだから、当然実数も見てますよ。
もちろん男女比と絶対数差分では多少変わります。ただし、人口差分だとどうしても世田谷区とか大田区とか人口の多いところに引っ張られるので、比率にしたわけです。
ちなみに、上のツイッターで出しているグラフが男女の人口差分のグラフです。女子は世田谷が一位になるし、男子は大田区が2位になる。にしても全体の傾向はあまり変わらない。
そんな中、見ず知らずの方がこんなツイートを。
どうやら、僕は郷土の恥らしいでござるwww
いやいや、恥になること何もしてないし、てか、そもそもそんなに有名じゃねーし、むしろ恥だと思ってくれる人が大勢いるなら、それこそ誉れだしwww
ありがとうございます。こうして反応してくれる方がたくさんいるので、比例して記事もたくさん読まれていくというものです。
まあ、それにしても…
みんなさ~たかが文字の羅列にイライラしすぎだよ!
3.11に思うこと。自分ができるいつも通りのことをやることの価値。
3.11
あの日から7年目の今日が来ました。東日本大震災で亡くなられた方々に心より哀悼の誠を捧げます。今もなお辛く苦しい日々をお過ごしの方も多いと思います。1日でも早く安らげる日が来る事を願うと共に復興を心よりお祈り申し上げます。
そんなことを思いつつ、あの2011年3月に書き残した当時のブログを見返してみた。あの時の気持ちを忘れないために、まんま貼っておきます。
以下、2011.3.14に書いた自分のブログより
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
英日曜紙「インディペンデント・オン・サンデー」では「がんばれ、日本。がんばれ、東北」と日本語で一面見出しを掲げてました。
そんな全世界が注視する東日本大震災に対して、国内外の有名人たちが
各自いろいろな形で支援を表明しはじめました。
漫画「スラムダンク」などで知られる人気漫画家の井上雄彦氏も祈りを込めたイラストをTwitter上に次々とアップしている。
以前から「Smile」と題したイラストを不定期にアップしていたようですが
12日10時28分に「祈る」というタイトルのイラストをアップ。
その後、子どもやお年寄りの穏やかな表情が描かれたイラストを次々と投稿。
子供たちが着ている服ひとつひとつに「MIYAGI」や「IWATE」など
被災された県名がつけられています。
地震発生後、現在までに37枚をアップしている。
途中「スラムダンク」に登場する安西先生に似たイラストがアップされると、
ユーザーたちも「諦めたらそこで試合終了」などの漫画の台詞をコメントで寄せ、被災者たちにメッセージをおくっている。
井上さんは、「smileシリーズの絵を、本かポストカードにして販売し、その収益を被災地への義援金とさせていただきます」ともコメントしている。
自分のいつもの仕事を
しっかりやることが大事、
僕のやってることは
決してそれ以上ではありません。
彼のつぶやきです。
そんなそんな井上さんがリツイートしていたのが、アスリート為末大氏の言葉。
罪悪感にかられて
日々を疎かにしないでください。
不謹慎という言葉を恐れて
人を笑顔にするのを忘れないでください。
どんな仕事であれ
いつもと同じ事を淡々と続ける事が
日本の力になります。
なんて含蓄のある言葉だろう。
そんな中
ミュージシャンのスキマスイッチも行動した。
今僕たちには、歌う事しかできませんが、
音楽が何かの力になればいいなと思います
歌うことしかできないというその通り、被災地に何か言葉を送るわけでもなく
ただ歌を歌うだけの姿。
自己満足だ、とか、これが一体何の役に立つのか、とか、そんな暇があれば募金しろ、とか…そんな心無い批判をするヤツも当然出てくる。
でも、「歌うことしかできないと言って、ただ歌ったスキマスイッチ」に僕は敬意を表したい。
最後に、芸能人でも有名人でもなんでもなんですが、僕の母親の言葉を。
うちの実家は東北にほど近い北関東の田舎にあります。幸い内陸で津波の心配はありません。父は既に他界していて、母は一人で暮らしています。
地震後、なかなか連絡がつきませんでしたが、12日土曜の夜にやっと携帯が通じました。
本人に怪我はなかったようですが、それでも箪笥や食器棚などが倒れたりして結構家の中はぐちゃぐちゃになったそうです。
年老いた母親ひとりでは後片付けも大変だろうと、仕事休んで片付けの手伝いに行こうかと持ちかけると母は僕にこう言いました。
東北の人たちがあんな大変な目に合っているのに
なんでもねえあんたが仕事休むなんて
罰当たりなことすんな。
いつも通り仕事をしなきゃ駄目だぁ」
(;^_^A
さすが昭和の母です。
僕らは、ひとりひとりは無力かもしれない。
でも、ひとりひとりができることをひとつひとつを積み上げれば、それは一億倍になって返ってくる。
電気を消すこと1円でもいいから募金すること。すぐできることをやればいいのだ。
そして、地震の被災地の方のためにも
僕らは普段通り自分の生活をしていこう。
仕事しよう。
行動しよう。
テレビの前で地震のニュースばかり見て何もしないでいたり、重箱の隅つつくように誰かの批判をしているだけより、よっぽど価値があるし、意味がある。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
あの時、日本中が自粛ムードの中に包まられていました。そんな閉塞した空気の中で書いた思いです。もちろん、ボランティアで現地に行くことも尊い行動です。でも、人のために汗水流すという直接的な行動だけではなく、僕らは僕らのやるべきことを全員が粛々とやることだけで、結果誰かのためになっている。そういうことを言いたかったんだろうと思います。
今でもこの7年前の気持ちと変わらないし、震災の日だからということではなく、日々のなんでもない日常生活の中でもそう考えて生きていきたいと思います。
いや、あの日、3.11があったからこそ、僕たちは何気ない日常生活を、毎日繰り返す仕事や人との触れあいを、もっと大事なものとして、大事な時間として感じていく必要があるのだ。そう思います。
恋愛強者3割の法則。50代上司も20代新入社員も草食仲間。
日経COMEMOのコラム、おかげさまでKOLの中で一番人気、アクセス数1位をずっと達成している荒川です。
7回目の記事を更新しました。
「イマドキの若いモンは…」
なんてセリフ、口に出していませんか?
「未婚化の原因は最近の男が草食化したからだ! 」
そう思っていませんか?
そんなことはありません。
いつの時代もモテる男、彼女ができる男、恋愛を楽しめる男なんて3割しかいないんです。
これを「恋愛強者3割の法則」といいます。
厚労省の調査データはいつも都合の悪いところは伏せられて報道されています。50代上司も20代新入社員も同類です。お互い草食仲間だったんです。
ぜひご一読ください。
…と、本来なら以上なんですが、こんな記事を読んでしまい、ムカついて仕方がなかったので書きます。
こういう記事を書く人、片っ端から論破して歩きたいぐらいです。
ムカつくわ。本当に。
「近頃の若いやつは…」と嘆く老人はそれだけ経験を積んだという証拠。
「おっさんはわかってない」と叫ぶ若者はそれだけ可能性が残されている証拠。
老人だってかつては全員が若者だったのであり、世代間の断絶なんてものはそもそも存在しない。存在しないのに対立感を生んでいるのは、単にそれぞれが今の現状を否定したくない一心のバイアスの問題。その是非を論じるのは不毛でその繰り返しこそが人間の歴史。
ていうか、この記事を読んで一番ムカつくのは、簡単に世代とか年齢の問題にするんじゃねえよってことだし、何歳だろうが行動力のある人はいるってことを忘れるんじゃねえよってこと。「若いやつに理解がある俺ってイケてるだろ?」という本心が透けているのもだせえ!
東京ディズニーランドを作った川崎千春氏は1958年55歳の時にその夢を描き、1978年75歳で社長を後身に譲るまで第一線で行動しまくった。ディズニーランドとの契約締結はその翌年1979年です。
若いから行動力があるわけじゃない。たとえ20代であっても行動力のない奴のことを老人というんだ。
そういえば、そういう記事をかつて書いたことを思い出した。