ソロで生きる力@荒川和久

独身研究家として、テレビや新聞・雑誌などのメディアに出演しています。著書「結婚滅亡」「ソロエコノミーの襲来」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など。東洋経済オンライン等でコラム執筆しています。執筆・取材・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。https://www.facebook.com/profile.php?id=100008895735359

年収重視の女も容姿重視の男も5割はマッチングされない

先日、ツイッターでバズりました。ざくっと言って日本の男女合わせての平均給与は400万円ですから、そこを基準として、400万未満と400万以上で未婚男がどういう分布でいるか?っていうのをグラフ化したんです。あくまで未婚男で既婚男は含みません。

 

 

ご覧のとおり、4700RTもされてしまいました。

400万以上稼ぐ未婚男なんてたったの25%しか存在せず、20-30代に限ればたったの14%しかいないという話です。

こういう独自の視点で分析したデータをたま~に気まぐれに張り付けていますので、ぜひ僕のツイッターもフォローしてください。

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で、こうしてバズッたりしたネタは深堀りして、東洋経済のコラムに仕上げたりしているわけです。

こんな記事を書きました。

 

要するに、「婚活のアンマッチ問題」なんです。ミスマッチではありません。アンマッチです。

ちなみに、「ミスマッチ(mismatch)」とは既に組み合わせとなっている両者が不釣り合いである事を言いますが、「アンマッチ(unmatch)」とは、そもそも両者が一致しないため、うまく組み合わせができないことを指します。

なんていうんでしょう。これ以上個別最適でマッチングを図っても難しいんですよね。そもそも男女ともいない人を希望しているわけだから。

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詳しくは記事の方を読んでいただきたいのですが、ポイントは以下です。

①.年収重視の女も容姿重視の男も5割はマッチングされない

②.7割以上の男は非モテで、受け身で、どうにもならない

③.結婚できている既婚女性は自分で能動的に動いている

 

かつて、「世界がもし100人の村だったら」というコンテンツが話題になりましたが、それの未婚男女版「世界がもし100人の未婚男女村だったら」という分布図(年代別)も公開しています。

 

是非ご一読ください。

 

ちなみに、冒頭の出した、400万円以上稼ぐ未婚男は25%しかいないという話をしましたが、当然これは地域差はあります。

東京と沖縄とで大きく違います。東洋経済の記事には出していませんが、こちらのグラフもどうぞ。

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 これでみると、沖縄の未婚男は9割以上が世の平均以下の収入しかないということです。沖縄の400万円以上の年収は東京で言う700万以上の年収と同じ階層になります。

今回の記事もたくさんの方に読まれているようでありがとうございます。ヤフーの記事では、早くも300件以上のコメントがついています。

ツイッターでもいろいろ反響がありましたが、ヤフーCSO安宅和人さんがこんなツイートをしてくれました。

 

まさにおっしゃる通りですね。

実は、結婚に400万は関係なくて、実際結婚している男のほとんどが300万円台なんです。だからそこさえ超えれば少なくとも「金がないから結婚できない」という現象はおさえられる。未婚男性のうち年収300万円未満が過半数を超えているという現状が異常。

未婚化や少子化を本気で解決したいと思うなら、政府や行政がすべきことは、婚活支援やくだらない動画制作をすることじゃない。ここ30年間全く給与があがっていない20代の所得増を実現することの方です。