過去の失敗は、現在の行動次第で、未来に必要な助走となる
新刊「ソロエコノミーの襲来」の見本が届きました。
春の桜に合ってる!
新書なのでポケットサイズです。
4月8日発売ですが、amazonではすでに予約発売中です。 ポチってください!どうぞよろしくお願いします。
僕は、独身研究家というふざけた肩書(本人的には真面目です)で、テレビなどメディアに多数出させていただいていますが、ちゃんと独身生活者を研究しています。最近は、一度結婚して離婚してソロに戻った男女との対面調査を数多く実施しています。
離婚原因は人それぞれですが、特に、離婚男性ほど過去を失敗として引きずる傾向があります。対面調査中、後悔の念を延々と吐露する男性もいます。誰かに聞いてもらいたかったんでしょうね。一方、女性は切り替えが早い。
どんなに後悔したところで、物理的に過去は変えられません。
これに対して異論はないと思います。
さて、日本最大のオンラインサロンを運営するキングコング西野さんが、近畿大学の卒業式で行ったスピーチをご存じでしょうか?
とてもいいスピーチでした。こちらにその全文が掲載されています。まずは、ぜひお読みください。
記事のタイトルになっている「僕たちは、過去を変えることができる」という部分について、ちょっと長いですが、その部分を引用します。
想像してください。僕たちは今この瞬間に未来を変えることはできません。そうでしょ?
「10年後の未来を、今、この瞬間に変えて」と言われても、ちょっと難しい。
でも、僕たちは過去を変えることはできる。
たとえば、卒業式の登場に失敗した過去だったり、
たとえば、好感度が低い過去だったり、
たとえば、アホな相方を持ってしまった過去だったり、
たとえば、友達と一緒に恥をかいてしまった過去だったり…
そういった過去を、たとえば僕の場合ならネタにしてしまえば、あのネガティブだった過去が俄然、輝き出すわけです。
「登場に失敗して良かったな」と思えるし、
「嫌われていて良かったな」と思えるし、
「相方がバカで良かったな」と思えるし、
「友達と一緒に恥をかいて良かったな」と思える。
僕たちは今この瞬間に未来を変えることはできないけれど、過去を変えることはできる。
これから皆さんは社会に出ます。
様々な挑戦の末、最高の仲間に出会えることもあるでしょうし、最高のパートナーに巡り会えることもあるでしょうし、最高の景色に立ち会うこともあるでしょう。
一方で、涙する夜もあるし、挫折もあるし、傷を背負うし、言われのないバッシングを浴びることもあるでしょう。
挑戦には、そういったネガティブな結果は必ずついてまわります。
でも、大丈夫。
そういったネガティブな結果は、まもなく過去になり、そして僕らは過去を変えることができる。
失敗した瞬間に辞めてしまうから失敗が存在するわけで、失敗を受け入れて、過去をアップデートし、試行錯誤を繰り返して、成功に辿りついた時、あの日の失敗が必要であったことを僕らは知ります。
つまり、理論上、この世界に失敗なんて存在しないわけです。
このことを受けて、僕から皆さんに贈りたい言葉は一つだけです。
挑戦してください。
「過去の失敗は、現在の行動次第で、未来に必要な助走になる」ということを言っているのだと僕は解釈しました。
これから社会に出て行く学生たちにとって、これ以上にない追い風の言葉になっていると思います。
とはいえ、ちょっと知識のある方はこう思ったりもするでしょう。
「いやいや、過去は変えられないよ。有名な言葉に"他人と過去は、変えられないが、自分と未来は、変えられる"というのがあるじゃないか。過去を変えるより未来を変える方が前向きだぞ」と。
奇しくも、僕も、2017年1月に上梓した拙著「超ソロ社会」のあとがきの中で、「自分と他人、過去と未来は変えられるのか?」について言及しています。そして、このテーマは、キンコン西野さんに影響を受けた考えであることも明記しています。もっと言えば「超ソロ社会」という本を書いた動機に彼との出会いがあるのです。
せっかくですので、「超ソロ社会」のあとがき全文を掲載します。
続きはこちらから→日経COMEMOへ。
https://comemo.nikkei.com/n/n41f63a98a9a5
近畿大学卒業式でキンコン西野さんが行ったとても素敵なスピーチ。僕も「超ソロ社会」のあとがきで「自分と他人、過去と未来は変えられるのか?」について言及しています。そのあとがきを全文公開します! 日経COMEMO更新! https://t.co/pl073vTKLu
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) April 4, 2019
ちなみに、きっかけのニコ生出演の一部はログミーで記事化されています。